「目の前に餌があるのに、“待て“をされている犬の顔がたまんない。」

そう思う女性は、女王様気質なのだろうか？

先日、そんなたまらない顔をしている姿が浮かぶ話を聞いた。

2人の男女が食事に出掛けた。

1ヶ月ぶりに会う2人は定期的に会う仲だ。

歳の差が10歳以上あると言うこともあり、兄と妹のような仲だと思っている。(from 女性からの意見）

帰り道、駅まで歩く2人。

男性は家が近いので自転車を押している。

お酒が入っているということもあり、2人は楽しそうに話している。

向こうから自転車がやってくる。道は細い。

「危ないよ。」と、彼が女性の腰に手を回す。

「あ。ありがとう。」と女性が1歩下がって道を空ける。

通り過ぎたのを確認し、歩き出そうとしたが、彼は歩き出す気配がない。

「それでさ〜、」

さっきの話の続きをしようとすると、彼が彼女の顎に手を伸ばす。

「でさ、いきなり。顎をクイッと。顎クイされたの。」

ジェスチャーまでつけて、彼女はその時の様子を再現してくれた。

「それで？？それで？？？」私は前のめりに聞く。

「いや。それで終わり。」

「まじ？」

「いや、そのあと、

“一生懸命話してて可愛いから触っちゃった“、って、言われた。」

一瞬、2人共固まる。

これは悶絶の沈黙だった。

「何それ、優勝なんだけど。」

「だよねぇ！？！？！？！」

予想外の行動をしてくる男性というものに、女性は弱い。

今夜も女子トークは止まらない。