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風景録|指宿・知覧・枕崎を巡る(DAY1)

旅の概要

  • 旅の目的:現実逃避して大自然と温泉に癒されたい。

  • 日程:2泊3日(2023年4月末)

  • 旅の特徴:一人旅。鹿児島中央駅からレンタカーを借りて、指宿・知覧・枕崎・鹿児島エリアを好きなように旅をしました。鹿児島の方のやさしさと自然に触れて大いに癒され、鹿児島大好き人間になって帰った。時系列で旅をまとめる。

一日目(鹿児島空港~知覧・指宿)

【霧島市】鹿児島空港

鹿児島空港がスタート地点。空港は霧島市にあって、目的地の県南エリアまで結構遠い!鹿児島空港から鹿児島中央駅までは、高速バス(鹿児島市内線 | 南国交通株式会社 (nangoku-kotsu.com))で40分ほど。予約制ではないので気を付けて飛行機の到着時刻とバスの出発時刻はあらかじめチェックを。

【鹿児島市】鹿児島中央駅

高速バスで鹿児島中央駅に到着。駅前のレンタカーで車をピックアップして、ここからが本番。

【鹿児島市】慈眼寺公園

かわいい路面電車を横目に、指宿市に向かってゆったりドライブ。その道中にある慈眼寺公園に。ここで有名なのはそうめん流し。(慈眼寺そうめん流し | そうめんが噴水のように流れる慈眼寺そうめん流し (jigenji-soumen.jp)

そうめん流しもよいけれど、その奥には清流沿いに遊歩道が続いていて、苔むした岩と万緑が本当に本当に美しい。苔むし癒しスポットが大好きな方はぜひ訪れてほしい。

慈眼寺そうめん流し入口
遊歩道を歩いていく。本当に美しい。

【鹿児島市】そば茶屋吹上庵平川店

指宿に向かって南下していく国道226号線(今回は高速は使わずに下道コース)はやがて海沿いドライブコースになる。もちろん鹿児島湾の向こうに噴煙を上げる桜島が見える。鹿児島の方は日常の景色というけれど、これほど大きな活火山が、身近で噴煙を上げている景色って本当にすごい。特に私のような桜島初心者は見とれてしまって事故を起こしかねないので、気を付けること。というか桜島一目見ただけで、もうこの旅行大満足。

そんな桜島を眺めながら食事がとれるのがここ。駐車場からも客席からも見事な景色。もちろん食事も美味しいかった!卓上に常備されている大根の漬物、いつ食べたらいいか、一度食べるとおいしくてもっと食べてもいいものかそわそわしてしまったあたりが、旅行客感丸出しだっただろうな…。

少し靄がかかっている桜島。そば茶屋より。

【知覧町】ホタル館 富屋食堂(資料館)

吹上庵からルートを内陸側に曲がり、南九州市知覧町郡へ。武家屋敷の美しい街並み、小さい町郡だけど街並み保存意識の高さが感じられる。知覧に来たのは言わずもがな、特攻隊の記録を学びに。世界情勢が緊迫している中で戦争の歴史に触れ、考えること。小さい展示館だけど特攻隊員一人ひとりの人生を丁寧に語る展示だからこそ、戦争の俯瞰的記録よりも心に堪えるものがあった。

なぜかGoogleマップに無いのだけど、資料館の道路向いに「枕崎さつまあげ長吉屋」さんがある。ひとつから売ってくれるので、ぜひ食べてねって、資料館の受付の方が勧めてくれた。

ちなみに駐車場がちょっとわかりにくくて困ったので地図を貼っておきます。市営駐車場に停めて徒歩で街を歩くのがおすすめ!

【知覧町】知覧特攻平和会館

ホタル館から車ですぐ。ここも併せて訪れてほしい。展示順路最後の戦闘機の残骸には胸が締め付けられる。

【指宿市】知林ヶ島(ちりりんロード)

知覧町を後にして、再び海沿いを目指してドライブ。知林ヶ島は3月~10月の干潮時にだけ、長さ800mの砂の道(ちりりんロード)が表れて、歩いて島に渡れるという冒険心くすぐる無人島。干潮の時間を事前に調べて、歩いて往復できるように(ギリギリで渡ると潮が満ちて道が消えてしまい無人島に取り残される)、そして砂の道が非常に歩きにくく思った以上に時間がかかるので、ここだけは余裕をもって時間を決めていくことを強くお勧めする。(往復で最低1時間。ゆったりするなら1.5時間以上かな)

干潮の時間は時期によって異なるので、ホームページで調べてね。
知林ヶ島~ちりんがしま~ | いぶすき観光ネット (ibusuki.or.jp)

