病気で娯楽が限られる私にとってゲームは実に貴重な娯楽なのだが、今そのゲーマー人生において非常に困った事態に直面している。

　それというのも今週の日曜日の朝にプレイステーションの購入済みソフトが全てアカウントから消えてしまったためだ。原因は不明。

どのような状況だったかと言うと、その日はいつも通りごろごろしながらファイナルファンタジー7リバースを遊んでいて、ニブルヘイムの直前まで話が進み丁度区切りも良いので、とゲームを終えた。そしてこれまたいつも通りにバックアップをしておこうと思いセーブデータをアップロードしようとしたところエラーが発生した。

この時点ではメンテでもしているのだろうという程度に思っていたが、ネットワークは正常にサービス中だし、どうも様子が変なのでライセンスの修復をしたら全てのゲームに錠前のマークが表示された(記事の画像の通り)。

これはおかしいと思ってパソコンからアカウントを確認すると購入したソフトの一覧を見ると「購入したソフトはありません」と表示される。この時に今まで購入したゲームが全て遊べなくなった事を把握した。(そして少し後で加入期間中のPS Plusも消えている事に気づいた。)

心当たりがある異状として挙げられるのはシヴィライゼーション6のセーブデータがすぐ破損しアップロードに失敗した旨のメッセージが度々出る事と、先日プレイステーションの新サービスであるソニーピクチャーズコアにアカウントをリンクした事だろうか。

　いずれにしても、この10年で買った90本近いソフト、DLCを含めると100本は超える大量の購入製品をいっぺんに失ってしまった。特にファイナルファンタジー7リバースはプレイ途中だし、またオフラインにデータの無いグランツーリスモ7は復元可能であるかも不明だ。メインのレースは全てクリアしたし、車種の大半を集めているデータだから失うともう二度とやる気が起きない。

　このままでは困るからその日のうちに窓口の始まる朝の10時にサポートの窓口に問い合わせて状況を説明すると、対応をし連絡をくれるとの事だったが今日まで連絡がない。伝えた連絡先が間違っている可能性も考慮し、今度の日曜日まで連絡が無ければ再度問い合わせようと思う。

　これまでもネットで電子書籍などが全てパアになったという話を見たりした事はあったが、いざ自分の身に起こってみるとまさか自分の身にはおこらないだろうと思っていた事に気づく。頭では理解していたつもりでも、それはつもりに過ぎずまったく理解してなどいないのだった。

　今までは場所も取らないし良いかと思ってDL版を選んでいたが、何とも考えさせられる事態になったが、考えてみればパッケージ版とて今やコードが入っているだけのものも出て来ているし、それにパッケージ版の特典やDLCなどは結局コードだから今回のような事態になったら全部消える。DL販売限定の物もあるから、最早ゲームとはそういうものだと思う時代になったのだろう。

　考えてみれば子供の頃に遊んだSFCもGBも64もGBAもPS1もPS2も今は手元に遊べる状態で残ってないし、そもそもセーブデータだって散々消えて泣きを見て来た。けれどもこの別れ方は物理メディアにはない寂しさを感じる。もちろん物理メディアだって壊れて遊べなくなるのだから事象としては大きく変わらないけれども、音もなく一瞬でフッと全てが消えてしまうのは何とも言えずむなしい気分である。

　もうゲームを卒業する年齢かなという気分にもなってくる。なんだかんだ言っても蘇ると良いなあという一言に尽きる。

2024年3月14日　午後6時09分、追記。
　数時間前にPSNのアカウントにログインしたら購入済みデータが復活していた。そして今、GT7のデータを確認したら無事だった！！何と嬉しい事か！！！！私は本当にゲームが好きなのだなあと改めて実感した。現時点でソニーから特に連絡があったわけではなく、一時的とはいえ消失した原因が不明なので安心はできないけれどとりあえず嬉しい。対応してくれた方々に心から感謝を申し上げたい。