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星降る夜に狂喜乱舞す

空を見上げて星を観る。

そんなことをどれくらいしていないだろう。

星を撮りたい

ところで子供は去年の夏くらいから絵本がキッカケで星座に夢中になっている。

星座の載った図鑑についてきたDVDには、星座を撮影するシーンが登場していた。

その影響からいつからか
「星座を撮りたい」
と言い出すようになった。

「そのうちね」
とあしらっていたのだが、
いつしか
「スマホでも撮影出来るらしい。アプリを入れれば撮れるらしい。アプリ入れて撮ろうよ」
と言い出すようになり、
さらには
「オリオン座と双子座を撮りたい」
と具体的な対象まで主張し出した。

以前は寝室天井に星空をつくった。

その頃からこの状況がやってくることは予想出来ていなかったといえば嘘になる。

もとより興味が無いわけではない。

子供の頃、星座早見盤を片手に星空を眺めたり、天体望遠鏡で月や惑星を観察していた。

その頃の想いを思い出しつつ、スマホのアプリを探索することにした。

色々とヒットするが、どれが1番良いのかわからない。
エイヤッと1つダウンロードしてみた。

それは『星撮りカメラくん』というもので

星撮りカメラくん

シャッタースピードを5秒、10秒、30秒と変えられるらしく、どうやらそれで撮れるらしい。

簡単に撮れそうだということで、雲の少なめな夜に外で撮影を試みることにした。

街灯や月の光をどうにか避けながら撮影してみた。
あと気をつけたのは、スマホの固定だった。

私はタブレット用のスタンドを持って外に出た。

https://www.apple.com/jp/shop/product/HPE82ZM/A/satechi-foldable-aluminum-stand

まず隗より始めよ

マンションが映り込んだが、その隣にオリオン座が撮影することが出来た。

もうこれだけでも私は大興奮だった。

スゴい、スゴすぎる!
まさかiPhone(しかもSE)で星が、星座が撮影出来るとはやってみるまで半信半疑だった。

子供は大満足の様子で、次回は何を撮ろうかと言いながら眠りについた。

星空を味わう

さて、そのままにしていてもよいのだが、一体周辺の星は何が見えていたのだろう?

そう思ったら撮影した画像の詳細を調べてみたくなった。

そこで国立天文台の『今日のほしぞら』で観察した時刻の空の様子を調べてみた。

さらに関連しそうな星座のサイトも観て、撮影した写真に星の名前や星座線などを加えてみることにした。
あくまで自分の理解、復習のために。

東の空をみる

東側の星空

すると東の空を撮影した写真では、目につく明るい星をオリオン座を目印に調べると、『冬の大三角 (緑の線)』を描くことが出来た。

ご覧のように歌のタイトルにもなった『ベテルギウス』や『シリウス』がみえることに歓喜した。

そして下の写真のようにオリオン座と双子座の星座線を加えてみた。

子供の話で何度も聴いていた双子座の双子である『カストル』と『ポルックス』を観て感慨もひとしおだった。

さらにオリオン座のなかに「オリオン大星雲(M42)が撮れていたことも驚きだった!

天頂にて

天頂付近

さらにこちらは天頂付近を撮影した写真だが、火星やこれまた歌のタイトルにもなった牡牛座の『アルデバラン』が観られた。

そして何より驚きだったのは、
あの名曲のタイトルとなった『昴(スバル)』こと『プレアデス星団』も見られたことだ。

あらためて考えて、一つの星団に漢字があてがわれていること自体にも驚きでもある。

おわりに

図らずも非常にワクワクドキドキする経験だった。

子供が星座に興味を持ち、さらには現代的ツールであるスマホの技術によって、私はかつて大興奮した星空を数十年の時を経て観察し、狂喜乱舞することになろうとは、よもやよもやである。

こんなに楽しい気持ちにさせてくれる素材がこの数十年もの間、ずっと変わらず輝き続けていたこと、そしてそれを見て見ぬふりしていたこと。

いろんな想いをさせてくれたのも子供の好奇心によってであった。

この場を借りて子供へ『ありがとう』と伝えたい。

そして興味を持っているがまだ行動に出たことがない方、スマホを持っていれば全て無料でワクワクドキドキ体験が出来ます。

どうぞ、お試しあれ!

おしまい

最後までお読みいただきありがとうございます。 いただいたサポートは麦チョコ研究助成金として大切に使用させて戴きたいと思います。