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I'm Home 映画館

緊急事態宣言が解除されたらどこ行きたい?

4月から5月にかけもっとも日本中でされた会話の一つだと思う。わたしはあーだこーだいいながらも結局は「映画館」と答える。
みんなにだと思った~と言われ、想定できるような回答しかできない自分を面白みのない人間だと思いつつも、「だってしょうがないじゃないか~」とえなりかずきが自分の中で口を尖らす。

映画館は(基本)上映中会話はなされないし、みな同じ方向を向いている。
密室で喚気が悪いと言われればそうなんだが、あまりコロナ感染に関してそこまでの危険度はないんじゃないか?と3月中旬まで利用していた

が、どんどん感染が拡大していくなかそうもいってられなくなり
というか電車に乗るのが怖くなり街に出れなくなったため私は映画館と遠距離になってしまった。そして全館休館。

映画なんて家でも観れるというけれど、家で観る映画と映画館で観る映画は感じ方がまるで違うし、そもそも環境が違いすぎる。

スクリーンの大きさ、音響はもちろん、観る側のスタンスが違うし、家で全くなににも気をとられず、180分映画だけに集中するのは至難の業。わたしには不可能だ。

映画が始まる前のドキドキ感、スクリーンに吸い込まれるような感覚、大きな音に合わせて波打つ鼓動。楽しい、悲しい、苛立ち、驚き、高揚、感動、幸せ、学び・・・あの場だけでいろんな感情がわたしに押し寄せてくる。声には出さないものの、笑ったり泣いたり怒ったり驚いたり、すごく表情に出しながら映画を観る。あれだけたくさんの人が周りにいても、映画館は私にとってはすごくパーソナルな場所なのだ。

6月1日。ちらほらと映画館の再開のお知らせ。
本当に行ってもいいものか、いや、めちゃくちゃ行きたい。と様々な葛藤。
2か月以上電車にも乗っていなかったため、そこも大きなハードルとなったが、平日なら混雑を避けれるだろうと6月3日休みを利用して、念願の映画館へ。

左右上下ひとつずつ感覚をあけた状態かと思いきや、左右3つも間隔があいていた。これにはびっくりした。こんなんで映画館はちゃんと運営できるのか。スクリーンに向かう際も、エレベーターの手すりをずっと掃除してる女性スタッフ。あけるとなってもいろいろなところに配慮でほんとうに大変だろうし、だからこその感謝。映画館で映画をみるという、当たり前だと思ってたことがこんなにも幸せでありがたいことだと感じる日がくるなんて。

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平日17時くらいの回だったがレディースデーにも関わらず12,3人ほどの観客数。上映後出たロビーには一人も人はいなかった。

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なかなか今までどうりとはいかないけど、気を付けながらも少しずつ日常にもどっていけたらなと思うし、自分自身もリハビリしていきたいな。
人が近くに寄ってくることを怖いと感じるって悲しいもんね。

見出しの画像はイギリス出身の俳優さん「Bill Nighy
ラブアクチュアリーがおなじみかな?パイレーツオブカリビアンシリーズでは顔がタコの足でできているデイヴィ・ジョーンズやアンダーワールドシリーズでは最強のヴァンパイア、ビクターを演じているが、わたしはアバウトタイムに出てるビルナイが大好き!とっても素敵な役者さんです。

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