M-1グランプリの感想。

昨日終わったM-1グランプリ。
個人的な感想を。

・ニューヨーク(616点)
面白いと思うんだけど、個人的には歌ネタじゃなくて普通の漫才が観たかったなぁ。
とっても面白い漫才する人達やし。
点数だけを見ると低く見えてしまうけど、トップだから仕方ないと思う。
いや、もっと言うとこんな大会になるってわかってなかったから。
例えばこれが、からし蓮根とかインディアンス辺りと順番入れ替わってたとしたら点数も+15点前後あったんじゃないかな。
可哀そうだけどこればっかりは仕方ない。。。

かまいたち(660点)
もう流石だなって感じ。
安定して面白いし、順番関係なく安定してウケて盛り上げてる。
去年もそうだけど、かまいたちが空気を変える感じがした。
観てる側の笑うスイッチが入るというか。
ただ、濱家さんも言うてたけどちょっと出番が早いかなと思った。
ここで盛り上がっても、あと8組出てくるわけで無茶苦茶な点数は上げれないし。
それでも660点を出した辺りはさすがだし、審査員も難しかったんじゃないかなぁ。

和牛(652点)
残念ながらかまいたちをとらえられず。
なんとなく和牛はやっぱりここ数年の成績から期待値がめちゃくちゃに高かったと思う。
視聴者も審査員も。
でも内容は違ってもシチュエーション漫才だとあまり「昨年からの上澄み」が感じられへんのかな・・?
「シチュエーション漫才」ってひとくくりに同じだってされるんやろか。
かまいたちは基本的にパターンがないしゃべくり漫才やから内容が違うと同じようなことやってるようには見えないし。
濱家さんが舞台を広く使ってる辺りも変化で見られたんじゃないかなぁ。
そこらへんの「あまりに高い期待値」をどこまで乗り越えられるかが和牛の勝負になってたと思ってて。
その結果、かまいたちを超えられなかったってことなのかなぁ。
いや、ここまで期待値を上げてしまう和牛の凄さったらないと思うけどね。
純粋に和牛を知らない人がこのネタを見たらぎゃんぎゃんにウケると思うし。

すゑひろがりず(637点)
みなみのしま時代から大好きだったすゑひろがりず。
まさか選ばれるとは。
案の定「あれは漫才か?」論争があったけどw
でも、すゑひろがりずというコンテンツを世間に知ってもらういい機会になったと思う。
KOC含めて色々期待したい。
あの形はたぶん題材を変えるだけでもっともっと面白くなるから、これからもいけると思う。
とりあえず、正月番組には呼ばれるんじゃない?w

からし蓮根(639点)
正直本人達は「本調子だった」っていうてたけど、ウケはどう感じたんやろか。
劇場で見てるよりかはウケが少なかった気がしたので・・・。
でも、最後のオチは爆発したからよかったと思う。
そのオチのために青空さんが汚い言葉を浴びせかけるんやけど、そこで静まり返ってしまったのがちょっと見てて怖かった。
個人的には違うネタの方がとか思っちゃったんやけど、でもまず決勝に出れたことが大きいと思う。
別に点数も悪いわけではないんやし。

見取り図(649点)
いやー、めちゃくちゃウケてたよなぁー。
本来もっと点数高くてもえぇんちゃうかって思ったけど。
でも、上にいるかまいたちと和牛と比べられてしまったんやろなぁ。
たぶん全員が「かまいたちまでいかへんけど、和牛前後」って思って採点して結果3点低かったんやろなぁ。
紙一重なんやと思う。

ミルクボーイ(681点)
びっくりした。
もう何も言葉が出ない。
本人も「いやいやいや・・」みたいな感じはあったけど。
ファンも「いやいやいや・・」やったもんw
コーンフレークっていう題材と内海さんのフレーズがほんとに絶妙に良かったんやと思う。
「これはワンチャンあるで!」と思ったけど、かまいたちを突き放すぐらいの点数取るとは思わなかったw
これって「かまいたちより余裕で上」って判断したってことやし。
大会始まる前から「かまいたちか敗者復活してくるだろう和牛」の一騎打ち感があったと個人的には感じてて。
審査員もそんな雰囲気で採点してたからの2組の点数と思ってたんやけど。
そこを割って入るどころか置いてけぼりにするぐらいずば抜けるコンビがでると誰が思ってんw
かまいたち前後かなって思った自分が恥ずかしい←

