福島県いわき市
私は、先日、初めて福島県いわき市に足を運んだ。
「いわきトロンボーンキャンプ」というイベントに参加するためだった。
参加に至っての経緯はこちら。
私が住んでいる、群馬県沼田市から福島県いわき市まではナビを使ってみてみると、ルートが二つに分かれている。高速でずっといくコース、下道でいくコースとあって、もちろんの話なんだけど、高速の方が早い。
で、高速でずっと行くパターンを選んだ。
移動時間は3時間半。
集合時間に間に合うようにと早めの出発にした。
北関東道ができて、栃木に抜けるようになって便利になったという話を聞いたことがある。
いくつかのジャンクションを通った。
ナビ通りに行ってみたのだけど、間違わないだろうかと、ちょっと緊張してしまった。
途中、トイレ休憩などで休み休み行ったので、4時間、5時間くらいかかってしまった。
いわき中央ICを降りて、いわき市内を走ってみると、もうそれは日常そのものという感じを受けた。車もたくさん走っていたし、お店なんかも通常営業しているように見えた。
まずたどり着いた会場は、いわき芸術文化交流館「アリオス」。
とっても素敵な建物でした。
ちょっとしたスペースで学生達が勉強をしていたり、憩いの場にもなっているのかな、と思いました。
ホールとしてもちろん、演奏会やレコーディングなどに使われる。
まずはその会場で私は個人レッスンを。
私がレッスンを受けたのは、群馬が誇る群馬交響楽団第一トロンボーン奏者である越智大輔さん。
その様子などはまた別に綴るとして。
初日のレッスンが終わって、懇親会へ。
少ししか撮らなかったけど、魚が美味しかったですねぇ。やはり海沿いということで海の幸、なんだろうなと思いました。
この記事の表紙にもなっているエリンギ。これはいわき産。
地のものを食べて支えたい。やはり食べるということは大事なことと思う。
いい話をたくさん聞いた後、近所のホテルに泊まらせてもらって次の日は、福島県いわき海浜自然の家に向かいました。
実は、今回の台風の影響により、海浜自然の家が避難場所として使われていたそうです。
今回のイベント開催も、どうするのか、私を含めホストであるTrio sync(トリオシンク)の皆さんと実行委員会の皆さんが悩んでいたそうで。
それでも「やる」と決断されて、私も実際にいわきに行くことができて本当によかったと思います。
帰りには、会場に「災害派遣」の文字が見える自衛隊の車が入ってくるのを見かけました。その後も何台もすれ違ったり、見かけたりしていました。私が住んでいる群馬県沼田市ではまず見られない光景でした。
私が宿泊させてもらったホテルの前には新潟市のシャトルバスが停まっていました。きっとボランティアの皆さんが乗っていたんだと思います。
街中は日常を取り戻しつつある一方で、自衛隊やボランティアが必要なところもあるということ。「いわき市」と一言で言ってもそれは言い切れない、ということ。
主語は小さい方がいいのです。
Trio syncの篠崎卓美さんも仰ってました。
「いわきに来てもらって、福島を知ってもらう。そして、東北を知って。あそこの地域はこうだったよね。」
「被災地」と一言で言うにはなにも語れないんです。印象になってしまう。
印象というものは流されやすいのです。
まだまだ私の「知らない」いわきがあります。またお邪魔をして福島県いわき市を楽しもうと思います。
何かいいものを食べます。生きます。