感想文
当然自分にもされるだろうと思っていた期待、裏切られた悲しさ、期待した自分への恥ずかしさ、そういうものをひっくるめながら大人になる。
「だって、親子丼が……」
そう、親子丼くらい、だ。本当に些細なことだ。けれど、あたりまえだと思っていたことが裏切られた時のショックって、あまりにも大きくないですか。
もう〇〇歳なのに?そんなことで泣くの?
そう言う事で「自分はあなたと違って大人ですよ」ということを言いたいだけなんじゃないですか、と思う。
少なくともわたしはそうだし、わがままな人を鼻で笑うことで自分を「相対的な大人」にしようとした。
けど何歳なのに、ってなんだ。
いい歳して、ってなんだ。
ていうか欠陥があっても有名なアーティストとかだったら「やっぱり才能がある人はどこか違いますね」とかいうやん。
問題なのはわたしの年齢じゃなくて、あなたにどう影響したか、だよね?
この世にあるのは事実ではない。無数の解釈のみが存在する。
知れば知るほど、正しさが並列してわけわからなくなり、最後は「知らん」に行き着いた。
本を買います、って言える知的な人になりたかった。多分あれこれ使い道を夢見たあとに貯金します。