ベイマックス(2014) 感想

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズ54作目のCGアニメーション映画。
原作はマーベルコミックのアメコミ作品『ビッグ・ヒーロー・シックス』
監督はドン・ホールとクリス・ウィリアムズ。

あらすじ

幼い頃に両親を亡くし、ロボット工学の研究開発を行う大学生の兄 タダシ(ダニエル・ヘニー /小泉孝太郎)、カフェを営む叔母 キャス(マーヤ・ルドルフ /菅野美穂)と共にサンフランソウキョウに三人で暮らす、天才的な頭脳を持ち14歳で高校を卒業したものの、目的が持てずに非合法な賭けロボットファイトに興じる少年 ヒロ・ハマダ(ライアン・ポッター /本城雄太郎)

そんなヒロを心配したタダシは、ヒロを自分の大学に連れて行く。
そこで出会った魅力的なタダシの仲間や、タダシの恩師であり、ヒロの憧れているロボット工学の第一人者 ロバート・キャラハン教授 (ジェームズ・クロムウェル /金田明夫)との出会いで、タダシと同じ大学に入学したいと熱望。その為には大学の研究発表会でロバートに認められる作品を発表しなければならないと、ヒロは心機一転タダシや仲間たちの協力を得て研究開発に打ち込む。
そしてその研究発表は見事成功しヒロは入学を許可されるが、その会場で火災事故でロバートとタダシを失ったヒロは落ち込み家からも出なくなってしまう。

そんなある日、ヒロは偶然タダシが開発したケアロボット  ベイマックスを起動させ、同時にあの火事が事故ではなかった事をする。
その犯人と思われる謎の仮面男を捕まえるため、ヒロは仲間たちやベイマックスとヒーローチームを結成する。

この物語はマーベルコミックのアメコミ作品『ビッグ・ヒーロー・シックス』の前日譚です。

本来の設定は「広島と長崎への原爆投下によって被害を受けた日本は核兵器を廃絶し、その代わりに自国を守る手段として超能力を持つ人間を集め、ビッグ・ヒーロー・シックスを結成した」という設定で、同レーベルの人気コミック『X-メン』のスピンオフとしてスタートしたらしいんですが、今回のアニメ化にあたり、大幅に内容を変更。
ヒロとタダシの絆と、『ビック・ヒーロー・シックス』誕生までの物語という二本の柱で構成されています。

ディズニー作品らしくとてもシンプルで、悪く言うなら『どこかで見たような』物語ですが、アイデア、映像の美しさ、動きの気持ちよさ。そして、キャラクターや架空の都市サンフランソウキョウの徹底したディテールの作り込みで、一級のエンターテイメント作品に仕上がっています。

ヒロの仲間、ヒーローオタクでお調子者だけどムードメイカーの フレッド( T・J・ミラー /新田英人)
勝気で男子より男前な女子大生 ゴー・ゴー (ジェイミー・チャン /浅野真澄)
体は大きいけれど気弱で慎重派 ワサビ (デイモン・ウェイアンズ・Jr /武田幸史)
化学の天才で楽天的な ハニー・レモン( ジェネシス・ロドリゲス /山根舞)

それに、タダシやキャス、ヒロも、表情や動きがそれぞれのキャラクターの性格に合わせて作りこまれているし、なによりベイマックスの動きの可愛らしさときたら!! 

赤ん坊のようによちよち歩きで、ちょっと抜けてて、バッテリーが少なくなると酔っ払いのおっさんみたいになり。
ヒロの手でバージョンアップされても、そこは変わらず、でもいざという時は凄く頼りになる、兄タダシの分身のような存在として、肉体面でも精神面でもヒロを支えていきます。
紳士然とした口調や、ほとんど表情の変わらない鈴をモチーフにした顔→
(●ー●)、赤ちゃんのようでもあり中年のおっさんのようでもある、ぽってりした体型もたまりませんw

そんな彼らが、サンフランシスコをベースに東京らしさでデコレーションした美しくも不思議な架空都市 サンフランソウキョウで生き生きと動き回り、それぞれの得意分野を活かして敵と戦うんですから、これはもう燃えずにはいられません。

自分たちの知識とその手で武器やスーツを作り上げ、実験、成功していく様子は、アイアンマンの面白さに通じるところがあると思います。

まさに誰にでも安心してオススメできる面白い映画です。
観終わったあとは、グータッチからの「パララララ~」をしたくなること請け合いですよ。 
機会があれば是非!

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https://note.mu/purasu/n/nb98c1c6ade27?magazine_key=m0b08a7d5752d

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