この時は夕方16時頃から2時間ほどの干潮。16時半ころ駐車場に車を止めて、歩いて渡った。結構驚いたのが、道がなんとも歩きにくい…!道といっても当然舗装されていない自然の砂州で、潮の満ち引きによって沈んでは表れて、毎日形が変わる一期一会の道(これもロマンがある)。柔らかい砂と貝殻で出来たその道は、一歩ごとに沈んだり崩れたり。人間を通すための道ではないんだな…とかみしめながら20分くらいは歩いたかな?(正直途中で心が折れそうになるので本当に覚悟しとくと良い。サンダルやパンプスで行くと地獄を見る)ああ、やっと到着する!と思ったタイミングで、「ようがんばりましたなあー!」と叫ぶ声がする。ゴール地点にはパラソルとにっこにこのおじさまが(ボランティアの案内員)待ち構えていて、渡島者を労ってくれる。この瞬間、苦労が吹き飛び、一瞬で鹿児島が好きになる。

ボランティアのおじさまは、「疲れたでしょう、一息ついてくださいな」とパラソルの下のミニチェアで休憩させてくれる。そして良いタイミングで島のこと、ちりりんロードのことを解説してくださる。癒しも知識も提供してくれる、本当にありがたい案内員さん。

それだけじゃない。一通り説明してくれたあと、一息ついて海を眺めているとまたにっこにこしながら真っ白な貝を2枚渡してくれた。そして「2枚の貝を合わせてみて」という。合わせてみる。おお…、愛らしいハートの形になるではないか。この貝殻は既に絶滅したといわれているモクハチアオイガイ(目八葵貝)だそうで、海沿いに堆積した貝殻に紛れている。
モクハチアオイ ::: 指宿まるごと博物館|海と港のめぐみ (ibusuki.lg.jp)

案内員さん曰く、カップルでこの貝殻を探しに来る方が多いそう。知林ヶ島を「縁結びの島」と謳うのに一役を買っている。絶滅してもなお役立つ生物になりたいものだ。

そして案内員さんが最後に渡島証明書を渡してくれた。海とロマンと笑顔に癒されたら、砂の道が消える前に陸地に戻ろう。

陸地側から見る知林ヶ島と砂の道
モクハチアオイガイのハート。
渡島証明書をゲット

【指宿市】砂むし会館砂楽

知林ヶ島を楽しんだ後は疲れを癒すために夕焼け空を見ながら砂蒸し風呂を堪能しよう。知林ヶ島の駐車場から車で5分~10分ほどにある砂むし会館へ。宿によっては宿の中に砂蒸し風呂があるが、宿泊者限定だったりする。こちらは宿が無い砂蒸し風呂だけの利用。

全体の流れは、チケット購入→浴衣に着替えて(当然下着は全部脱ぎましょう)外に出る→砂蒸し風呂に入る→シャワーで砂を落とす→大浴場温泉でゆったりする。

砂蒸し風呂は当然砂浜が会場なので、一度屋外に出る。砂浜に寝転んだら従業員さんがスコップで砂をガンガン乗せていき、足はつま先、手は指先まで全て砂の中、顔だけが露出して空気にさらされるという、ニヤニヤが止まらない姿になる。ここから10分~長くても15分ほど全身デトックスタイムとなる。

初体験の感想としては、砂がめちゃくちゃ重い。熱いの前に重い。重くて熱い砂に全身埋まっているという非日常な状況に対する「いったい私は何をしている(されている)んだ…!」という焦りからの発汗が6割だった気がする。5分くらいからじわじわ汗が噴き出して「蒸されてる」感じになってくる。10分なんて短いと思っていたが、9分くらいで耐えられなくなって砂からはい出した。もちろんきつくなったらいつでも出ていい。逆にもったいないからと10分以上入っているのは危ないそうなので、何事もほどほどに。

全身美容、医療効果もホームページに記載されている。個人的にはそこをあまり求めていないが、海岸に80℃の温泉が湧く砂浜で、全身を火山によって生まれた砂に委ねる、という「なんか古代の大地とつながってる感」だけで健康パワーをもらった気がする。

砂楽の黄昏時

一日目おわり

混雑もなく、4月末なので気候も丁度良く、穏やかな旅になった。今回の宿は指宿温泉 旅館 こらんの湯 錦江楼【公式】|鹿児島県 温泉ホテル (kinkouroh.co.jp)にお世話になった。大浴場から錦江湾と桜島が見える。砂風呂の後にもう一度宿の大浴場でまったりして、一日目終わり。

二日目は別記事にまとめる。

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