当たり前を褒める。

前回の「フリーになりました」報告に対して反応ありがとうございました。
基本的に山中という人間は全方位に気を使いすぎて、文章書くのもとても時間をかけてしまう性質なのですが、
noteに関しては近況報告と共にダラダラと思ったことを書く偏差値の低い文章置き場として使ってみようかなと思っています。
宜しくおねがいします。


最近思ったこと。


ゲームのプロデュースやディレクションをやっていると、
当然ですがアート・サウンド・シナリオ・プログラムと各分野の
プロフェッショナルの仕事を間近で見ることができます。

特に自分が担当していたカリギュラやワクワクのチームは、
社内人員ほぼゼロで外部のクリエイターで構成されています。

全員が全員、自分がその才能に惚れ込んで声をかけたクリエイターばかり。成果物としてあがってくるものも勿論とんでもないクオリティです。

自分の脳内のイメージを書き起こした発注資料に対して、
想像を遥かに超える成果物で返ってきたときの感動というのは
制作に何年関わっていても変わらずゾクゾクしてしまいます。

最高だな……とニヤニヤしながらも仕事なので直しを入れたり、
もっとこうして欲しいと調整のやり取りをするわけです。


その中で僕がついつい言ってしまうことがあって。
例えばカリギュラのアートをやってくれているおぐちくんに対して
おぐちくん、やっぱ絵めっちゃ上手いね……」ってやつ。
サウンドコンポーザーに対して「曲作るのうま~……」とか
声優さんに対して「お芝居上手ね……」とかですね。

わかります?

「ここのこれが良くて……」とかスキルやテクニック的なものではなく、
フィジカル的なものに対して褒めちゃうというか……
その道のプロフェッショナルに対して、その道のことをまっすぐに褒める言葉がポロッと出ちゃうんです。


大抵それを言うと言われた方は「いやいや……」とか「ははは……」とか
そういう濁した反応を返してきます。
あー、もう死ぬほど言われ飽きてるだろうなぁとか、
「いやプロなんだから当然じゃん」とか思われるかなぁとか、
当たり前のことを褒めて逆に気分を害さないかな~とか
思いつつもクセだから仕方ないなぁと考えていたわけですよ。


で、この前メギド72のプロデューサーをされている宮前さんと3月のイベントのための顔合わせでお食事をすることがありまして。

お互いそこそこ人見知りにも関わらず、
創作論みたいなものでめちゃくちゃに盛り上がって、
もう一軒だけ行こうってなった移動中に言われたんです。

めっちゃ文章うまいよね」って。

いやいや……」「ははは……」って返しましたよ、僕は。

これ、文章書く仕事してたら言われないんですよ。
プロだから。当たり前だから。
そんな当たり前の部分を褒められることないんです。
そもそもそこ褒めなくてもいいんです。それに対価をもらってるし。
でも自分の身になってみて、あぁこれ半端じゃなく嬉しいんだなって
わかりました。

あのおぐちくんたちの「いやいや……」は嬉しかったんだな!? 照れ隠しだったんだな!? っていうのもわかりました。可愛い奴らめ。

なのでこれ人に感動を伝えたいときオススメです。


シェフに対して「料理めっちゃうまくね!?」って言ってもいいし
お医者さんに対して「病気治せるの神じゃね!?」って言ってもいいし
ケンタウロスに対して「頭いいし足も早い!凄い!」って言ってもいいし
当然のことを褒めるって意外と穴場かもしれないですよ。


※noteのサポート機能でお金が贈られてきてビックリしたのですが
 特にお返しできるようなものもないので大変恐縮です……。
 メールやらDMやらでご連絡いただければ、人生相談くらいは
 乗れますので仰ってください。


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山中 拓也

ゲーム作る人です。TVアニメ「Caligula-カリギュラ-」の原作です。ゲームの企画/シナリオ/脚本/プロデュース/ディレクション、またはアニメの脚本などをしています。何もしていないときはハロプロの話をしています。
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