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シャドウスレイヤー 「サイコロを振らぬ訳」

和マンチはサイコロを振りたがらない……知略で戦うのだ! と言うのが定説だが、我々の間ではまた別の理由があった。

まず第一に、サイコロの出目は絶対である。出目は疑っても曲げてもならぬと言うのが不文律であり、これはつまりサイコロの出目次第ではPCとて死んで消える事を意味する。だからできる限りサイコロは振らぬ方が良いし、振るなら最大限判定ボーナスを稼いで振らねばならぬ。キャラの命安いからな。

次に、こんな事も実際起き得るのだ!

「受け流しのスキル、20で完全成功」
「む、受け流しをさせないスキルも20だ。防御優先だね。じゃあ攻撃を……」
シャドウスレイヤーだからアホほど当たる。
「じゃあこちらも受け流しをさせないスキル……20だ!」
「受け流しのスキル……こちらも20!」
「なぁにー! 嘘クセェ! しかしこれで運も尽きただろう。よし来い!」
「受け流しさせないスキル……出目20!」
「ふざけんなそんな訳あるかボケェ! マスタースクリーンの裏だからってインチキこきやがって! 受け流しのスキル……20!」
相手に「あり得ない」とか難癖付けときながら、自分で1/8000を引き当てました。皆の見てる前で。

まぁ、マスタースクリーン裏のダイスも20でしてね。インチキなしなら6400万分の1の確率だ。

こんな事が起こるのである。

例え僅かでも発生する確率がある事象は稀に発生するのだ。この悪運がもし我が身に降り掛かったらどうなるか考えた事はあるか。30年以上経過した今でも鮮明に覚えている……起こり得る事は起きる。低確率だからと言って可能性を排除してはならぬ。「確率的にあり得ない」なんて事象はない。那由多の彼方の確率でも起きる時は起きる(悟)
後年私はGMとしてソードワールドのマスターをやり、シャドウスレイヤー(アレクラスト版)を託した戦士に真祖ヴァンパイアを鬼クリティカルにより一撃死させられた。起きるんだよ、劇的なのが!(泣き笑い)

サイコロの神は大変アレで凄いイタズラ好きなの。だから安易にサイコロ振ったらダメだってはっきりわかんだね。6400万分の1事件(皆の目の前で披露した部分だけなら8000分の1)も、真祖ヴァンパーイア一撃死(イニシアチブ取られて本当に巻藁の如く散った!)のも

ノンフィクション


なんですよ。そんなもん実際に目撃したら怖くてサイコロ振れないよ!

逆に私は皆が嬉々としてサイコロ振るのが信じられない。それは最終決定でチャラとかなかった事には出来ない。何重にも何重にも予防線を張り、可能ならサイコロ振らずに片付けたい……それほど理不尽な願いだろうか? サイコロの神は私が見る限り

この辺の仲間やで? 敬して畏れて頼らない方が良い。我々はロジックで暴虐なる邪神と戦うのだ。

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!