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(アメリカに)留学しなくちゃ 〜5. 留学先へのメールの書き方〜

ぷにぷにアザラシです。前回も少し触れましたが、留学先を選ぶ段階について、向こうのラボのボスへメールを書く機会が確実にあります。今回はそのメール本文について、私が使ったテンプレートを紹介しようと思います。

※ これはアザラシの個人的な意見です
※ 大学院卒業後にポスドクとしてアメリカに行くことを想定しています

目次1. メールを送る、その前に伝えておきたいこと2. テンプレート紹介3. 各項目説明4. まとめ

1. メールを送る前に知っておいて欲しいこと

メールを送る前に注意しておきたいこと。それは、返事が来なくても諦めないことです。相手はもちろん世界のトップの研究者ですので、日本からのメールなんてジャンクメールとして取り扱ってしまうかも知れません(実際迷惑メールフォルダに入ることも)。なので、返事がなければとりあえず何度も送りましょう。迷惑メールフォルダへ自動で行っているわけではなければ、さすがに少しは気付いてくれます。

もしもメールでは全く応答がない場合、相手のSNSアカウントを探しましょう。特にLinkedInは、案外色々な先生がアカウントを持っていて、なおかつ相手はLinkedInのメッセージを常に確認している可能性があります。諦めず、一つの連絡手段にとらわれず、色々とトライして下さい。それで無理になってから初めて諦めましょう。

2. アザラシのテンプレート

それでは早速、私が昔使用したメール本文テンプレートを紹介したいと思います。この文章は、もうすぐ卒業の博士学生が海外ラボにメールを送った、という状況で書かれたものです。
※ 一度、ネイティブアメリカンにチェックを受けています。

① Dear Professor [相手のフルネーム(First-name Last-name)],

② 
Please forgive me for writing to you unannounced, and I hope you will take the time to read and consider this mail. I am [自分の名前], a Ph.D.student at [自分の大学名] in Japan. I will graduate from university, and will get PhD degree on [博士号取得予定年月]. I have a strong desire to obtain a valuable experience in the United States and an opportunity to work with you.

③ 
[どうして相手に興味を持ったか]
④ [自分の背景と研究成果、相手のラボにいってやりたいこと]

⑤ 
Hopefully, my dream would be to join your team but, first, I would like to sincerely ask for your permission to visit your laboratory, and speak with you personally. If possible, I would like to stay in your laboratory for weeks before my graduation from university to obtain a valuable experience in your laboratory. Then, after graduation, I really want to stay for
years as a post-doctoral fellow. My schedule is flexible, so I would be able to visit at your convenience. Herewith I am sending my CV for your reference.

 I shall look forward with pleasure to hearing from you. Thanking you in advance.


 Best regards to all there,
[自分の名前]

 [自分の署名(所属・連絡先)]

3. 説明

①:宛名
Dearで始めて、「役職 First-name Last-name」で書きましょう。役職を飛ばす場合は、「Dear First-name」と、Last-nameを省略して下さい。First-nameのみでも、礼儀が損なわれることはありません。が、一応フォーマルな形式に乗っ取り、「Dear 役職 First-name Last-name」を私は作用しました。

②:自己紹介
書くべきことは、「名前、所属、博士号取得年月」です。細かいことは履歴書(CV)に書くので、そこまで書かなくても大丈夫です。どちらかというと冗長にならないよう、簡潔にしましょう。

③:どうして相手を選んだか
私は、「自分の研究概要説明(1文)--> 相手の研究との接点(1, 2文)--> 相手の研究の賞賛(文献を引用しながら、文献2本文)」という流れで書きました。相手の研究との接点、というところは大したことは書いていなくて、「xxxxを調べていたらあなたのyyyyの論文にたどり着いたんだ」という感じで書きました。この段落では、とにかく相手を賞賛しましょう

④:自分の背景、相手の研究室でやりたいこと
私は、「簡潔な自分の研究内容、そこで生まれた疑問点(4文)--> 相手の研究室で明らかにしたいこと(2, 3文)」という流れで書きました。本当に相手の研究室に所属することが確定するまでは、詳細に今後の研究内容の展望を語らなくてよいです(言い方を悪くすれば、相手にアイデアを盗まれてしまいます)。この段落では、相手の技術や研究力に、私が加わればもっと研究が進むよ!という感じを伝えましょう

⑤:具体的な自分の希望
最後に、「相手の研究室に訪れたい」「卒業後すぐにポスドクとして相手のラボに加えて欲しい」などの、自分の希望を明示しましょう。相手に質問したいことがあるのなら、ここに書いておくと良いと思います。

4. まとめ

今回は留学前の打診に使うメールの書き方を紹介しました。日本人の方は英語を苦手と気にする人が多いと思いますが、英語の上手下手はそこまで気にせずに、思ったことを書きましょう。特にアメリカの場合、世界各国から第二外国語である英語を使って留学してくる人が数多くいますので、相手も第二外国語の英語に慣れています。なので、ネイティブのような書き方ではなくとも、ちゃんとした文法・単語を使って書いているのであれば、ちゃんと伝わります。頑張って下さい!

以上、どなたかの助けになれば幸いです。

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それでは読んで下さり、ありがとうございました。

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