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0602「根性証明書」

昨夜は子供たちが寝た後いろいろやった。松尾研究室のDL4USをやり始めた。文系プログラマーなものだから本当に苦労する。まずとりあえず微分でつまずく。で、何をするかというと、微分を思い出さないといけないので、スタディサプリで大学受験用の高3用の微分の授業をやる。

スタディサプリは、動画で学校の授業みたいのを提供してくれているサービスだ。わかりやすくてクオリティが高い。

これでも大学受験で数学をちゃんとやっていた。文系ではあったが、一度高校の文系クラスの数学で学年でトップを取ったことがあって、そのとき、それまで常に1番をとっていたSくんに呼び出されて、「次は倒すからな!」と言われたのをぼんやり覚えている。殺伐とした世界だ。そして次のテストでは完全に倒されたんだったと思う。

それなりの進学校でそのくらいの成績を取っていたくらいなので、当時は微分とか余裕ポーンで理解していたはずなのだが、そのあたりが大学受験というか、受験というものの危うさなのではないかと思う。全然覚えていない。スタディサプリの先生に「微分は接線の傾きを得るのよ」って言われて、「あーーーー」なんていって思い出しつつも微妙についていけていない。つまり、あれだけ長時間、遊びにも行かずに勉強しまくっていろいろ犠牲にして頑張ったのに、短期間に詰め込んだ関係で全然身についていないのだ。理系で研究室にでも入っていれば別だろうが、私の場合文系でかつ学校に行かなかったので、その後そういう知識を実用する機会などもなかった。で、20年ちょい経って、機械学習を勉強しなきゃいけない段になって、スタディサプリを見ている。

受験のことを1週間前くらいに書いたが、あれはつくづく「根性テスト」でしかなくって、本質的な技能を評価しているわけではないのだよなと思う。

で、実際人材を採用するような立場になって、一応学歴見たりもするが、「東大」とかあるいは良さげな大学の名前が書いてあったらそれはまあ、「根性があるんだなあ」とは思う。学歴は「根性証明書」としては機能すると思う。逆にそれ以外のことは特に何も証明しないと思う。当たり前だが、学歴と実務能力はわりと全く関係ないとは思う。

今までの日本って、そこそこの学歴社会だったわけだが、それはつまり、最近まで日本で仕事をするということは、「根性を使う」ということだったんじゃないかということになる。しかし、もうちょいすると仕事=根性、じゃなくなってくる可能性はそこそこあるので、そうなると学歴社会みたいのもだんだんゆるくなってくるのかなあと思う。

今日から出張に行かなくてはならない。行き先は東京だ。いろいろ不安なことも多い昨今なので、「さあ行くぞ!」という感じでもないが、いくつか楽しみな催し物もあるので、セロトニン飲んで頑張ろうと思う。

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