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負け戦と分かっていても、出ていかなければならない事が有りますよね。

どう考えても勝てないし、こちらが不利だという状況でも、その場に出ていかなければならない事って有ります。

タイムリーですけと、松野官房長官なんかもそうなんでしょうね。圧倒的に不利な状況です。勝ち戦なんておそらくん無いでしょうね。

さて、私自身の事を振り返ると少なからずそういう事に遭遇してきましたが、一つ体験を挙げるとこんな事がありました。
不動産経験も殆ど無く大学生の時に創業したので、不動産の知識は稚拙でした。
当時取引のあった不動産会社の賃貸マンションに入居者を入れてほしいと頼まれ募集し、賃貸契約を締結しました。
しかし、です。。
その会社は傾いていて、その物件は差し押さえになっていたのです。
不動産のプロとしては、登記簿謄本のチェックを怠るという基本的な手順を踏んでおらず、最低な仕事をしてしまいました。
暫くしてその物件は競売にかかる事になり、入居者は賃借権を主張できなくなりました。多大な迷惑をおかけする事になってしまいました。私たちは重要事項説明違反という重い違反をした事になりました。
もう、28年前の話ですけどね苦笑。
その時は完全に負け戦です。100%こちらが悪い。
その時こうしました。
入居者様にまずは出向いて直接謝罪する。
100%当方が悪かったと伝える。
解決するための金銭も全部負担すると伝える。
要するに、真正面から全責任を背負う、謝るという事です。行政処分を気にするより、まずは迷惑かけた人に全力で向き合う事です。自分のことは後です。

初めは不信感が凄くて不動産会社に騙されたという感じでした(当然ですが、、)が、こちらの誠意も伝わって最終的には近くの別の物件に移動してもらえる事になりました。
その後は、そのお客様からご紹介を頂けるまでになったと記憶しています。

完全にこちらに非があって負け戦でも、真正面から丸裸で向き合う事がとても大切な事だという事をその時に身をもって学んだ経験でした。
この私の失敗が何かのご参考になれば幸いです。


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