見出し画像

これは孤独か快感か(at Lake Tekapo)

一人旅月間2ヶ所目、ニュージーランド南島の真ん中ら辺の大きな湖、テカポ湖に来てみた。

マップ上で見つけたこときからその存在感に惹かれて来てみたかったところ。
先週のオアマルへの旅で一人旅の感覚や気楽さを思い出したところだったので、意気揚々とクライストチャーチを出るバスに乗り込んだ。

終点が南島最大の観光地、クイーンズタウンであることもあり、満席の車内。
オアマル行きでは見かけなかった、日本人乗客の姿もちらほら。
多言語飛び交う道中。どうやらこのバスに乗っているほとんどは観光客の方のようだ。

広大な緑を抜けるといきなり見えた湖。
The ニュージーランドって感じのスケール。
一気に心を奪われた。

着いてからほぼほぼ、この湖を眺めることしかしていない。
もはやそれだけをするためにここに来たんだけどね。

オアマルでは海に癒された。
波の音と潮の香りが心のザワザワを取り除くような感覚さえあった。

思えばこの休暇の初日、パートナーから別れ話を切り出された。

うつ持ちの彼。なかなかうつから心が晴れることのない状況を鑑みて、私には他の人と幸せになってほしいという彼なりの愛だった。
ただそもそも人生において恋愛やパートナーを重要視してなかった私にとって、突然の如く現れ、自然と一緒になった彼。

彼以外となら誰かと共に過ごすことを微塵も想像が出来ない、そして今このような試練が僕らに来ていることに何か意味があるはずと直感的に思った私は、この関係を離したくないと伝えた。
なので今月は【距離を置いてみよう月間】としている。

なんてサラッと書いてみたけど、実際距離の置き方なんて分からずにいる。

水辺は心を落ち着かせるのに来るのにとても好きな場所。だから今回湖に来たかったのもある。

ただ海辺と違って湖って、目では癒されるけど、耳で癒されにくいことに、来てみて気づいた。
海のようなザバーンみたいな波の音がない。
聞こえてくるのは、周辺の鳥の囀りや行き交う人の話し声や歩く音。

そしてこの湖がなかなかの観光地であることにも気づいた。
泊まってる宿も、湖の周りを散歩しながら出会う人ほとんどが英語を話していない。
NZに拠点があって、なんとなくフラッと旅に来ているのは私だけのように思えるほどだ。

一人旅で特に寂しさとかを感じないのに、今はなんとも言えない寂しさに心が包まれている。

広大な自然を目の前に1人だからかな。
一気に気温下がって秋めいて、彼の温もりが恋しいからかな。
歩く以外にすることなさすぎて、負のイメージばかりが脳内を駆け巡るからかな。

この気持ち、孤独とも違う気がする。
言うてだれの目も気にせず一人でただただ湖を眺めるのも悪くない。
なんなら快感に似たような心地よささえ感じる。

そもそも1泊で十分のこの湖に、なんで2泊しようと思ったんだろ。
2日目の今日、朝からすでに2時間は湖と共に時間を過ごし、携帯はなんとなく電源を切ってみた。
でもなんかこの心の中のふわふわしたものを文字に起こしたくて、iPadでこれ書いてる。

とりあえずのんびりしよ。ただただのんびり。


どこ歩いても絶対観光客いるけど、今朝一人ぼっちになれるスポットみつけた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?