オズワルド(638点)
あの展開の中で。
しかもあの空気の漫才。
あれをしっかりやれるって凄いよなぁ。
しっかり面白かったし。
空気をガラっと変えたもんなぁ。
あとはどこまで審査員をひきつけられるか次第だったと思うよ。
かまいたち、和牛を越えても良いっていう審査員の頭になったんだし。

インディアンス(632点)
インディアンスはハマれば優勝かなって思ってた。
たぶん、単純なウケは相当いいはずだから。
あとはどこまであの漫才を審査員が気に入るかかなぁーみたいな。
ただ始まってみると、個人的に思ってたほどウケてなかったかな?
オズワルドでリセットされた空気を勢いだけでは取り戻すには至らなかったのかなぁ。

ぺこぱ(654点)
めっちゃ笑った。ほんと面白い。
志らくさんの言う通り、最初は「あー、こんな漫才か」みたいな感じだったんだけど。
ひっくり返された、ほんまおもろい。
ただ、見た目も含めてヴィジュアルっぽい感じでツッコんでるけど、個人的にはアメリカンコメディのノリっぽく見えて仕方ないw
「おいおい、スティーブン、冗談だろう~」みたいな←
ワードもそうだけど、今までに見たことない漫才が新鮮で衝撃でした。
「キャラ芸人になるしかなかったんだ!」は心の叫びだと思うw
これは名言w

以上、個々の感想。
以下、総括。
結果、ミルクボーイが優勝で終わりました。
和牛のところでもいうたけど、初出場で優勝できてよかったと思う、ミルクボーイ。

ミルクボーイもあの形がスタンダードで、後は内容が異なる漫才なので。
もし、ミルクボーイが今回優勝逃して、来年、再来年と決勝に残ったとしても。
「同じことばっかり」って見えてしまうんだと思う。それこそ爆発的なワードがないと。
だからこそ、今年優勝できたことが本当に大きいと思う。

本当に今年の大会はレベルが高いと思う。
ミルクボーイが出てきたせいで引き揚げられた感はあるんやけど、それにしても面白かった。
そしてそんな「面白い人たちばっかり」の大会で優勝できたミルクボーイ。
なんとなくネットニュースやツイッターとか見てると、あんまり異議を唱えてる人がみえない。
というか、見えてない。
なんやかんやで今まで「○○のが面白かった」の論争が多少なりともあったけど。
なんか全員が「これはもうミルクボーイや」感がある。
満場一致・・・とまではいわんのだろうけど、異議を唱えるほどのモノも見当たらなかったんだと思う。

昔からミルクボーイは好きで。
今年第8回関西演芸しゃべくり話芸大賞グランプリを獲ったけど、それまでに賞レースに縁なんてなかったんじゃないっけ?
ていうか、そもそもテレビでの賞レースでいうと本当にそう。
漫才の内容ももちろん面白かったし、好きやけど。
「どーもー、ミルクボーイちゃんですー。あー、ありがとうございます、今○○もらいました」までのつかみ。
あれも大好き。
あれの何が好きかっていうと、貰える物じゃなくて何を貰っても絶対に駒場さんの胸ポケットにしまうってとこ。
両手に抱えてたものがいつの間にかスッとサイズチェンジして胸ポケットにしまわれるのが好きだった。
いやもちろん貰うものの絶妙な感じも。

これからミルクボーイが売れるのか・・・・って思うと想像できない。
なんやかんやで霜降りは華があるというか、それっぽく見えるし。
だって角刈りのおっさんが売れるねんで?
そら想像つかんでしょうに。

今年ミルクボーイが優勝したことで、面白いとは言われるものの劇場人気もあるわけでもなく賞レースなどの実績も出てない人たち。
若手・・・というにはちょっと微妙な年数の人たち、はすごい勇気もらえたとおもう。
大阪NSCの27期辺りは谷間感がすごいのでほんとうれしいね。
こりゃ、みなさん、劇場行くしかないっすね。

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