見出し画像

0824「『サ道』各話レビュー」

今週は週末そこそこ仕事があって、昨日パチンコで勝った話を書いていたらやんなきゃいけないことが増えちゃって公開するのが遅れてしまったので、昨日の日付の分の日記を書かなくてはいけない。さっきパチンコの話を書いたので、書くことがまったくない。

先週書いた「ドラマ『サ道』」が本当に良い。本来、サウナという場所は写真や映像を撮影してはいけない場所なので、ある種、「キングダム」とかみたいに「映像化不可能と言われた原作をついに映像化」的な趣がある。これは非常に貴重な映像資料だ。もはや使い古された表現だが「見ているだけでととのう番組」になっていると思う。

これは、海外在住でそんなに頻繁に日本のサウナに来ることができない私にとって、本当にありがたい、最高の映像であると言える。ブルーレイBOXとかが出たら間違いなく買う。

ところが、各話では全国の有名サウナ店がフィーチャーされているにも関わらず、ウェブサイトには各回で扱われているサウナ施設の名前が出ていない。

そんなわけで、書くことがないが、この番組の各話レビューなら書ける。見出しを強調すると、なんか気合いが入ってしまう感じがして恥ずかしいが、ネタバレ注意だ。

第1話 - サウナ&カプセルホテル北欧(上野)

もちろん、サウナという営みの基本的な描写として非常にすぐれている初回だが、上野の北欧には残念ながら行ったことがない。通りがかって入るかどうか逡巡したことはあるが、初めて中の様子をみることができてわりと興奮した。

朝の成田発の便に乗るときなんか、わりと水道橋のラクーアかサウナセンター大泉にしていたが、今度は北欧に行ってみようと思う。

第2話 - スパ&カプセル ニューウイング(錦糸町)

ここは、昨今のサウナブームの中で「発掘」されるのが結構遅かった印象があって、数年前までサウナ雑誌やブログ等にもそんなに登場しなかった穴場っぽい印象があるが、文句なく素晴らしい。冷水プール然り、風の滝然り、古い施設なのに新しいことに貪欲に挑戦している。

個人的には、東東京エリアで時間的に帰れなくなったときか、成田のフライト前が多いので、深夜のニューウイングしか知らない。もう少し別の時間に行ってみたい。

吉田支配人本人が出演していてすげえなあと思った。

第3話 - ゆ家 和ごころ 吉の湯(杉並区)

不覚にも知らなかった。行ったことがない。「外気浴の風情」の話は首肯するしかなくて、マルシンスパでラッシュアワーの時間に京王線が通過するのを横目に外気浴する話とかは、いいねボタンを連打したくなるほどの共感を持った。

第4話 - 湯乃泉 草加健康センター(草加)

序盤にサウナセンター大泉が出てくるが、第4話のメインステージは草加健康センター、ラッコのマークでおなじみの湯乃泉、通称草加ラッコだ。私はずっとこの施設に憧れていたが、この夏は長めに東京にいて、ようやく湯乃泉・ラッコ施設に行く機会を得た。草加にも行った。この系列店は、最高だと思う。都心で下手なサウナに行くくらいなら、草加とか厚木に足を伸ばすべきだと思う。店舗としては、草加・厚木・相模がある。

効泉薬湯や草津温泉(●時●分に草津が出ます、というフレーズは、とてもポエティックだと思う)、草津と併設された外気浴というセットは3店舗共通だが、草加だけ水風呂が外にある。水風呂の温度は3店舗だいたい同じだが、厚木だけバイブラがない、みたいな条件の違いがあって、結論からいうと私に一番合うのは厚木だ。休憩スペースの雰囲気なんかも厚木が一番良い。

草加健康センターを映像化するという意味でこの回も素晴らしいが、一点だけ言うことがあるとすると、草加健康センター、あるいはラッコ名物である、ブロワーで風を送る爆風ロウリュが描かれていないことだ。あれはあれですごく良いもので、あれに始まる連続ロウリュは、ラッコをラッコたらしめている最高の体験なのに。

伝説の熱波師・エレガント渡会氏をフィーチャーした回だが、それは是非、氏のホームグラウンドである札幌ニコーリフレの回で独立してやって欲しかった感じもする。ニコーリフレ行ったことがないので、映像で見たい。北海道の仕事が欲しい。

ラッコはラッコで熱波師の力を借りなくても十分ユニークな施設なので、改めて単体で扱ってくれると良いなと思う。

第5話 - 天然温泉 湘南ひらつか 太古の湯(平塚)

昨年、Whateverの立ち上げ準備会議みたいのを伊豆方面でやったときに、早朝に平塚に寄って体験してきたのを覚えている。かなり古い施設だが、風情のある場所だ。そのときはテントサウナをやっていない時間帯で、テントサウナは未体験だ。

水風呂が敢えて濁っていたり、結構野趣のある温浴施設なので好き嫌いはあると思う。私も平塚まで行くのなら横浜スカイスパかなーと思う。

第6話 - サウナしきじ(静岡)

今週放送されたこの回があまりに素晴らしくて、くそ忙しいのにもう4回見た。

しきじの素晴らしさは説明不要であるし、番組を見るべき、あるいは行くべき、としか言いようが無いが、それにしても映像に随所にスタッフのこだわりが感じられて、感動的だった。

一番良かったのは、水風呂にカメラを入れての「水風呂視点」でフィンランドサウナと薬草サウナの扉を見ている映像。

あの「絵」は、しきじの水風呂でおかしくなってしまったときを象徴する風景で、あそこで水風呂を出られなくなってしまった人なら誰でもわかるアングルだと思う。原田泰造さんが水風呂で「このまま死んでもいい」と言うシーンがあって、これはすごいわかる。私もあそこの水風呂に行くたびに、「いつか死ななきゃいけないんだったら、今ここで逝ってしまうのも悪くないな」と本当に思ってしまったことがある。そのときに見えている「絵」は、あの「水風呂視点」の風景なのだ。

どんな美しいモデルをどんな写真家が撮影するよりも、そのパートナーが撮影した写真の方が美しく撮れる、つまり、映像とか写真というものは愛がクオリティに作用するというのはよく言われていることだが、この回のしきじは、そういう意味で、しきじで冥界に行きそうになったことがある人にしか撮れない絵になっていると思う。

強いて言えば、この番組は最終的なカラコレ(色調整)が彩度低めにしているため、あの水風呂の鮮やかな水色がちゃんと出ていない。あの水風呂はもっと青い。サウナのリラックス感を象徴する色調整としては正しいと思うが、あの水色はちゃんと予算をかけてカラーグレーディングしたほうが良かったのではないか。映画だったらもっと行けたのに、とかも思うし、HDRでしっかり記録してくれたら素晴らしいのにな、と思ったが、いつか誰かがサウナしきじを映画化すると良いと思う。

================

全何回か知らないが、たぶんいま半分くらいなので、来週以降の後半のやつは改めて書くと思う。来週は名古屋のウェルビー栄店らしい。たぶん神戸サウナは来るだろうな。塚原から風呂は来るのだろうか。東京いると過労になるし、やることあるからアメリカ帰りたいけど、この国は本当に良い国だなーと思う。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!