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大学院受験で失敗しないためにやるべき3つのこと 〜他大学・他分野の院試に合格した学部生からのおはなし①〜


パー蔵です. 最後にブログを執筆してからやく10ヶ月が経っていました...

 

そんな僕は今, 大学院受験に合格し, 将来の目標の一つである研究者・国際公務員に一歩近づくことができました.

振り返ってみると, 大学院受験に関する情報自体が乏しい上に, 研究計画書の書き方が軽く紹介されている程度であることに気づきました.

これでは大学院に進学したい学部生, とりわけ僕と同じく自分が専攻する分野とは異なる分野で, しかも自分が通っているのとは別の大学の大学院を受験したい学部生にとっては, 全くもって参考にならないと言っても良いぐらいだ.

また, 大学院受験に関するブログ等のネット情報には, 大体が受験勉強後半で意識することばかりで, 僕みたいに別分野への進学を考え始めたばかりの人には, 全然参考になりません.

なので, 今年の秋入試に合格したてのパー蔵が, 皆さんに大学院受験の学習を始めた(ばかりの)学生が抑えておくべき3つのことをお伝えします.

※これからお伝えする内容は, 全て個人的な体験に基づくものであり, 決して科学的根拠はありませんのでご注意ください. また, 新型コロナウイルスの感染拡大により, 筆記試験の代わりに課題論文(2000字程度)が課せられたため,筆記試験の対策については言及していません.



1. いきなり難しい論文や分厚い学術文献の書物等には手をつけないこと!


僕もそうでしたが, 大学院進学を考えた時に, まずイメージしたことは「分厚い本とか難しくて量が多い論文をたくさん読まないといけない」でした.

このイメージは別に間違っているわけではありません.

ですが, もしあなたが違う分野に進学したいと考えているのであれば特にそうですが, 最初からそのような本を読まないことです.

なぜなら, 一言で言えば効率が悪すぎるからです.

難しい文献を一つ読む時間があれば, 基礎知識が足りないうちは入門書を数冊(できれば違う著者の本)読み込むことの方が先決です.

確かに, 難しい文献を読んでいく中で芋づる式に語彙力を鍛えて, 入門書を読む手間が省けると考えての学習方法であるとも言えるかもしれません.

しかし, そんな時間をかけている暇はあまりないと思います. 

違う分野に進学することを希望する学部生は特に足りませんし, 実習などを控えている学生は尚更のことです.

僕がおすすめするのは, 新書文庫本です.

岩波新書文庫, 筑摩書房, 中公新書, 講談社現代新書, これらのうちのいずれかから, 入門書として適切な本が出版されているかと思います.

しかし, 仮に本を見つけられたとして, どのようにしてその本を読み進めれば良いか, わからない方もいるかと思います.

そこで, 以下に新書・文庫本を読み始める上で意識すべきことを箇条書きにまとめてみました.

著者の情報(学歴・勤務先の大学・他の出版物)の確認

本文の中でよく取り上げられている参考文献の確認

・重要と思われる語彙に対して, 著者がどう定義(あるいは説明)しているか?

※3点目については, 著者が重要だとしている参考文献から引用している場合もあります.

まずは, 以上の点を意識して新書や文庫本などの数日で読み終えられる入門書に値するものから読み始めることをおすすめします.

※学習方法についての詳細は, 別のブログ記事にてお伝えしたいと思います.



2. 1人で研究計画書や課題論文・エッセイ等を書き上げないこと!


これは絶対に守ってください. 

特に, 僕と同じように他大学・他分野への進学を考えている人は, 決して1人で受験に臨まないこと.

言い換えると, 必ずゼミの先生や, そのほか自分が大学院で研究したいと考える分野に精通している先生などに, 定期的に研究計画書等の添削・指導をお願いすること.

最低でも2人(それぞれ異なる分野の先生)に書類の添削・指導をお願いしてください.

ここで, 「研究計画書ってなに?」という方のために, 簡単にご説明いたします.

あなたが大学院で研究(卒論の上位互換的な活動)をしたい動機やその根拠を, 論文調で書き上げるものです.

