Mac OS Catalina 10.15へのDAWやVST/AUプラグインのインストールについて
先日とうとうMacを買い替えまして。
2013年の夏に買ったMacBook Pro 15インチ(early2013)を丸々7年使い倒したものの、流石に32bit float/96KHzでCubaseのセッションを作ったりそこに昨今の激重プラグインを挿したりするとかなり限界だったので、16インチのMacBook Proに乗り換えました。
スペックは以下の通り。
Apple MacBook Pro (16-inch, 2019) MVVM2J/A (Mac OS Catalina 10.15)
プロセッサ:2.4GHz 8コアIntel Core i9(Turbo Boost使用時最大5.0GHz)
ストレージ:2TB SSD
メモリ:64GB 2,666MHz DDR4オンボードメモリ
グラフィックス:AMD Radeon Pro 5500M(8GB GDDR6メモリ搭載)
ほぼ最強に近い山盛りスペックですが、TwitterでAppleストアの整備済製品の入荷速報BOTをフォローし、スマホに更新通知がくるように設定してこのスペックのMacBook Proが販売されるまで数日粘りました。
本当は6月半ばくらいには買い替えたかったんですが、WWDC 2020の動向も気になってたので、そこでの発表が終わるまでステイって感じで。
で、今までMac OS Sierra 10.12環境でやってたのが、Macを買い替えたら当然OSは最新のCatalina 10.15になるわけです。
リリース当初は32bitの完全な切り捨てや、iOS13との関係でプラグインが読み込まれない・動かないと散々な評価だったCatalinaですが、さすがに大手プラグインメーカーもほぼ対応してきてるのと、そもそもDAW側も32bitのプラグインをサポートしなくなってきてるので、もはや32bitで使い続けるメリットがないし、Sierraの頃から基本的に64bitで作業してたわけなので、まぁ何とかなるだろうと。なりました。
なので今回は備忘録がてらCatalina環境にプラグインをインストールする上で、
・問題なかったこと
・問題が起きたこと
・そもそもどうにもならなかったこと
をメーカーごとに整理してまとめてみようかなぁと思いますー。とか言うてる間にBig Surのリリースが来そうですけど……。
スペックについては結構カスタムされたものを選んだんでなかなかいいお値段だったんですが、5月に募集があった「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市文化芸術活動緊急奨励金」にこの度採択して頂きまして、それを元手に何とか買えました。コロナで活動が停滞するのはイラつくんですが、これも不幸中の幸いということで……。
ちなみにこの記事も「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市文化芸術活動緊急奨励金」の採択に基づく事業の一環として書いております。
僕が申請した事業というのはアルバムの配信やライブ動画の公開が主ですが(そちらも今後制作を進めていきます)、それに付随する知見やノウハウの共有もまた事業に含まれていますので、このコロナ禍において自分の表現を向上させるために給付金や補償金、助成金、奨励金などでMacを買い換えられる音楽家の方もおられるでしょうから、そういった方々にとって参考になれば幸いです。
はじめに
記事はメーカー名のA to Z順ではなく、(覚えている限り)概ねインストールした順番に書いていきます。
というのも、大容量のものやライセンス認証周りが面倒臭そうなものは後回しにしつつ、「これはiLok認証だから/インストールとオーソライズを一緒にやってくれる管理アプリがあるからさっさと入れても問題なさそう」っていうものを優先してインストールし、その過程で「そういえばあのフリープラグインとか期間限定で無償配布されてたプラグインとかも入れてたな……」みたいなのを思い出したそばからインストールしてたからなんですけども。
なにぶん量が多いので、主にインストールやオーソライズで躓いたメーカーのもの、そもそもインストールすらできなかったものを主に記載していきます。それ以外は僕のサイトの機材一覧を見て頂ければ大体なにが10.15にインストールできるのか分かるかと思いますが、当初懸念してたほど問題のあるケースは少なかったです。
……というような検証もしたかったが故に、Time Machineを使って古いMacからデータを移行するのではなくイチからクリーンインストールをしました。という話です。
