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1007「好敵手との日々」

段々時差ボケが治ってきたような気もする。このくらいのペースで行ったり来たりしている限り、このくらいのペースで復活していく必要がある。そうしないと、全体的なパフォーマンスが落ちてしまう。来月は複数国のツアーが確定しているし、下手したら今月ももう一度弾丸渡航があり得るかも知れない。わかんない。

先々週日本に向かった飛行機くらいから、右手の人差指にできた魚の目がすごく痛み始めて、これはいい加減やっつけようと思って日本に着いたらすぐに薬局に行ってイボコロリ的なものを購入して貼り付けた。イボコロリというのは違ってたら申し訳ないが、仕組みとしてはヒアルロン酸を皮膚に密着させて、皮膚をふやかして壊死させて、最終的に表面に出てきた「イボとか魚の目の芯」がポロッと取れる、という仕組みなのだと思う。

以前、この魚の目をやっつけようと思って一度イボコロリをやってみたのだが、そのときはやはり芯らしきものがポロッと取れて、その部分がクレーター状になって、「やった!」と思って皮膚が戻るのを待っていたら、いつのまにか魚の目が再発していた。つまり、一回ポロッと取れるくらいだと、芯の根っこがとれていないことがあって不十分だから、ちゃんと芯の根っこが取れるまで根気よく繰り返さないといけなかったのだ。私はこのときイボコロリバージンだったので、途中で間違えてしまった。

今回は、しっかりと根っこの根っこまでやっつけようと思って、根気よく攻めている。

が、なかなか痛みは引かないし、何回も攻めているのに芯が取れてくれる感じがしない。そもそも魚の目は痛いし、気になるのだが、イボコロリを貼っていると結構邪魔なので、余計に触ってしまう。こんなに触っていたら、魚の目がでかくなってしまうのではないか。

思えば、この2週間位の私は、この魚の目との戦いを生き甲斐にして生きてきたようなところがある。ずーーーっと魚の目のことばかり考えている。なんか、「好敵手」と書いて「とも」と読む程度に、この魚の目が生活の重要なポジションを占め始めている。この魚の目が本当に完全に排除されたら自分はどうなってしまうのだろう。自分の指のこの場所がツルツルしていることなんて想像ができない。しかしなんとなくもうすぐ魚の目が治ってしまいそうな雰囲気がある。

昨日の日記を読んだ妻が「何なのこの文章は? 誰が読むの?」と言っていた。

ニューヨークの短い秋が終わろうとしている。

みんなにも読んでほしいですか?

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