スターシップ・トゥルーパーズ2(03)・3(08)・インベイション(12)

ポール・バーホーベン監督の手で、1997年に公開された「スターシップ・トゥルーパーズ」の続編。
「~2」は前作で特殊効果を担当したフィル・ティペット、「~3」は前2作で脚本を務めたエド・ニューマイヤー、日本のCGスタジオ「SOLA DIGITAL ARTS」が制作したフルCG作品となる「~インベイション」では荒牧伸志がそれぞれ監督を努めている。

あらすじ

「~2」:昆虫型エイリアンの「バグズ」に襲われ逃げ込んだ、廃基地。
しかし、上官が救われたという兵士たちは、実は寄生型のバグたちに操られていたのだった……。

「~3」:11年前の開戦以降、バグズとの戦いは泥沼化。終わらない戦いに、地球や植民星では厭戦運動が活発化していた。
地球連邦政府は、市民に軍への入隊の呼びかけを繰り返す一方で、反戦活動家を粛清、さらに新型惑星破壊兵器でのバグ攻略に希望を託していた。
そんな中、11年前の戦いで英雄となったジョニー・リコ(キャスパー・ヴァン・ディーン)が指揮を執る惑星「ロク・サン」に、地球連邦軍司令官で人気歌手のアノーキ(スティーブン・ホーガン)やハウザー将軍(ボリス・コドジョー)らが訪れる。しかし歓迎ムードで賑わう基地の電磁フィールドが突然機能を停止し大量のバグズに襲われる。

「~インベイション」:バグ軍団に襲撃された地球連邦軍の砦「フォート・ケイシー」
そこへ降り立ち数名の生存者を救出した強襲艦アレジア号のクルーたちは、将軍となったジョニー・リコから、バグ襲撃時にフォート・ケイシーより飛び立ったまま消息不明の戦艦ジョン・A・ウォーデン号を捜索せよとの命令を下される。
ほどなくジョン・A・ウォーデン号は発見されるが、電気系統は停止しクルーとバグの死体が散乱していた。

「~2」は元々テレビドラマとして製作され、「~3」も、製作総指揮として1作目の監督ポール・バーホーベンが関わっているものの、元はOVA作品として製作。
「~インベイション」に至っては日本製のCGアニメと、元々の予算が少ないせいか、なんだかなーな感じでした。(コアなファン向けってことなのかな?)

4作通して観ると、1・3・インベイションが本編で 2 が番外編って感じでした。
2では、世界観は共有してるものの、登場人物もストーリー的にも本筋とは繋がりがなくって、ストーリー自体も「SF戦争アクション」というよりエイリアン的な「SFサスペンスホラー」の感じ。
元々がテレビドラマで予算も少ないから、あえて本編に絡ませない感じで作ったのかも。

3では、ポール・バーホーベン総指揮ということで「1作目」の雰囲気は取り戻してたものの、やはり予算の関係か小さな舞台での小さな物語に収まってしまった感じ。
バーホーベンの毒っ気が抜けて、普通に「デストピア」を描いた映画になっちゃった印象でした。
とはいえ、ほんの少しとは言え、パワードスーツ「マローダー」が登場するシーンは見ていてアガるし、劇中で地球連邦軍司令官アノーキーの歌う「It's A Good Day To Die」(今日は死に日和)にはちょっと意地悪なテイストもあって良かったかなと。

問題は「~インベイション」で、なんだか納得出来ない部分が多すぎて、なんだかなーと。
ジョニー・リコや、1作目のヒロイン カルメン・イバネス。
そして、超能力部隊に配属されたカール・ジェンキンスといった、1作目のメインキャストが登場するものの、そもそもCGアニメなので有り難みは特にいですしね。
「元々が低予算のバカ映画だから」では片付けられない、ストーリー上の粗も目立つ作品でした。
実写映画版とは別に、「クロニクル」というCGアニメのシリーズもあるらしいので、本作はそっちの流れの作品なのかな?

ともあれ、これから観るなら1と3だけ見れば十分かなーと。
あと、2はガンダムで言えば「MS IGLOO」的な番外編として、インベイションは……、特にコアなファンの人だけ見ればいいのかなーって思いました。

1作目の「スターシップ・トゥルーパーズ」も含めて、カウチポテト的に力を入れずに観るには丁度いい感じの作品だと思いますよー。

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