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下北沢という惑星

国語の成績2のものなので、読みづらいものになると思うが独り言を書く

下北沢という場所はなんとも厄介でなんとも汚くて、なんとも美しい場所である。

駅前にいれば誰かから声をかけられるし、声をかける。誰かいるやろ、と約束もせずに向かう。
ちょうどいい街の大きさで、ちょっと地元のような安心感もあって、でも東京都世田谷区。東京である。

神奈川県の奥の方で生まれた私は生まれ育った場所があまり好きではなかった。そして今も好きではない。それは若気の至りで東京が好きなのかもしれないし、はたまた感覚がそうなのかもしれない。地元が好きだとか言う人の言葉はよくわからない。母親も同じように東京が好きだったし、下北沢に住んでいたらしい。
そんな私を受け入れてくれた街がこの下北沢であった。

小中学生から行ったことがあり、中学生の頃には古着を買いに行っていた。どんどん街は変わっても今じゃあの頃の街並みは忘れられないのだ。

そして高校生になり、歌を始めて、下北沢のライブハウスに出るようになったり、見に行くようになり行く頻度も増えた。

月に何度か行くようになって、大学二年生の今ではほとんど毎日この街にいる。
古着屋でアルバイトも始めた。

下北沢という街にはいろんな人がたくさんいる。
音楽をやっている人ももちろんだし、沢山の人と知り合った。もちろん昔好きだったあいつとか、嫌なことされたあいつとかに出会った場所だ。
いろんな顔やいろんなことを思い出す。

それを更新するかのようにまた新しい人と知り合う。

下北沢の何が好きかとかわからないけど、風景や街並み、たくさんのライブハウスたち、駅前という場所、どんぐり公園、お気に入りの安い古着屋、怖いコインランドリー、バイトの休憩でよく行く餃子の王将と丸亀製麺、何もかもが好きなのかもしれない。
あと住んでいる人たちの優しさはもちろん、集まる友達の優しさも感じる。

下北沢から今日も終電で帰る。
少しみんなより早い終電、できるだけ乗れるように生きている。
乗れなかった時も何度も人に助けられている。
終電で何度も何度も泣いた。
素晴らしいライブを見て帰る時
自分のライブでボロクソだった時
プライベートなことで色々あって悩んだ時
友達に悪口言われた時
自分が口を滑らして言ってしまって悲しくなった時
単に終電が早くて嫌な時

家に着く頃には涙も大体枯れていて、家で爆睡をする。
そしてまた朝古着屋勤務で家を出る
そんなそんな毎日の中で少しでも楽しいこと、幸せなこと、美味しいものを食べること、歌を歌うこと
で私は自分というものを演じるように生きている。

大学2年生、一般普通某大学。勉強もゼミもサークルも何でもかんでも頑張ってしまってあとで後悔ばかりしてるけど、この街のおかげで前を向けている気がする。

この街で出会ってくれた人には感謝だし、いつもいつも迷惑ばかりかけてごめんなさい。ありがとう。
もうすぐ二十歳。少しでも成長のできるような1ヶ月にしたいです。

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