CDレヴュー JAMES BLAKE

音楽が好きで、いろいろなアルバムを聞いているので、CDレヴューを書いていこうと思います。ロック、ポップス、ジャズ、クラシック、J-POP、民謡などいろいろな分野の音楽を聴いていますが、特に好きなのはソウルとオルタナティブ・ロックです。

1回目はジェムス・ブレイクのファーストアルバムです。今日の朝に聞き直しました。ブレイクはレビューした時から気に入っていて、時々アルバムを聞いています。特にセカンドが好きで、発表されたときに繰り返し聞いていました。

ブレイクは斬新で、実験的な音楽を作り続けている人ですが、ベースにソウルがあります。その点が一番好きです。私はポピュラー音楽の基本は、ビートルズの昔からソウル・ミュージックだと思っています。自分の感情をストレートに表現すること。形式的な美よりも感情の表現です。人間は感情の動物です。だから感情を揺さぶるソウルは全世界的に人気があるのでしょう。

ブレイクのこのファースト・アルバムは実験的すぎるところがあり、やや聞きにくいです。特に1曲目のUnluckは変な曲で、なんだこれはと思ってしまいます。ただ駄作ではなく、ブレイクというアーティストの可能性を感じさせる作品です。可能性の塊のような作品で、聞いているぞくぞくします。多分本人も力を入れて作ったのだと思います。

一見実験的で冷ややかな感じの曲が多いです。特に4曲目のLindisfarneⅠとⅡとか。でも何回も聞いていると底の方に流れている熱い感情に気づきます。非常に緻密に構成されている曲の中から漏れてくるブレイクの熱い感情に心と体を浸して、夢中になって聞き込んでしまいます。

今度聞き直して特に気に入ったのは5曲目のLimit to your loveです。この曲はまさに21世紀のソウルです。ピアノの弾き語りをベースにして、ブレイクの切々としたボーカルが心に強く響きます。エフェクターを使って実験的な面もあるのですが、メロディーはキャッチーで美しく、聞きやすいです。この曲は確かカラオケに入っていたはずです。ちょっと難しそうですが、いつか歌ってみたいです。

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