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馬と魚

「喫茶店のモーニングで」という曲があります。
この曲は「トニーフランク」という方が作った曲なんですが、この曲が好きなんです。曲調はとてもポップで、タイトルに合うようなモーニング感があります。しかしポップな曲調とは裏腹に歌詞はどこまでも生活に溶け込んでいて、生きる辛さも、素敵なことも教えてくれる。色んな思いが詰まっているこの曲の中にこんな歌詞があります。

理性と本能の狭間で文句言わずに

喫茶店のモーニングで/トニーフランク

生きていく中で常に葛藤する2つの思いに「文句も言わずに」生きていく。大人のつらさや生きる上でコーヒーに負けない苦さを教えてくれます。



僕が東京に上京してすぐのこと。そこまで著名人に興味があるミーハーなタイプではないのですが、ぼんやり「有名人に会ったりするのかな~」なんて思ってました。
大学1年の秋ごろからテレビ局のアルバイトをしたこともあり、大御所さんを目にすることもしばしば。それでも僕の心は動きませんでした。

ある日、同じバイトでエレベーターに乗ると僕とギターを背負った男性と二人きりになりました。降りる階が一緒のようで先に降りるのを譲ると
「ありがとうございます。」と謙虚にお礼を言って出ていかれました。
その瞬間に、その方がどなたかが分かりました。
「馬と魚や!!!」
のちのトニーフランクさんです。正直なところ、全国的にはそこまで知られていない方かもしれませんが僕の興奮ったら域を超えていました。
僕はあれからもこの衝撃を超える著名人との出会いは経験していません。この興奮は身近な友人に言っても理解してもらえないのでしょうが、僕は大好きだったので心から跳ねたんです。
バイトなんて休んで、競馬しに行って勝った馬券で魚をたらふく食べたかったくらいです。

そこで出会ったあとにリリースされた「喫茶店のモーニングで」
僕がこの曲の手助けになっていれば嬉しいです。

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