先天性欠如歯と向き合う

自覚したのはいつなのか覚えていないけど
気付いたら2本、ずっと抜けない乳歯がいた。
下の永久歯は一生生えてこないらしい。

当時かかっていた地元の歯医者からは
「大事に使ってね。将来抜けたらブリッジか差し歯かな。」と言われていたけど、そこまで気にしていなかった。
実際抜けるのも40代くらいかなと思ってたし、その年齢なら差し歯でもまあいっかなんて軽く考えていた。

たまにクリーニングに行く程度だったけれど
社会人になって中々歯医者に行けなくなった。
平日の診療時間が短かったことや、土曜日の予約が取りづらかったこともあってどんどん足が遠のいた。

一年ぐらい歯医者に行かなくなって、
ある日、乳歯とは別の歯が染みるようになった。
いつも通っている歯医者は相変わらず予約が取れなかったので、やっと重い腰を上げて母と妹が通っている地元の歯医者を予約した。

歯の治療をしてもらった後に超超久しぶりにレントゲンをとったところで、衝撃の事実を知る。
「もう乳歯の根っこが解けて、いつ抜けてもおかしくないです!」と。

人間の体は不思議なもので
気にし始めた途端、片方の乳歯がぐらつくと感じるようになった。今まで食べ物を噛むときは右に頼りっぱなしだったから、もう限界だったのかもしれない。

当時28歳。
歯科衛生士さんからは矯正を勧められた。
乳歯を抜いて、空いたスペースを矯正で詰める、
とのこと。
歯列矯正をするなんて1ミリも考えたことがなかったけれど、乳歯を抜いて歯並びも綺麗に出来たらラッキー✌️
とこれまた軽い気持ちで矯正歯科を予約した。

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