コミットすべき点は_

結果を出すのが先?ファンを作るのが先?(ゲーミングチーム運営)

ゲーミングチームを運営していくにあたり、
・結果を出すことが第一!
・結果が全て!
と考え、奮闘しているチームが多いと感じています。

今回は、あえて結果第一!の考えを疑い、違ったチームの在り方も考えていきたいと思います。

今回は良し悪しを判断するのではなく、違ったチームの在り方も考えていきたい。という趣旨の内容です。
良し悪しなんてないですからね!

更に、今回は、「ファンがつくか」にフォーカス。
チームがお金を稼ぐ上で、ファンは必要不可欠なので。

「ファン」という言葉を考える|エンゲージメントの観点から

この根本的な考えは、スポーツから来ている気がします。

近年でいうと、女子サッカー・女子バレー・カーリング女子が顕著な例でしょうか。
世界で活躍し始める事により、メディア露出が増え、盛り上がっている様子が見受けられるようになりました。
実際にファンになった方もいるでしょう。僕も元々見なかった女子バレーをテレビで応援するようになりました。

このような事から、「まずは結果」というのが重要視されている気がします。

確かに露出が増え、それに比例してファンが着く。というのは自然な流れのように思います。

ただ、ここで考えたいのがエンゲージメント

エンゲージメントとはブランドに消費者が積極的に関与することで構築される、ブランドと消費者との間の絆のことをいう。
引用:コトバンク

簡単に言うと、ファンとの絆の濃度。
100人ファンがいるとすると、そのうちの何%がイベントに来てくれるのか、商品を購入してくれたり、投げ銭をしてくれるのか。という話。

例えば、ファン(チャンネル登録者数など)が100人いるとして、
・100人が毎回配信に来てくれる → 配信のエンゲージメント率100%
・10人イベントに来てくれた! → イベントのエンゲージメント率10%
・1人が投げ銭をしてくれた! → 投げ銭のエンゲージメント率1%

このエンゲージメントが濃いと、ファンが動いてくれる。という事。

逆にファン(チャンネル登録者数など)が10,000人いたとして、
ファンのエンゲージメント率が1% → 100人が行動。
という事に。

ファンの数がいくら多くても、最終的に動いてくれる人が一緒であれば価値は同じ。という事になります。
目に見える数値として、チャンネル登録者数やSNSのフォロワー数が見られがちだと感じています。特にスポンサードする側はココを全然理解していないので、チーム側が伝えていく必要がありますし、チーム側も間違った視点を持ってはいけません。

ゲーミングチームで注目すべきはエンゲージメント?

基本的に、ファンの数が多ければ多いほど、エンゲージメント率は下がります。これは仕方のない事。
でも、エンゲージメントを意識しないのは違います。

僕は
エンゲージメント=チームの魅力
だと考えています。

なので、どれだけファンの数が少ないチームでもエンゲージメントが高ければ、それは魅力的なチームであることの証明だと考えています。

そのようなチームが告知をすれば、たちまちファンは動きます。
イベントにくる、スポンサーの商品を購入する。などなど、「お金」を考えたときのメリットは大きいです。ファン数から考える期待以上の結果を返せるでしょう。

逆にエンゲージメントが低いチームが、とにかくファンの数を集めた場合は、どうでしょうか。
チャンネル登録者が多いチームにスポンサーが告知をするが、思った以上のレスポンスがなく、費用対効果が全く合わない。
結果、スポンサーが離れる。

こうなると、エンゲージメントを理解していないと、「もっとファンをつけないと!」となり悪循環。
どれだけファンの「数」を増やしても、エンゲージメントが低いと意味がないのです。

ゲーミングチームは、エンゲージメントを意識し、よりファンと濃厚な関係構築に全力をつくす(チームの魅力を上げる)。というのも1つの在り方ではないでしょうか。

結果を出すのが先?ファンにコミットするのが先?

特に、eスポーツ業界は、現状非常に小さな市場です。
ファン数も400万人ほど。
女子サッカー(なでしこ)のファンは2,000万人以上いると言われていますので、差を見ても歴然。

これから、どんどんファンが増えていく事は間違いないですが、今のフェーズでファン数ばかりを追うのは間違いな気がしています。

つまり、結果を出す→ファンが増える。という考え”だけ”で勝負するのは危険なのではないかと思います。

エンゲージメントを意識し、チームの魅力を上げてから、露出を増やして、ファンの数を増やしていく。という方法もあると考えています。
(僕はこれが重要だと考えています)

「どのようなチームにしたいのか」というのを時間をかけて考え、運営をする上での短期・中期・長期の目標設定していくのが非常に重要だと思います。

これから、様々なチームが立ち上がり、それぞれの”色”があるチームが出てくると思います。
自分のチームの”色”を考えながら、運営していきたいですね。

僕はもっぱら、「ファンファーストなゲーミングチーム」が必要だと考えているので、ファンファーストなゲーミングチームに興味があるストリーマーや実況者の方は、TwitterのDMなどからご連絡ください!


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