イスラエル放浪記vol.1
トルコ航空で夜のフライト。
窓の外が美しいので、夜のフライトが選べるなら必ずそうすることにしている。
成田から12時間後にイスタンブールへ到着し、
トランジットのち3時間ほどで
イスラエルの首都テルアビブへ。
トルコ航空は機内食がおいしく、
映画を見ながら赤ワインとトルコ料理、
眠くなったらグウグウ寝て、起きたら赤ワイン、そしてまた寝て・・・という
リラックスした楽しいフライトだった。
「イスラエルへ行く」というと、
軍事的、宗教的国家なイメージからか、
「危なくないの?」という反応が多いけど、
実際は近代的な多国籍国家。
結構、想像と違うと思う。
降り立ったベン・グリオン国際空港は、
未来の地下帝国のようでした。
イスラエルに着いて、
まずはテルアビブ近くの「ヤッフォ」という地中海沿いの港町へ。
ここは、使徒ペテロ(古代聖書でタビタを生き返らせた人)が滞在したので有名。
キリスト教を、異邦人に広めるきっかけとなった家を見た。
どの石も4000年前のものらしい。
それだけでもすごいよね。
(キリストとかペテロとかって、本当に実在していたんだ・・・と思った)
ふと目に止まった噴水の意匠。
え?これって・・・
弊社のスタッフたち?
見れば見るほど似ていて、時空を超えて、4000年後に今これを見に来たような気がした。
(ちなみに真ん中のセンターパートの人はわたし)
ほかの人?たちもみんなユーモラスな造形。
お風呂に入っている妖怪たち、といった風情。
大真面目に作られていそうなので、笑うところではないけど
いきなりノックアウトされました。
かわいい!
イスラエルに来たらまあ行くよね、という都市「エイラット」をめざして、とにかく南下!
イスラエルは基本、砂漠でもない「荒地」がほとんどを占める国。
かさついて少しピンクな、砂っぽい広大な景色が続きます。
移動中考えていたのは、
自分は無宗教者(しいていえば神道)なので感覚がわからないけど、
世界中のかなりの人がなにかしら宗教を信仰していて、
しかもそれで戦争を起こすぐらいアツく、そして当たり前のように自分の神を信じていること(宗教がなんのために生まれたか、とかは置いておいて)。
イスラエルは宗教が「基準」に生まれた国であることを、到着してすぐにひしひしと感じていた。
この旅はちょうどユダヤ教の新年にあたっていて、
ホテルに着いたら前夜祭としてみんなお祭り騒ぎ。
「新しい1年が甘い年でありますように♡」と、
甘いワインを飲む習慣があるそうな。
なんかすてき♡
(甘すぎて飲めなかったけど)
イスラエルは野菜が基本すべてオーガニック。
キノコ類も生で食べれて、しかもすっごくおいしい!
もうお肉いらないかも。
これだけでもかなり満たされる食事。
日本ならぜいたくなこと・・・
チーズがとても充実していて、
日本のともヨーロッパのとも違う、
生乳の味が全面に出たものが多くて、美味しいワインと少しづついただきました。
今回の旅の目的である宗教への興味を満たすため、
イスラエル南部の移動式神殿「幕屋」(ばくや)へ。
三重が地元のわたしは、
伊勢神宮の造りと構造、
デザインが酷似しているといわれている幕屋に興味しんしん。
建築的な神社の構造だけでなく、
入る前に手を清める、拝殿の奥に本殿があるという
行動としての慣わし、
偶像的に拝む対象がないこと、
神官(祭司)の服装も似ていて、
古代ユダヤの日本との関わりに不思議な思いをいだきました。
(ここは撮影禁止でした)
難しいことは置いといて、
お次はLet’s気持ちいいこと!
どんどん北上して、あの有名な死海へと向かいます。
プライベートビーチのある、
24時間死海に出られるホテルに泊まりました。
死海は、海抜マイナス400mというかなり低い場所にあるからか、
普段いる場所と、
空の色や空気の重さ(密度?)音の響き方がちがう。
ちょっと死後の世界を連想させます。
死海にプカ〜〜〜〜
飽和濃度の塩水なので
目に入ると病院直行!らしく、
水ハネ厳禁!
後ろ向きにそーっと入って、そろそろーーっと足をのばすと、
さすが飽和した塩水、自然にプカンと浮いた。
波がなく、
あたたかくてお風呂みたい。
そして質感はとろとろの美容液、という
最高のリラックス環境。
自分と水との境界があいまいになる感覚で、
「水と空と一体化してる・・・ナ〜〜・・・」と薄い意識で感じました。
(それぐらい気持ちよくて・・・)
1日にトータル7時間ぐらい入っていたかな?
夕方から日没にかけての時間は、
そ〜っと泳いで遠くの方まで行き(悟空が空を飛ぶように泳げる)、
危険と言われているうつぶせ泳ぎで
何を見るともなく水面を見ていると、
すべてが自分に向かってくるような、
コマ送りで世界が進行しているのを見守っているような、
とにかく強烈なぶっとび体験をして
こっちの世界に戻れなくなりそうでした。
悩みは、塩分濃度が高すぎて「こかん」が痛くなること。。
ずっとそこにいたいのに、粘膜が悲鳴!
夜は星と月を見ながら、
朝は朝焼けに向かって泳いで、
シャワー休憩はさみつつ死海を楽しみました。
VOL2(11月末ごろ更新予定)に続く→
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