どのみちデータを引き継いだところで結局Catalina対応のマイナーアップデートの嵐なのでダウンロード&インストールする数はどうせ同じというか、労力的には大差ないだろうと。あとやっぱり全部クリーンインストールって気持ちいいし余計なコンフリクトも起こらなさそうじゃないですか。なので、体力的にはしんどくても精神面の健康を今回は優先したという次第です。笑
ではいってみましょう〜〜〜〜〜
PreSonus
未だにStudio One 3を使ってるんですが、何の問題もなくインストールできて起動しました。
最初はプラグインの読み込みで落ちたりしたけど、数が多いからしょうがない……。再起動してプラグインのブラックリストをリセットしてまた再起動して……を繰り返したら大丈夫でした。
ちなみに最近のPreSonusのハードウェア製品はUniversal Controlっていうアプリでドライバやファームウェアの管理を行うんですが、僕が使ってるFader Port Classicは古い製品なのでUSB 2.0ネイティブのポートに繋がないとファームウェアのアップデートができないです。つまり現行はおろか前に使ってたearly2013のMacですら無理という。
まぁ別に困ってないんでいいんですけど、なんかモヤモヤはしますね……。
iZotope
どのプラグインも概ねCatalina対応なのでiZotope Portalからインストールと認証を済ませられるんですけども、僕が一番よく使うOzoneのバージョンが未だに7なので、以下のURL先からCatalina対応のAlternate Installerというのをダウンロードして個別に手動でインストールする必要がありました。
macOS Catalina for iZotope products
とはいえAlternate Installerさえあればあとは問題なくインストールもできたので大丈夫です。Vinylも同じ方法でインストールしました。
Future Audio Workshop
Circle²を持ってたのでインストールしたんですが、ライセンス認証が何故か上限に達してたのでサポートに連絡して解除してもらいました。本当ならライセンスファイルをコピーして指定の場所におけばいいだけなんですがそれもダメで。
それ以外は特に問題なかったです。
SONiVOX
全部ダメでした。インストーラーは起動するけどインストールが最後まで完了しない。
公式も一部の製品以外は対応してないとアナウンスしており、僕の手元にある製品については全滅でした(非対応とはいえ大体何事もなくインストールできるメーカーの方が多かったけど、ここは本当にダメだった)。
さすがにそろそろ対応して頂きたいところ。Catalinaがリリースされてからもう1年近く経つわけなので……。
Audio Assault
Multi Transientだけインストールが完了できませんでした。それ以外は概ねオッケー。
Glitchmachines
プラグイン本体のインストールはできましたがプリセットファイルのインストールができず(そもそもなんでプリセットに個別のインストーラが用意されてるのか謎)。
ただし、解決方法を記載したPDFがサポートページで公開されてたのでこのとおりにしたらいけました。
https://glitchmachines.com/wp-content/uploads/2017/10/Glitchmachines_Preset_Installer_Instructions.pdf
A|A|S
Strum Electric GS-1、Strum Acoustic AS-1、Ultra Analog VA-1あたりのレガシー製品は64bitに対応してないので無理でした。
アップグレードしなきゃ……と思いつつ、ほぼ使ってなかったので別にいいかという気も……うーん……。
FXpansion
BFD ECOとBFD 2を持ってたんですがどっちもサポートが打ち切られててそもそもインストーラーも起動しないという有様。
代理店がよくセールしてるイメージなので、これも近々BFD 3にアップグレードします……ここ何年もドラム音源なんて使ってないけど……。
Arturia
これまた未だにアップグレードをサボってV Collection 4という化石のままなんですが、Arturia Software Centerからインストールもオーソライズも普通にできました。
ただ、プラグインはStudio One 3で起動するのを確認しましたが、スタンドアロンの方は大半が32bitなので、一部を除いて「インストールはされたけど起動はしない」っていう状態です。
動かないものを入れてるというのも気持ちが悪いんですけど、どうせ黒金から年末年始にかけてアップグレード価格が安くなるだろうからそのタイミングで現行のV Collection 7にアップグレードするつもりなのでひとまずこのままで……。
Native Instruments
これもアップグレードをサボっててまだKOMPLETE ULTIMATE 9のままなんですが、Native Accessから概ねインストールできました。
