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お笑いの力と権力と松本人志さんについて

モンスターエンジンの『神々の遊び』というネタがある。「私も神だ」というフレーズがおもしろくて、いまだに、たまに自分でも使ってみたりするのだけれど、そこで、ハッ!と気がついたことがあった。

お笑いには、相手を怒らせずに真実をつく力があるのではないか、と。

例えば、「神様は複数人いる」ということが真実だとして、そのことを唯一神を信じている人に真顔で言ったら、喧嘩になったりする。でも、このモンスターエンジンのコントを唯一神の信者の方が見ても、おそらく、怒り出したりはしないのではないか。

どうしてそうなるかというと、「お笑い」というものは、少し下に見られているというところがあり、「な〜にバカ言ってんだか(笑い)」って感じで、正面から受け取られることがないからなのではないか。

とすると、「お笑い」の社会的地位が上がってしまうと、見下せない分、まともに受け取られてしまい、意見の違う人にイラッとされてしまうということになってしまうのではないか。
「お笑い」の持つ力のうちの「相手を怒らせずに真実をつく」というものが失われてしまうのではないか。

そこで頭に浮かんだのが、松本人志さんのことだ。そこで夫に、「お笑いが権力を握っちゃうと、笑いが発生する構造が崩壊しちゃうよね。まっちゃんもさ、権力握っちゃうとダメだよね〜」と話しかけてみた。
すると、「それは違うよ。まっちゃんは権力じゃない、カリスマだ。」って言ってきた。
意味がわからなかったので、「はぁ?権力でしょうよ!テレビ番組のキャスティング権とか持ってたんでしょうよ。だからみんな逆らえなかったんでしょうよ。なんだよ、カリスマって!」と、少々キレ気味で言い返すと、

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