例えば僕の場合は, シリアの外交政策が, 統治の正統性の一側面であるシリア国民の政権支持にいかにして影響を及ぼしているのか, この関係を明らかにすることを目的としました.

そうすると, 「なぜその関係を明らかにする必要があるのか?」「実際に先行研究(教授や研究員等の研究論文)では, シリアの統治の正統性について, 他にどのような側面から説明がなされているのか?」「なぜ統治の正統性の中の"国民からの政権支持"を研究する必要があると考えるのか」などのことを説明しなくてはならなくなります.

その説明をするために, さまざまな学術文献を読み込み, 自分が大学院で研究したい根拠を築き上げる必要があるのです.

場合によっては, 学部と進学先との分野が異なる方は, 学部の分野とどのような関連があるのかも書かなくてはならなくなります. 

※僕の場合は, 面接で聞かれました. 

この研究計画書を書くうえで絶対に欠かせないのが, 専門的な知見を持つ人とそうでない人が, 自分の研究計画書を読んでどのような疑問を持つのかを理解することです.

なぜなら, 試験管は, 全員が自分の研究したい分野に精通している人だけではなく, 違う分野の人が試験管としてあなたの研究計画書を評価するからです.

しかし, 一人で書いていては, 自分が納得するように書き上げるので, もちろん先ほど述べたような疑問は浮かぶはずがありません.

ですから, 様々な疑問を周りの先生にぶつけてもらうことで, 自分の研究計画書の中身がより洗練され, 受験の際により良い評価をいただける可能性が高まるかと思います.

何よりも, 実際に研究計画書を書いて大学院に合格した経験を持つ大学の先生方からアドバイスをいただけるのが一番!

※研究計画書の書き方等の詳細については, 別のブログ記事にてお伝えしたいと思います.



3. 希望する指導教員から教え子(修士or博士の院生)を紹介してもらい, 連絡を取り合うこと!


私が個人的に面談で聞いて良かったことは, 教え子(院生)を紹介してもらい, その教え子と, 入試前に面談や情報提供をしていただいたことです.

なぜなら, これによって先生から聞けなかった「院生の生活の実態」「 アルバイトの可・不可」「先生の指導の仕方」「住居探しのアドバイス(合格後)」などの情報を手に入れられるからです.

場合によっては, 僕が紹介していただいた院生の方が優しかっただけかもしれませんが, 研究計画書や課題論文等の添削のお願いを引き受けていただけました.

先生に自分からお願いするのは控えたほうが良いかと思います. 場合によっては, 失礼に思われるためです. 僕の経験でしかありませんが, おそらく添削の有無については, 先生自ら申し出てくると思います.

大学院進学を希望する学部生は皆, 「〇〇先生の研究室に行きたい!」「〇〇大学の大学院にいる〇〇先生の下で研究したい!」などと, どこに進学したいかを決めます.

その後に, その〇〇先生と面談を申し込むと思います.

※大学院によっては, 入試前に教授との面談を推奨していたり, 逆に研究科の方針で面談を断っていたりすることがあります. 面談前に, 必ず希望する進学先のHPや入試要項等を確認しましょう!

教え子を紹介していただけたことは, 合否にかなり影響すると思いますし, 僕自身それを強く実感しました!

実際に院生として研究をしている人から, 専門的なアドバイスをいただける可能性があるので, 先生との面談の際に, 教え子を紹介していただけるかどうか尋ねてみることを勧めます.

※面談についての詳細は, 別のブログ記事にてお伝えしたいと思います.



4. まとめ


今回のブログ記事では, 「僕の経験から考える, 大学院受験の勉強を始めた(ばかりの)人が抑えておくべき3つのこと」についておはなしをしました.

・いきなり難しい文献にあたらず, まずは新書や文庫本の入門書レベルの本を読むこと!

・研究計画書等の書類は, ゼミの先生(可能なら同じ分野の先生と違う分野の先生)に添削・指導をしてもらうこと!

・進学先で希望する先生の教え子(院生)を紹介してもらい, 連絡を取り合うこと!

これらを最低限抑えておく必要があります.

また別のブログで詳しくおはなししますが, もし他に何か書いて欲しいことなどがあれば, ぜひコメントいただければと思います.

ではまた〜👋


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