2022/05/01:

ドゥルーズの『スピノザ』。3度目の通読。快活な哲学者ってあんま思いつかないけどスピノザは明るい。知るかぎりでは一番明るい。陽キャ? だとするなら、陰キャの対概念としていわれるそれではなく、それ自体で自存するタイプの、マジの陽キャだろう。あと単に訳がいいのかもしれないけど、この本のドゥルーズの文章はかなり読みやすく、構成も親切。「『エチカ』主要概念集」が便利。

誰がスピノジストか。〔彼へのリスペクトをもつ「研究者」だけでなく、〕(…)哲学的知識などもたずにただ、ある情動を、ある情動の総体を、ある運動的な決定を、ある衝動をスピノザから受けとり、こうして彼に出会い彼を愛するようになる者もまたスピノジストなのだ。

『スピノザ 実践の哲学』pp.249-250(〔〕括弧内は引用者)。


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