防犯カメラ設置なんかしてると、警察からお電話が来ることがままある。前にも書いたが現在警察は民間が設置したカメラ画像を捜査に活用しており、一応私はクライアントにバックアップの取り方とか教えているのだが、クライアントはそんなもんすっかり忘れてるからウチに電話が来るのだ(涙)

今は随分緩和されたが、昔は正義に燃えてよく周囲が見えなくなってる刑事さんが録画サーバーのログイン情報聞いてきたりなんかした。お巡りさんじゃ仕方ねーな！

……なんてなるはずもなく。

電話先の携帯電話握ってるおじちゃんが警察官とは限らないのである。特に刑事さんは普通に背広着てますからね。警察手帳も電話では確認しようがない。犯罪の現場撮影された犯人が画像データ消去の為にサーバーアクセスしようとしてたらどーすんねん。実際、窃盗時のデータを残さぬ為に録画サーバーまで盗もうとしてた奴はいた。くっそ重いので断念した様だが。

現在特殊詐欺で警察官や刑事を名乗ってアババババな事例が出ている様なので、一応おじさんなりの警察との付き合い方書いておく。

1.対面した場合
警察手帳の提示を求めよう。警察業務する時は必ず携帯が求められるので持って無いはずがない。(持って無かったら所轄警察に連絡。手帳提示しない人が警察名乗ってます！で何らかの処罰を受ける。まぁウッカリは誰にもあるので事情を聞いて対処を決めよう)
昔はチョイムカな顔する警察官も居たが、最近は快く提示してくれる場合が多い。申し出る場合は上から目線ではなく「すいません、一応警察手帳拝見できますか？」「昨今は警察偽称するバカもいるもんで……嫌な時代ですね」とか言っておけば良い。見た限りでは刑事さんはスゲェカッコよくスチャっと出してくれるので、一見の価値はある。(刑事ドラマよりスマートに提示してくれるゾ！)
てか、普通に名刺交換してくれる。無論警察名義の。ただ、名刺は偽造できるしな……名刺で信じちゃダメだって話。まぁそれ言ったら警察手帳も偽造できるが、そんなんしたら桜の代紋が目印の日本最大の暴力機構が本気と書いてマジの捜査するからやる奴はおらんだろ。警察は警察の威信を傷付ける奴に対しては容赦せんぞ。(今回の一連の事件も被害額よりそこが重要かなと)

2.電話来た場合
折り返し署に電話ですわ。それも相手直通と教えられた番号ではなく、ググって相手先の署の代表番号に掛けて「〜課の××さんお願いします」で取り次いで貰う。場合によってはここで偽警官である事が判明し着信番号提供とか出来るかもしらん。
警察官が所持する携帯電話は末尾110に統一とかして貰えると助かるのだが、確か普通の番号だったはずだ。故に電話かかって来ると身分確認しょうがない。また、警察官に悪気は無くともサーバーの操作ミスでデータ消されたら泣くので、私は基本警察から照会来たら現地に行く様にしてる。ちゃんと警察官である事確認してクライアントがOKなら全力対応さ。ワシ警察屋さん大好きだもの！(本当)

10年くらい前までは「警察官を名乗る本物の警察官」に「警察官であるか否か疑念を持っている」と知られるとスゲー露骨に嫌な顔された。なんじゃテメェ！　俺が警察官に見えないのか！的な怒りであろう。(露骨に不貞腐れた警視庁の人が居た)(あ、直接私が対応した訳じゃないが、埼玉県警の警邏の人もちょいオコになった人居たなぁ)
警察官に見える見えないの問題じゃねーんですよ。じゃあ「本物の警察官に見える偽物」に騙されたら許してくれるのかと。おじちゃんも防犯カメラ設置のプロとして、そんな間抜けなムーブして犯罪組織に利するのは嫌なんよ。
そこは、警察側も堪えてくれ。悪いのは警察を詐称する犯罪者だ。正直私も「めんどくせぇな」と思ってる。

最近は民間の防犯カメラ画像借りたり提供して貰ったりで、この辺随分緩和されたと思う。特に警察手帳の提示は皆スゲェかっこよく提示してくれるので、警察(特に刑事課の皆様)は十分に手帳提示の訓練を積み、我々民間人もその見事な所作に感動するなどのムーブを作って行きたいものである。