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2023/01/08@Korea

どこかに出かけねば、と思いつつ怠惰に過ごしてしまった土曜日の埋め合わせをするように、日曜は街を歩いた。

ルートは以下。

1.동대입구(Dongdaeipgu, 東大入口。東国大学。もちろん東京大学ではない。)
2.동대문(Dongdaemun, 東大門)
3.광장시장(Kwangjang-market, 広蔵市場)
4.인사동(Insadong, 仁寺洞)
5.광화문(Kwanghwamun, 光化門)

(1)~(5)までは直線距離だと3.11kmほど。
途中で(2)、(3)に寄ったのでもっと歩いたと思う。

(2)東大門は何年かぶりに行ってみたが、随分と寂れていた。
闊歩している観光客も大していなかった。

以前は暗渠だった

その後に立ち寄った、というか妻と通話しながら歩いていたら辿り着いてしまったのが(3)広蔵市場である。

壁には「100年伝統の広蔵韓服部」とある

ここは観光客の間でとても人気がある、オールドスクールな市場だ。
色々なものを売っているのはもちろん、屋台飯がこの市場の醍醐味。
狭い屋台の狭いカウンターに大勢の客たちがひしめき合って、袖触れ合いながら酒を飲んでいる。

広蔵広場の屋台

上野アメ横の商店らと飲み屋街をもっと凝縮したような雰囲気で、非常に魅力的な場所であるが、一人ではさすがにカウンターに体をねじ込む気にはなれない。

(4)仁寺洞はソウルでもっとも有名な観光地の一つであるし、個人的にも最近行ったので、あえてここでは触れないでおく。

その仁寺洞からさらに歩いて、最終的には(5)光化門に行き着いた。
ここを最終目的地と決めていたわけではないのだが、歩いているうちに、光化門にある「교보문고(Kyobo-mungo, 教保文庫)」に行くことを思いついたのである。

教保文庫というのは名の通り書店で、20年前の留学時代からよく行っていた場所だ。
売り場がそこそこ広く、CDや文具やヘッドホン等の家電も置いている。
そして何より、日本の書籍も扱っているのだ。

電子書籍など存在していなかった20年前、本読みとしては日本の本を売っている教保文庫は本当にありがたい存在だった。
日本国内の販売価格より高いので贅沢はできなかったが、それでも遠藤周作なんかの小説を少しずつ買っては読み耽っていたものだ。

今は電子書籍をメインに読んでいるが、それでも時には紙の本を読みたくなる。
ということで、僕は以前より狭くなった教保文庫の日本書籍コーナーの文庫棚を吟味し、中村文則の「迷宮」という短めの小説を購入した。

久々に学生時代の思い出の場所を巡ることができて、満足のいく日曜日だった。