イコライザー(2014) 感想 ちょいネタバレ

#映画

元CIAの腕利きエージェント(ネタバレ?)が、身近な人たちを悪の手から守るため戦うアクション映画。
1984年から1989年にかけてアメリカ合衆国で放送されたテレビドラマシリーズ『ザ・シークレット・ハンター』の劇場版。
製作・主演はデンゼル・ワシントン、監督はアントワーン・フークア。

あらすじ

ホームセンターの正社員として働き、真面目で面倒見がよく、シャレも分かる男ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、一方で飽きることなく毎日まったく同じルーチン(日課)をこなす変わり者。
不眠症?の彼は、毎晩同じ時間に行きつけのダイナーに出かけ、同じ席で読書をする。
同じくそのダイナーに通う、少女娼婦で歌手志望のテリー(クロエ・グレース・モレッツ)とは顔見知りで読んでいる本の話などをする仲。

そんなやり取りから、テリーはどうも仲介役のロシアンマフィアから酷い仕打ちを受けているらしいことを知るロバート。
ある日、マフィアの暴力で彼女が入院してしまった事を知ったロバートは、単身、マフィアがアジトにしているレストランへ、テリーから手を引くように交渉に向かうが……。

一言で言うなら、豪華キャストで作ったB級アクション映画という感じ。

元ネタの『シークレット・ハンター』を観たことがないので、デンゼル・ワシントン演じるロバート・マッコールがあまりにも完璧すぎる印象をうけて、最初少し違和感を感じたかな。

中盤、彼が元CIAで伝説的な腕利きエージェントであることが明かされるのでそれまでの行動も振り返って納得は出来る作りになってるけど、秘密が明かされても、「でしょうねー」位の感想で、特に驚きはない。

で、あらすじでも書いたように、ロシアンマフィアのアジトに乗り込んだロバートは、最初金で解決を図るけど、交渉が決裂するやいなや、その場の全員をさらりと皆殺し。まさにデンゼル無双。
これで万事めでたしかと思いきや、そのマフィアはロシアの新興巨大マフィアの下部組織で、調査と報復のために本国から元KGBで凄腕の殺し屋テディ(マートン・ソーカス)を送り込み、ロバートvsテディ率いるロシアンマフィアの戦いに発展していく。

テディとロバートが互いの正体を探り合い、徐々に近づいていく様子は、演じている両俳優の演技力もあって、中々緊迫感がある。
デンゼル・ワシントンの顔力っていうか、敵を屠るときの表情は怖くてかなりグッとくるものがあるし。

最近の映画としては珍しいなと思ったのは、アクション映画でありながら、あまり派手さがないこと。
もっとこう、白昼のカーアクションとか銃撃戦とかあるのかなと思ったんだけど、ロバートが闇に紛れて一人一人やっつけていくゲリラ的な戦いがメインになってる。
この戦い方が、「必殺仕事人」に例えられる所以なんだろうね。
1対多数の戦いとしては、確かにこうするしかないという作戦で、リアリティーがあるし、デンゼルワシントン自身が持つ知的なキャラクターの印象にも合ってる気がした。

敢えて言うと、ストーリーもキャラ設定もアクションもサスペンス部分も、特に目新しさはないかな。(いや、使う道具とかは中々意表をついてるけども)
どのシーンもどこかで観たことがあるような感じで、だから次の展開の予想も容易についちゃう。

ただ、この映画は多分、それでいいんじゃないかなとも思う。
続編を狙ってるのかどうかは分からないけど、今回は『ロバート・マッコール』がこんなに凄いヤツですよっていう、お披露目的な意味合いもあるだろうし、今となってはちょっと古臭いキャラクター設定も、80年代のハードボイルドアクション映画の香りが漂っていて、個人的には嫌いじゃない。
最近の映画で言うとトム・クルーズの「アウトロー」に近いかな。
ストーリーやアクションで観せるんじゃなくて、主人公のキャラクターで観せていくタイプの映画っていうか。
なので、ストーリーは出来るだけシンプルに。アクションはキャラクターを引き立てるように、わざとそうしてるんだと思う。

あと、テリー役のクロエ・グレース・モレッツが、少し(いや結構)ふっくらっとしてたけど、あれはあれで可愛かったしなー。

この映画を観たあとは、ホームセンターの工具を見る目が変わる、そんな映画だった。
ちょい長いけどオススメですよ。

*映画掲示板あります。
色んな映画の感想(ネタバレもアリですよ)、質問、その他もろもろ、楽しくお話してくれると嬉しいです。(*´ω`*)

https://note.mu/purasu/n/nb98c1c6ade27




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