見出し画像

0715「七五三と燻製」

東京にいる間は、なんとなく早起きして、早めの時間帯に適当に日記を書くくらいじゃないとダメだ。一度出かけると結構な密度で忙しくなってしまい、そんなことをやっている暇はなくなってしまう。といいつつ、土日月の放漫な低意識レベル生活でずくずくになってしまっていたので、いろいろひっくるめてそんなにやる気が出ない。

今年はニューヨークは、5月の後半からずっと、梅雨みたいな感じだった。通常ニューヨークには梅雨みたいな気候はあんまりなくって、春が終わると速攻夏になってしまって、6月にはまあもう夏なのだが、今年はそんなこともなく、ジメジメした日々が続いていた。そしてやっとそれが明けて晴れる日が多くなってきて夏だな、と思ったところで東京に長期で戻ってきている。そしてやって来た東京はひどいジメジメ状態で、ずっと雨が降っている。あんまり暑くなられても困ってしまうのだが、だんだん落ち込んでくる。傘を忘れて家を出たので、中途半端に雨に濡れてしまい、身体が部屋干し臭い。いや、雨に濡れた犬の臭いだ。私は犬だ。新しいお客さんとの顔合わせもあったので、コンビニでファブリーズを買って全身にかけてから行こうと思ったが、忘れてしまった。

昨日は末娘の3歳の誕生日だった。七五三とはよく言ったもので、3歳までは、身体も不安定でいろんなリスクも多い。生まれたばかりというのはそういう時期なので、いろいろ心配なことも多い。末娘も、生まれてすぐに肺がウィルス感染して、救急病棟で入院したりしたし、乳児期に注意しなくてはならないことはたくさんある。0歳よりも1歳、1歳よりも2歳、2歳よりも3歳で、3歳にもなると、かなりしっかりしてくる感じがある。それまではなんていうか、常に薄氷とまではいかないが、いろんなことが起こりうる不安定さの中で子育てをしなくてはならない。韓国なんかだと、1歳の誕生日というのが相当に特別なものらしく、韓国の友人家族からすごいがっつりとしたお祝いパーティーに呼ばれたことがある。

何はともあれ、メロン窟なりおでん窟なり、低意識レベルでグダグダな生活を送っているうちに、2歳児の父親というものを卒業してしまった。2歳児の父親をやるのは3回目だが、さすがにもう次の子が出てくることは無い気もするし、末娘は非常に末っ子っぽい人物なので、もう今後の人生で2歳児の父親をやることは恐らく無いだろう。次男は、あまり末っ子っぽい人物ではないなあと思っていたら、案の定末っ子ではなかった。

来年は3歳児の父親を卒業する。毎年、いろんなものを卒業する。小さいレベルでは、これからいろんなものを始めることもあるだろうから卒業ばかりではないが、ライフイベント的には、これからどんどん卒業することが多くなっていくのだよなあと思う。幼稚園児の父親も、小学生の父親も、どんどん卒業していくことになる。

そんな感じで、ライフイベントが過ぎ去っていくと共に、「もっと、最後まで卒業しなくても良い、一生楽しめるあれ」を早く始めなくては、という思いが強くなる。ずっとそれをやりたいと思っていて、年々思いが強くなるが、住宅事情もあって許されない。

それは何かというと、「燻製」である。

いろんなものを卒業して卒業して、最後には何かを燻している人でありたい。妻は、将来別居したら(妻は、将来的に隣に住むのは構わないが、私の面倒を見たりとか、燻製の煙とかに付き合うのは嫌なので、別居したいらしい)、燻製を始めても良いと言うが、そろそろ始めないと遅いのではなかろうか、という恐怖にちょこちょこ襲われる。

ネットで、「おじさんの進化図」というのを見つけた。

真空調理か・・・・。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!