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日記:2023年3月19日

父は電子部品の工場で働いていた。
トランジスタ回路とかに興味があってそういうこともあってそこで働いていたのだと思う。
俺が子供のころは残業当たり前な時代、夕食は父以外で済ませて父は帰ってきて一人で食べる、なんてことも多かった。
母は専業主婦だったので父が帰ってきたら夕食を用意してその横で少し話しながら片付けをしていた。

父は10年前に定年退職して、その後は基本家にいる。
畑で自分たちが食べる分の野菜を作ったりして色々と本も買ったりして研究してたようだ。
実家は父・母・妹の3人で暮らしてる。
昼間は妹は仕事に出てるので家にいるのは父と母の二人。
父は毎日15時になると母に「お茶にしよか」と声をかけて二人でコーヒーやお茶を飲みながら少しお菓子を食べたりしてたらしい。
定年退職するまでは基本仕事人だった父。
退職してから家に母といる時間が増えて、そうした「二人きり」の時間をゆったりと楽しんでたんだろうな。
その話を叔母から聞いてなんかほっこりした。


だからこそ悲しい。


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