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チャンネル1000登録まで18ヶ月。YouTubeを運用して思ったこと

YouTubeの「チャンネル登録」という機能はまったくもって不毛である。
動画をアップしている人にとっては死活問題なのだが、動画を見る方にとっては全く意味がない。チャンネル登録しなくても中田敦彦はしつこくホーム画面に出てくるし、チャンネル登録しなくても動画の全内容は全部視聴できる。半数以上のユーザがログインせずに視聴していると言われる。

真っ当な起業家ならば、こんな機能にはしないはずだ。全部見るならログインを強制したり、チャンネル登録したりという風にするはずだ。
グーグルという会社はいつもガラクタばかり作っている。昨年、試しにアンドロイドに持ち替えたら、やっぱりガラクタだった。

グーグルを批判したところでしょうがない。コロナとおんなじで、一緒に寄り添っていかなくてはならない。

というわけで、これからYouTubeを始めたいという起業家向けに、つまり当時の俺に教えたかったことをお裾分けしたいと思う。

まず、第一に考えて欲しいことは、メルマガ登録よりも難しいということである。ツィッターよりもインスタグラムが難しく、さらにYouTubeが難しいということだ。

次に注意しなくてはいけないのは「検索されづらい」ということ。
SEO記事のように300記事を半年以内に投稿するというような考え方がきかない。(これは話が長くなるのでYoutubeでいずれ解説しようと思う。)

だから、最初にやらなければならないことは、ブログ、ツィッター、インスタグラムからYouTubeへの導線を貼ることである。

貼っただけではだめだ。Youtubeコンテンツに関連した投稿をすること。
それぞれのSNSでフォローを増やしておくことだ。(この増やし方も長くなるのでYotubeでいずれ解説しようと思う。)

そして、ピンマイクは必ず用意することだ。音声が小さく撮れてしまうのに後できづくと、「買ってからやろう」となり、買わずに更新を止めてしまう。起業家はタダでも忙しぶることができるので、結局SNS更新を継続することができないのが多い。

そして、撮影する前に必ず原稿を描いてほしい。
その原稿をSEO記事に修正してブログにさくっとアップできるからだ。

一つの動画アップしたら、ブログをあげ、ツィッターでは細切れにした動画をあげ、インスタグラムではスライド画像をあげる。こんな感じで運用していく。

動画は週2以上をあげる必要はないが2週間間隔を空けてはならない。
同様にインスタグラムは毎日あげる必要はないが1週間間隔を空けてはならない。ツィッターは頻度を気にする必要はないが「動かざること山の如し」(RTされるのを静かに待つべし)という感じだ。

焦るとどんどんアップしたくなるが、Yotubeもinstagramもともにトラフィックは配給制(これもいつかYoutubeで語ることにする)となっているので、弱小であるうちは必要頻度にとどめておこう。

以上、基本的な運用方法を述べたのだが、起業家はビジネスのために「そもそも何を発信していけばいいのか?」を考えなくてはならない。

職業YouTuberの場合は、世間が関心のあるコンテンツをあげていき、関連動画からの流入を狙うそうだが、これはゲリラ戦線であり、起業家にとっては不毛な戦線を強いられる。それが目的ではないからだ。起業家は良くも悪くも正規軍なのである。米国兵士のようにゲリラ兵に弱いということだ。

いちばん合理的なのは、顧客からいつも質問されることを動画にすることである。つまらないことをしゃべる回数が減る分、自分のクリエイティブな時間が増えることになる。こういうわけで「みんなのプログラミングチャンネル」をはじめた。面談前に見てくれてるともっと突っ込んだ話、つまりご本人にとって有意義な面談ができるのである。

世間で受けそうなコンテンツをあげて一発を狙うのではなく、少ないけど確実に必要としている未来の顧客に向けてコンテンツをあげればいい。

そもそも、YouTubeに一発を狙ってはいけない。本当にまぐれだ。
いままで数十本は1万PV以上のバズり記事を書いていた経験をもってしても狙って動画を作っても当たった試しはない。そういうものだと諦めている。

どうやら、起業家がしゃべりそうなコンテンツは目下Youtubeでは流行らない。記事コンテンツの方が探しやすいし、読みやすい。さらに記事の方が共有されやすい。

だったら今まで通り、記事でいいんじゃないかとも思う。
ただ、それだと、YouTubeしか見ない人には届けられない。
少しでも自分のサービスを知って欲しい。
だから、やりたくなる。それが起業家というものだ。

そして、最後の注意点。YouTubeは「マイナスのメディア」であるということ。グーグルが発明した「悪いねボタン」のおかげで、陰湿なコンテンツがウケる。発信者はどんどん独善的になる。チャンネル登録者数につれて万能感がでてオラオラオーラが出てくる。これの成れの果てがマコなり動画だ。

有名になっても腰が低いのはヒカキンさんぐらいだろう。

この18ヶ月。ずっとYouTubeを観まくった。
15年以上も前になるが、尾下さんが「ネット住民は暇でバカな人だらけだ」と語っていたが、全くその通りだ。それは今になっても変わらない。

そしてこの俺は、多分に漏れず、暇でバカな18ヶ月を過ごした。
どんなコンテンツが流行っているか気になるからYouTubeを立ち上げて、泥酔しながら、バカなコメントを残していた。

そして、1000登録の節目を迎えて思った。
「YouTubeってくだらない動画ばかりだな」と。

真面目ないい動画もあるが、リコメンドされるほとんどがくだらない動画だ。
だけど、起業家はリコメンドもされない真面目な動画を上げ続けなければならない。

炎上に乗っかりたいこともあるだろう。
俺ってすげえ、みたいな動画もアップしたくなるだろう。
どんどん攻撃的になっていくだろう。
チャンネル登録者の少なさに嘆くかもしれない。

そして、メンタルが病んでいくのが大抵のYouTuberの成れの果てだ。

その時は等身大の自分を、noteで書いてみればいい。
そうやって、メンタルのバランスを保つのだ。

これからYouTubeをはじめる起業家の誰かに届けられたら幸いである。


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