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整理収納菩薩が汚部屋地獄から救出した最初の実例は、スタイリストのKチャン

私がアドバイスした友達は、整理収納に真剣に取り組み人生が180度変わりました。
私が収納のプロを名乗れる1級取得を目指すことにしたのも彼女のおかげです。すでに2級から1年以上経過していたので、なかなか厳しかったけれど必死に勉強と実技を重ねて、整理収納アドバイザー1級を取得し「ぱなしのオンナ」から無事脱出することができました。

私を本気にさせてくれた彼女は、スタイリストで独身。センスが良く仕事が好きで外食中心。遊びにも仕事にも妥協なく、とても明るくてアクティブな人でした。しかし、情が深い分ろくでなしな男に尽くしてしまう弱点がありました。

ある日、彼女の部屋に泊めてもらうことになり、玄関を開けたらいきなり廊下に洋服のスタンドが2つあり、身体を壁に沿わせないと部屋に入れませんでした。

2DKの部屋に素敵なテーブルやソファーもあったけど、そこには全てモノが置かれていて、足の踏み場もありませんでした。押し入れを開けたら最後❗️洋服の雪崩に単独遭難。ただ奥のダブルベッドだけ、何も置かれていない状態でした。

圧倒的な服の数に強い圧迫感を感じました。友達が来ても玄関でお茶を飲むしかないという。そして、冷蔵庫はからっぽ。彼女の心のようでした。

職業柄、服や小物が多いのは仕方ないとしても凄かった。思わず「この部屋では、疲れとれないよね」とつぶやいていました。彼女もそれを認め、「本当はモノをなくして、友達が呼べる部屋にしたい」と話してくれました。

そこで、早速アドバイスを開始!

まずは、どんな部屋にしたいのかを考えてから、やり始めやすい、洋服の整理に着手。洋服を全部出して、今の自分に要るもの、要らないものを、仕分けすることから始めました。やり方をレクチャーし、彼女はその日から地道に整理収納を通して、自分自身と向き合ってくれました。

家が遠かったので、迷ったり困ったりしたときには電話やメールでアドバイスを続けました。やり続けるうちにモチベーションが下がってしまうことも多く、そのつど話を聞いて励まし、また向きあうという事の繰り返し。

半年が過ぎた頃、彼女から床にもの1つない部屋の写真が送られてきました。「みごとやれました!」という一言に感動しました。
部屋を整えたら帰りたくなる家になり、自炊も始め、友達も呼べるようになったこと。さらに仕事場も整理して気持ちが前向きになったことを話してくれました。
もちろん彼女の努力の賜物ですが部屋をキレイにしたら、考え方も整理され、何より励まされたことが支えになったと言われ、私もすごく嬉しかったのは忘れられません。この感動が私の原動力にもなっています。

その後、彼女は素敵なパートナーと出会い結婚。さらに疎遠になっていた家族や親戚の家も整理収納に取り組み、家族とも和解できるまでになったのでした。

正直、私自身もここまで彼女の人生が変わるとは思っていませんでした。ただ、今幸せな彼女を見て、本当にアドバイザーになって良かったと思ています。これで一人は救えましたからね(笑)

整理は要るもの、要らないものを仕分けること。
収納は、必要なものを出し入れしやすくすること。

押し入れに要らないものを沢山入れ込んで隠しても、死蔵品に囲まれていたら、家はキレイにならないどころか、下手したらネガティブ思考から抜け出せなくなります。彼女もネガティブ思考がなくなり、その汚部屋地獄から脱出できました。

部屋はあなたの心を映す

これには多いに共感します。
気持ちに余裕がないとみるみる部屋が汚れて行く。忙しくて片付ける時間がなくなるのもあるけれど、すでに頭の中がいっぱいになっていて、整理できていないものがそのまま部屋に現れる。

いつも片付いた部屋で暮らしていれば、クタクタになって帰っても部屋の汚さというストレスにはやられない。だけど、部屋が汚いとその汚さにストレスが加算され、さらにやる気が奪われるのです。

それは、モノにもそれぞれ本来の役目があり、それを果たす事ができずに捨て置かれたら「負」になっていくからです。人間で考えてもわかると思いますが、そんな風になっていけば気持ちがイジケるし、腐るでしょう?その「負」が部屋に充満していくのです。そんな中で生きていたら良くなるものもならないと思いませんか。

小さな範囲から始めよう

整理収納は一気にやらないでください。まずは小さな空間から始めてください。というのも、引き出しひとつでも全部出してみたら結構な量のモノがあり、それを片付けるだけでも疲れてしまうからです。
中にある大量のモノと「要るか?要らないか?」と真剣に面接しているようなものだから疲れるのは当たり前です。
だから、始めるときはやりやすい場所や、小さな範囲からはじめて、達成感を味わう方がさらに次に進みやすくなるはず!
私も「早く気持ちよくなりたい!」と一気に仕上げようとしたこともありましたが大失敗。疲れてしまって寝込みました。(苦笑)

楽しみながら、焦らずに達成感を味わいつつ、自分のペースでやってみてください。きっと何かが変わると思います。

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