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ど田舎 民泊オーナー日記2019/01/11 期待値調整の巻

<宿泊対応後記>

ゲスト国籍:イギリス、フランス、ドイツ、フィリピン
人数:3(少しの間、もう一人いた)
泊数:2
送迎有無:有
過ごし方:自然を使って撮影

【ぷくメモ】
待望の外国人ゲストの第2弾がいらした。最初は年末の宿泊で予約されていたけど、都合が悪くなったようで、それでも年始に変更し予約してくれた。この宿が気になってくれてたのもあるだろうし、予約から48時間以降経過するとキャンセルチャージがかかる(7日前までなら50%、それ以降は100%)なので、そのairbnbのポリシーや設定も後押ししてくれたと思う。年末に予約された他のゲストも、一度、キャンセルを検討されたが、キャンセルポリシーの内容確認後、やっぱり予定通りの宿泊となった。お宿でもイベントでもキャンセルをホイホイ受け入れていると主催側はホンマに大変。だで、このairbnbの仕組みは本当にありがたい。

さて、今回のゲストのSさんとのやり取りだが最初は英語がメインだった、airbnbでメールで。たまに「arigatogozaimasu」とか入れてくれてた。確かリスティング(airbnbの宿の説明ページ)にも英語はそんなに上手くないと入れてるし、やり取りしているメッセージはgoogle翻訳バリバリなのでぎこちないのも伝わっているであろう。なので、ワシもSさんが日本語それほど喋れるとは期待していなかったが、日本語バリバリいけることが会った当日にわかった。他の3人は日本語は少しって感じ、Sさんは日本に住んで5年ということで、それにしても日本語がとても上手。3人にも時折通訳してくれていた。言語的な壁は当然ストレスになると思うが、これの期待値調整、お互いに期待しすぎると裏切られたときに失望感が強いので、期待させないことがとても大事である。

で、Sさんをお迎えに森林公園駅へ。ほんまは小川町駅の方が近くて早く着くのでそっちの方がありがたいのだが、今回は森林公園駅をご希望なので、そちらにした。リスティングからは、「森林公園駅にも迎えに行くよっ」ていう文字を削除しておいた。対話しながら必要に応じて森林公園への送迎もすることとする。ついでに秩父駅も消して西武秩父駅のみに。ここら辺は自分が無理ない具合に試しながらチューニングすることが大事やね。

Sさんは都内のど真ん中に住んでいて、連れの3人も同様。洋服のデザイナーをしていて「外国人モデル+洋服+自然」の写真が撮りたかったようでした。最初は奥多摩を候補にしたが費用が高いので、費用感・都心からの距離・自然具合、そして宿の佇まいから我がお宿を選んでくれた。

なので、我が宿の玄関=土間に入ったら「オー」と先ず歓声起こる。これが嬉しいんよね。そして、古いレコードや二眼のカメラ、昭和の本なども見せる。撮影のアイテムでも使いたいとのことで、もちろん快諾。

期待値調整の第2弾だが、宿に来てからの移動は、徒歩かバスになることをお伝えした。無理すれば、いろいろ車で連れてくことも確約できるが、それすると自分のクビをしめることになるので。あくまで、タイミング合った時のオプションの形に。

宿では、早速部屋の中やウッドデッキ、そして宿周辺へ出向いて、いっぱい撮影をされていた。モデルは皆めちゃイケメンだで、写真も映える。道端で現地民に声かけられたりして、「撮影できない場所とか出ないかビビったけど、大丈夫でホッとした」って言ってた。ご近所さんにもちゃんとフォローしておかないといかんな。にしてもうちのお宿は良いゲストばかりだから、これを機に民泊に対して良いイメージを近隣の皆様が持ってもらえるとありがたい。

他のゲストと同じように、レンチンやカップ麺やお菓子、簡単な調理などで食を賄っていた模様。2日目夜は、Sさんがインド人から習ったというインドカレーをご馳走になった。これがメチャ美味かった。Sさんは服もミシンで手作り、何事も手作り・自分で作るのが大好きとのことで、ここら辺はワシと気が合うところやね。それにしてもSさんは人間力高くてワシといっぱい笑顔で対話してくれる。シャイなワシにとってはとても嬉しい。

ゲームも大好きとのことで、ニンテンドースイッチを持って来て皆で遊んでた。ワシもスマブラ始めてやっただわ。

今回おもろかったのが、最初4人組だが、少しづつ人数が減っていったこと。初日、日帰りでお一人帰り3人に。2日目の夜にもうお一人帰って2人に。皆ネットでちゃんとバスの時刻検索してバスでおかえりなった。最終日は朝7時に出るということで、ワシも早起きしたのだが「バスで帰るから送迎は大丈夫」とのことで。とても助かった。日本人でも難易度高い田舎のバスの時刻調べ&バスの乗り継ぎ。それを外国人の方がしっかりこなしているんだから、何事も意識次第やね。バスの運ちゃんとも「最近外国人の人乗せた?」って今度話してみよう。

そして、2日目のこと。撮影関係は1日目と2日目の午前を使って概ね終了とのこと。部屋の古いレコードや修理に出している蓄音機の話をしたらとても興味を示したので、蓄音機の修理をしてくださっている方のところ、後和紙作りにも興味を示したので、和紙の工房、おまけで慈光寺にも車を出して案内した。なんかふと気分がのって案内したくなったので。蓄音機のファクトリーと和紙工房はゲストの3人とも物凄く気に入ってくれた。何より両工房の主のお二人がとても丁寧に気持ちよくもてなしてくださったことに感謝。和紙工房には今フランス人の方が長期研修にきていて、フランス人とドイツ人のゲストはフランス語いけるので、いろいろお話されてた。こんな田舎町で外国人同士出会って、母国語で久しぶりに話し合っている風景ってのはなかなか新鮮でこちらも嬉しくなった。ただ、名所に連れて行くのでなく、「こだわりを持った職人に触れる」こと、人が一番大事やな。

自分がしたいインバウンド宿のヒントがいっぱい得れた、今回の外国人ゲストさんの受け入れでした。イギリス・フランス・ドイツには今年サッカー旅行で行きたいので、いろいろ案内してもらったり紹介して欲しいわぁ。

【気づき】
・airbnbのキャンセルポリシーや設定はキャンセル抑止でもとても助かる。
・期待値調整大事。
・日本に来るヨーロッパの方でもサッカー好きとは限らない。むしろスポーツより他のことを期待して日本に来てる。
・日頃から、現地の職人さんと触れ合って、仲良くさせてもらって、良きゲストと引き合わせさせてもらいたい。

【気づきからのアクション】
・期待値調整のために、最初に色んなお断り「クーラー無い、近くにお店無い」などをリスティングにしっかり漏れなく載せる。
・面白い近隣の職人さんといっぱい繋がる。
・職人図鑑の発刊を2019年度内に行い、英語版も作る。

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