みんなが僕に「ケアが足りない」と言う意味が、ようやくわかった。
昔から僕は、「人に対してケアが足りない。佐渡島は人に厳しい」とよく言われる。
でも、僕は僕なりに相手のことを誠実に思い、一生懸命ケアしているつもりだった。
このギャップは、一体どうして生まれるのか?
その長年の謎が、臨床心理学者の東畑さんの新刊『居るのはつらいよ』を読むことで、ようやく理解することができた。
この本は、「ケアとセラピーについての覚書」という副題がついているが、僕が他人に対してやっていたのは、ケアではなくセラピーだったのだ。
本では、ケアとセラピーにつ