ただし、NIの公式でもアナウンスされてるように、Reaktor 5、Traktor 2、KORE 2はインストールできません。厳密に言えばインストールはできるし起動もしますが、この3つだけはオーソライズにService Centerを使うので無理なんですね。そしてService Centerは公開が終了した上に32bitでしか動作しないので、インストールしたところでどうにもならないという。なので素直に諦めましょう。
あるいはParallelsとか使って32bitの仮想環境にService Centerをインストールして……というやり方ならもしかしたら上手くいくかもですが、僕としてはそこまでするメリットがないなと思ってやってません。
KORE 2使えないのはちょっと痛手という気もするんですが、こうなることを見越して……というかそもそもサポートがかなり前に打ち切られてるので最近は使うのを控えてました。Traktorに至ってはほぼ使ってなかったし。
使用頻度がそこそこ高いReaktorについては、Reaktor 6 Playerで当分凌ぎます。。。
KOMPLETEも年末年始くらいにセールがあるかもしれないので、そのタイミングで最新バージョンに更新する予定です。
※2020/07/26追記
仮想環境でならいけるかも?といいつつそもそもService Centerってまだ動くんかな?と思って前のMacにインストールされてるのを起動してみたら動きませんでした。。。NIのサーバーにそもそも繋がらんというか。なのでKORE 2に関しては今インストールされているのを維持するほかなく、二度と新規インストールはできないということに……泣ける。。。
Waves
最 難 関
ArturiaやNIは金欠や優先順位の問題でアップグレードをなんとなくほったらかしてましたけど、Wavesに関してはMercuryもSSLもV9でなんら不自由してないし、そもそもWUPで毎年$240も払えるか!と思って意図的にアップグレードをしないという選択をしてましたが、ちょっとそうもいかなくなったという。
もちろんCatalinaにV9をインストールする方法はあるんですが、手順が結構煩雑で、そのうえWUPを放置してた数年間で追加されたプラグインが結構ある、V10でUIの刷新など大きな変化があった、つい最近からWUP期間中には2ndライセンスが付与されるようになった、ちょうどWUPが25% OFFになるセールをやってたなどなど様々な要因が重なり(もとい自分への言い訳が立ったことにより)、素直に$180払って更新しました……。
実は前に使ってたearly2013のMacBook Proが起動しなくなってTime Machineからリカバリしたことがあるんですが、その時のWavesがちょうどメーカー的にもV10とV9が混在してるという状況で、通常のWaves CentralではV9をインストールできず、レガシー用のWaves Centralを別に探し出してインストールして、オフライン・インストーラーをダウンロードして……といった具合にとにかく面倒臭かったことを覚えていたので、もうあんなの二度とやりたくないという気持ちもあったんですよね。
なので今回はお金で解決しました……おかげでWaves Centralから何事もなくすんなりインストールして無事優勝です。V11しか勝たん。
MAGIX
音声編集・ノイズ除去ソフトであるSpectraLayers Pro 5を持ってるんですが、日本の代理店であるソースネクストはこれをしょっちゅう安売りするくせにいざインストールしようと思うと「OSの再インストールや新しいPCへ乗り換えなどがあった場合でもライセンスの再認証はできないので、その時は新しく買い直してね」(意訳)という凄まじく時代遅れな仕様になってます。
とはいえ、「そもそもライセンスの認証ってソースネクストの仕事じゃなくてMAGIX側の話だから関係なくね?」と思い、インストールして起動時にシリアルナンバー入れたら「オーソライズ成功!」と英語で表示され何事もなく起動しました。アホくさ。
事前にネットで調べてた時も「PCを移行した場合ライセンス認証どないしたらええんやろ……」って同じようにお悩みの方が複数いらっしゃったので、そういう方々にこの情報が届きますように。。。
Steinberg
Cubase 9を持ってたんですが、9から32bitプラグインのブリッジが存在しなかったりUIが変わったりでいまいち馴染めないまま実はずっと8.5で作業をしてたんですね。
ただ、64bitしか受け付けない10.15環境でさすがに8.5は無理だろうというか、そもそも10.xからじゃないとCatalina対応じゃないのでどうしようかなーと悩んでたらNuendoのセールが来たので、Cubaseのライセンスをアップグレードして乗り換えました。笑
