見出し画像

0717「ゼログラビティシート」

昨日も、東京にいないとなかなかがっつり話せない方にちゃんと時間を頂いて話した。会食続きなので、完全に太る。そしてそのあとその流れで、この業界に就職したごく初期の仕事でとてもお世話になった方と久しぶりにお会いしてご挨拶をした。これは結構、自分としては感慨深いイベントだった。

何はともあれ、誰かと差しで話す、というイベントはいかなる形であれ、時間の密度を上げる効果というものがあって、ちょっとした時間でも、その時間が思い出化することが多くて、成長すらできてしまうのでとても良い。3人以上になると、茫洋としてしまう時間が、2人で集中して会話すると、なんというか「刻み込まれる」感じがする。

会話の逃げ場がないから、暑苦しい表現になってしまうけど、「人生のぶつかり合い」みたくなる。アスペルガーなのに、こんなことを考えられるようになるとは、人間というのは柔軟性が高いものだなと思う。

というわけで、まだまだ日本にいるし、生き急ぐ人としては、いろんな人と差しで話していきたい。ので、構って頂ける方はお声がけください。

翌朝が大阪で打ち合わせなので深夜高速バスに飛び乗る。

新宿のバスのりばを間違えて、よもや乗り逃すところだったが今回乗ろうとしているのが、「ドリームスリーパー」という、わりとやばい、ファーストクラス感のある高速バスだったので、丁寧に電話を頂いて、私の到着を待ってくれた。

バス停に向けて走る間、間違えて父に電話をしてしまって、私もテンパっていたので適当に状況を説明したら、完全にオレオレ詐欺だと思われて、実家をそこそこ混乱させてしまった。

以前、実家に「オレだよ。カンタだよ。」と、どこで知ったのか私の名前をかたったガチのオレオレ詐欺電話がかかってきたことがあったらしいが、その際は父は「いま忙しいから」などとにべもなく突き放したらしい。やや複雑な気分ではある。

ドリームスリーパーは、完全個室のバスで、「ゼログラビティシート」という無重力感のある電動イスが売りだ。個室の中には、プラズマクラスター空気清浄機的なものが置いてあったり、芸が細かい。そんなこんなだから新幹線より運賃が高いが、Wifiもちゃんと飛んでいるし、仕事をやるには完全に良い環境が提供される。

結構最近だった気がするが、前回高速バスで大阪に行ったときは、なかなか体力を消耗した。

ので、その教訓から、わりとハイエンドなやつで行くことにしたが、それでも「ゼログラビティシート」と言いつつ、フルフラットとかではないのでまあ寝れたけどやはりそこそこ疲れた感はある。というか「ゼログラビティシート」という表現が「残念ながらフルフラットじゃないけど浮遊感があって最強だよ」という、ある種、善後策的な苦し紛れの装飾表現であったことに、ゼログラビティ状態の中で気づいた。完全に籠絡されていた。TCC新人賞ものだ。

しかし、寝て起きたら大阪なので、生き急ぐ人にはとても良い。

大坂に着いても、依然として曇っていて、灰色から逃れられない。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!