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yohakuさん

このnoteをはじめるときに
「ヘッダー画像どうしよう……」ってなった。

写真のセンスも、絵描きのセンスもないぼくは、それはそれは頭を悩まし、そして絶望した(1日3食しか食べられず、夜も8時間くらいしか眠れなかった)。

もちろん、ヘッダー画像なしでもnoteははじめることができる。しかし、それでは華がないではないか。この無名なぼくの文章を、だれが読んでくれるというのだ。文章だけでも読む価値があるのかどうか定かではないのに、そこに追い打ちをかけるようにヘッダー画像もないとなれば、それはもう、寄ってくるひとも寄ってこなくなる。それはとてもサミチイことだ。泣いちゃう。

途方に暮れていた。実に途方に暮れていた。1週間くらいは途方に暮れていて、さすがのぼくも途方に暮れることに飽きてきた。そして、途方に暮れることに途方に暮れてきていた。

しかし、そこに突然、救世主があらわる。yohakuさんという梟の姿をしたイラストレーターさんだ。ヒーローは遅れて登場するということがこの世界においてお決まりみたいになっているが、それにしても遅すぎである。もうかれこれ1週間も1日3食のごはんしか食べられなかったし、睡眠8時間という過酷な生活を続けていた。もうちょっと早めに登場してほしかったものである。あと少しでぼくは息絶えてしまうところであった。でもまぁ、yohakuさんの助けを借りていまこの文章を書けているのだから、良しとしよう。

まえおきが長くなった。諸君、お待たせである。いまからyohakuさんについて語ろう。

yohakuさんとは、「Crowd Works」というクラウドソーシングサイトで出会った。noteのヘッダー画像を作成してもらえませんかということで、ぼくがイラストレーターを募ったのである。そこに、yohakuさんが応募してきてくれたということだ。

yohakuさんはヘッダー画像作成にあたって、ぼくの趣味やブログの方向性を入念にヒアリングしてくれた。さらには、ぼくのTwitterもみてくれて、ぼくの人柄や雰囲気も汲み取ろうとしてくれたのだ。こんなに一生懸命になってヘッダー画像を作ろうとしてくれるイラストレーターさんって、他におるんじゃろうか。なかなかおらんと思う。ただ、当のぼくはyohakuさんのヒアリングや質問に対して「躁うつ病の日記みたいなのをゆるく書いていきたいと思ってて」とか「森見登美彦さんの世界観が好きで」とか「京都の雰囲気が好きで」とか、めっちゃ曖昧でふわふわした返答!たぶん、yohakuさんはかなり頭を悩ましたと思う。yohakuさんの本音を想像するとこうだ。「こいつ、ほんまにブログ書く気あるんかい。そんなテキトウな意見聞いてイラストやこう書けるかいな」しかし、yohakuさんは最後までぼくのために創作をしてくれた。感謝である。

yohakuさんは、大学のサークル紙の表紙だとか、お子さんのPTAだとか、そういう場面でなんとなく似顔絵を描いたり、イラストを寄せたりすることがあったとのことで、きちんとしたイラストレーターとしての依頼はぼくがはじめてらしかった。でも、丁寧にコミュニケーションを取ってくれるyohakuさんにとても好感を持てたし、信頼できた。作品ができるまで、めちゃくちゃワクワクしていたのを覚えている。当初は2枚描いてくださるとのことだったのだけれど、最終的には5枚提案してくれて、しかもその5枚がぜんぶステキだった。

yohakuさんはただ作品を提案してくれるだけでなく、その作品に込めた思いも一緒にメッセージで伝えてくれるひとだ。だからより一層、yohakuさんの作品に惹かれるし、愛着を覚える。

また、yohakuさんはイラストレーターだけでなく、「yohaku」というジュエリーブランドも個人で立ち上げているカッコイイひとだ。関東を中心に活躍されており、個展なども定期的に開催されている。

これは、yohakuさんからのメッセージ。

余白とは、心の奥底、自分でも気づいていないくらい、奥深くにある。
だから、余白のことを、みんな、時々、忘れてしまう。でも、余白は、とても大切なもの。いつでも、そのままの自分を思い出せる、奥深くの、大切な場所。日々の暮らしの中で、ふと自分の、また、大切な誰かの、余白に気づけるような、そんなものを作ったり、集めたりして、お見せできたら、幸いです。yohakuでは、今はもう作れないような深い色合いや趣が美しいヴィンテージの素材や、天然石などの自然素材を使ったジュエリーの制作を行っています。それらの素材は、二つと同じものはなく、それぞれに揺らぎや欠け、筆跡など個性があります。その個性や素材同士の組合せを大切にしながら、身につけてくださる方自身の『そのひとらしさ』につながっていくようにと、思いを込めて一点一点丁寧に制作しています。

ホームページ:
https://yohaku.jimdofree.com
オンラインショップ:
https://galleryyohaku.stores.jp
インスタグラム:
yohaku_no_koto

yohakuさん、今回はほんとうにありがとうございました!
いつか、ぼくが本を出版するようなチャンスを掴むことができたら、その本の装丁はyohakuさんに頼むとぼくはもう決め込んでいるのである。

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