この記事の執筆時点ではNuendoのセールと入れ替わるようにCubaseのセールをやってて、これがもしNuendoより先だったら僕もCubase Pro 10.5にしてたかもしれません。WavesのWUPといい、タイミングが良かったとしか……。
Ableton
Ableton Suiteを持ってるんですが、ライブの時にしか使わない上に最近はラップトップではなくモジュラーシンセでライブすることが多いので使用頻度が低く、バージョンも8のままで使ってたんですね。
それで別に不自由はないのでこのまま10.15環境に8を64bitでインストールしようかなぁと思ったんですが、Max for Liveが32bitしか対応しておらず断念……。
これも近いうちに最新の10にアップグレードしますが、それまではインストールせずにおいた方がLiveの場合はややこしいことがなくていいかなという気がしたので……どうせコロナのせいでライブの本数自体が激減しているから出番もないだろうし……。
Focusrite
最 難 関 そ の 2
いやもう最難関どころか無理だったんですけど、LiquidMixっていう外部DSPユニットと併用するかたちで古今東西のEQとコンプの名機を回路のシミュレートではなくコンボリューションで再現したという変態的なプラグインがありまして。
もはや化石といってもいいくらいのシロモノなんですが、似てる似てないはさておき独特の音で気に入ってたんですよね。
とはいえもう15年近く前の製品なのでそもそも64bitが用意されていないわけですよ。前のMacではJBridge Mというラッパーを使って無理やり64bit化して使ってましたが、10.12にしてからはそれでもすこぶる調子が悪くてここ何年も使えてなかったんです。
……まぁ一応やるだけやってみるかとトライしてみたものの、当然動くどころかインストーラーの段階でどうにもならないわけで。
仮にプラグインだけJbridge Mあるいは32Livesなんかを使って64bit化してもDSPユニットのドライバやエディターソフトがどう頑張っても無理。これもParallelsの仮想環境を経由してやればソフトウェアだけはなんとかなるかもしれませんが、さらなる問題はハードウェアのDSPユニットの方で、コンピュータとの接続がUSBではなくFireWire 400なんですよ(時代ですね〜)。そんな動くか動かないかも分からないもののために5,000円も払ってThunderbolt 3 - Thunderbolt 2の変換コネクタを買う気合いが僕にはなかったです……。
そういえば、これまた過去の遺物としてお馴染みのTC Electronic PowerCoreは未だに有志の手で最新のOSに対応したドライバが公開されていると聞きます。LiquidMixもどなたか……。
余談
そうしてなんやかんやありつつも必要なアプリやプラグイン、ドライバーのインストール、前のMacからの些末なデータの移行、ポータブル外付けHDDに保存してた自家製のサンプルライブラリのコピーなども無事終わりまして、そろそろTime Machineで初回バックアップ取るかーってところでトラブル発生。
出費をケチりたいがために、前のMacで使ってた時からどうにも調子が悪くすぐハングアップしたり挙句論理破損しまくるせいで半ば放置状態だった3TBのHDDを再利用しようと思いまして。
で、これまた余ってたケースにぶちこんでちゃちゃっとフォーマットをかけてみたんですが、またしても固まる・読み込まない・アンマウントもできないといった有様で、「あーこれはもう新しく外付けHDD買わなきゃダメかーまた出費が……」と諦めかけてたんですね。近所の家電量販店回って外付けHDDの値段を調べたりもしてね。
ただ、物理破損の気配はなかったので、最後にダメもとでフォーマットする際の「セキュリティオプション」から消去したデータを上書きする回数を最大の7回に設定してリトライしてみました。ちなみにこれはAppleがいうには米国防省 5220-22-M 規格に準拠するそうです。ペンタゴンクォリティですよ。厳重そうですね。
この7回上書きをするのに実に2晩以上かかりまして……うまくいくかどうかも分からないものを2晩待つっていうのは結構なストレスで……。
ともあれそれも無事に終わり、Time Machine用のドライブに設定したところバックアップが上手くいきました。やったー(ただしこの時点で1.3TB近いバックアップだったので、それにまた丸一日費やすことになりましたが……)。
憶測ではありますが、見た感じどうも古いデータが邪魔してたっぽいですね。みっちり消してやったら何事もなかったかのように定期的にバックアップを取ってくれてます。
まぁこんなトラブルは普通遭遇しないと思いますが、どうにも外付けHDDの調子が悪い時は是非試してみてくださいということで。
※2020/07/26追記
