166.春の兆し

春の兆し

中野のクラブは、レッスンコースの目の前に大きな桜の木がある。11:10からのクラスは楽しく泳ぐという感じなのだが、やはりそこは上手くもなりたいようで、ワンポイントで教えてあげると大変喜ばれる。ずーっとずーっと水泳を苦手だと感じていて辛かったけど、先生と泳ぐようになって楽しくなったと言ってもらえた。ここのクラスのご長寿さんは86歳。平均は70代後半といったところ。みんな本当にさまざまなことを経験して、ご自身もさまざまなことがあっての今で、次お会いする時には、桜が咲いているかな?という話になった。

私はクラスの最初に掴みで、軽い雑談を入れている。暖かくなりましたね。何だか体を動かしたい気分ですね。汗かいてスッキリしよう!みたいに、彼女達のやる気と練習の話に繋がるようにグネっと捻じ曲げている。そうすると、最初からキックの練習ですよ!というより場が和むし、リラックスして練習できるので効果がとても上がる。

言葉一つで、がちっとも、リラックスもできる。言葉を操って望み通りの練習をしていくのも、このお仕事の必須能力だと感じている。

暖かくなってくると、足を攣る方も減ってくるので下半身強化に取り掛かれるので、今日はキック特集だった。先日のバタ足同様に膝を曲げておいてね。なのだが、腰を使うというのがどうもやりにくそう。腰といっても骨盤のことを言っているのだが…。クロールなんかも、体が動いているところから教えてあげると分かりやすいようだった。
キックの指導で太腿を進行方向にというと、途端に姿勢が変わる。このヒントをもっとよく考えてみようと、思った。腰は後傾で尻尾を中に入れるようにというと、25%程度しか伝わらない。うーん…。太腿を前にというと無理なく自然な姿勢が取れるということは。股関節を曲げるのが嫌というわけではなさそうだ。曲げてもいいよでも、響かない…ということは、背中がバチバチに力入れて力んでいるのを外してあげようと思ってそう言っても、反ってるよといっても、何か引っ掛かっているようだ。うーん…。どこなんだ…

膝を曲げるという事と、腰を曲げてお尻を下ろすの違いがうまく伝わらない。意識化できないということまでは捕まえた。動作もそれぞれ出来る。意識的にできないということは、動いているところへの感度が鈍いのだろう…。はてさて、どうしたものか。

桜が咲く頃には出来るようになるといいね!と、冬雪がチラつく時に話していた…。桜の季節がいよいよやってきた。

あっという間だなぁ…。

急ぐこともないし、ちょっとずつでも私の不器用なヒントを掴んで考えがまとまっていけば、それで良いけど…

紫陽花くらいにはある程度の決着をつけておきたいなぁ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?