その後一度HDDの電源を落として翌日もう一度Time Machineでバックアップを取ろうとしたら数百KB進んだだけで止まるっていう。。。見事に症状が再発したのでこれもうケースがダメっぽいなと思い、前に使ってたケースに戻してフォーマットかけ直してみたら今のところ順調です。一度電源を落としてみてもちゃんとバックアップ取ってくれる。
ただしバックアップの準備中ってところから実際にバックアップ取るまでめっちゃ長くて不安になりますが。やっぱ外付けHDDちゃんと買わなきゃだな〜……。
余談その2
MacのOSがCatalinaになったので、iPhoneのiOSも12から13にしようと思い、これを書きながら今Macにバックアップをとっています。
実はずっとiOS 12を使ってた理由も前述のとおりCatalina絡みでして、Catalinaとほぼ同時期にリリースされたiOS13はSierra以下のMac OSと相性が悪いらしく、というのもCatalinaでiTunesが「ミュージック」というアプリに切り替わったことでオーディオ周りで謎のコンフリクトを起こし、結果的にiOS 13にすると母艦のMacのDAW上でプラグインが読み込めなくなるというような事例があったようで。
Mac OSを High Sierra 10.13にすると治る場合もあったらしいんですが、モバイル端末のためにメインの作業環境をイジるのはちょっとイヤだったので、iOS 12のままでiPhoneを運用してたというわけです。
とはいえ今はもうCatalina環境に完全に移行できたおかげでいつまでもiOS 12を使い続ける理由もなくなったので、これを機にiPhoneもアップデートです。言うてる間にiOS 14がリリースされちゃいそうですけどネ……いやーほんとMac OSといいiOSといい、そういう意味では1年近く無駄にした感はあります……。
余談その3
Thunderbolt 3/USB-Cややこしすぎないですか……。
巷に存在するUSB-C(ドッキング)ハブもPDが何Wまで対応してるかとか、PD対応といいつつハブ本体に15〜20WとられてMac本体への電源供給量が落ちるとか、もう製品によってまちまちでレビュー見まくっても何が何やらで。
かといってドッキングステーションは高いし、そもそもPD85Wのものばかりで100Wに対応してる製品がなさすぎる。MacBook Pro 16インチの電源アダプターは96Wなので足りない……。
あとドッキングステーション自体の電源の質をどこまで信じていいのか(というかあんな汎用品っぽいスイッチング電源はやっぱ信用できない、それならApple純正の方が割り切れる分まだマシ)、そもそも電源とデータを1本のケーブルでやりとりするのノイズ多そうでイヤだな……とかいろいろ考えこんじゃって。
さらにここにUSB-C Alt Modeとか絡んできたらもう大混乱って感じだったんですが、面倒臭くなって考えることをやめた僕は「Anker PowerExpand Direct 7-in-2 USB-C PD メディア ハブ」を買いました。
これはPD100W対応ってちゃんと買いてあったのと、Satechi製の同程度の製品と機能的に全く同じな上に半値以下だったのでこれにしました。違いはトップパネルにロゴがあるかないかくらいなもんですが、それ自体は別に性能に直結する要因でもなんでもないわけなので。
今のところこちらもすこぶる快調に動いてます。電源もちゃんとパススルーされて電源アダプタの定格出力がちゃんと本体に供給されてますし、意外と抜けにくくて作りもしっかりしてるし。
あとは前のMacの時から使ってたAnker製のUSB 3.0 13+1ポートのハブを引き続き使うことにしたので、世間的に言われてるほどUSB-C用にあれやこれやを買い足して出費が嵩みまくったという感覚は今のところないです。
Apple純正のUSB-C - USBアダプタは1つ買いましたが、それ以外はDAC用のStarTechのUSB-C to USB micro B 2.0のケーブルとか、上記のAnkerのハブ用のUSB-C to USB B 3.0のケーブルとか。それらも別に大した値段じゃなかったですしね。この辺りは奨励金の申請書を出す時にいろいろ調べてたおかげで、最低限の出費で環境を再構築できたと思ってます。
おわりに
ざっとこんなところでしょうか。何か思い出したら随時加筆修正もしていきますが、ひとまずこんなところで。
この記事がMacを買い替え or OSをアップグレードしたいとお考えの方々にとってどうか参考になりますように。
本事業は「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市⽂化芸術活動緊急奨励⾦」の採択事業です。
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