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0322「がんばれサッカー選手」

この日記を書き始めたのが11月の20何日とかなので、ぼちぼち4ヶ月いっぱい毎日書いたことになる。以前自分の記事の振り返り記事みたいのをやったが、その中でも注目されたものもあれば、世の中にスルーされたような文章もある。その中でも、これは非常に趣深いものが書けたぞ、そんなに多くの人に見られることを想定していない日記ではあるけれども、これは世の中が共感で湧くぞ、と思って公開するものもある。しかし、そういう文章に限って、壮絶に空振りを遂げてしまうことがある。

多くの場合それは、ハイコンテクスト過ぎて読者が「?」となってしまい、どう反応すればよいのかわからなくなるケースだ。

今まで公開したものの中で、正直「これはみんなの潜在意識に貼り付いて、大変なことになるんじゃないか」と思って満を持して公開したのがこの記事だ。

この「おはよう日本」は、自信があった。今もたまに口ずさんでいることがある。この麻薬性に、日本中がやられるに違いないと思った。投稿して寝て起きてチェックしたら♡3とかだったのを覚えている。今でこそ♡9だが、読者の頭上に軒並み「?」マークが浮かんでいるのを実感した。

「IPPONグランプリ」で、回答者が自信満々で発表した回答がハイコンテクスト過ぎてスルーされ、0点だったときのような「やっちまった」感だ。

昨日、朝起きたら妻が笑いながら「昨日の日記が最高に面白かった」と言ってきた。内容は、「サッカーとかなまら祭は何が違うのか」という、サッカーとかああいうものを細い目で見ると滑稽に見えてしまう現象について書いたものだ。私も、これはいろんな人の共感を呼ぶだろうと思って自信を持って公開したわけだが、朝起きても♡5とか、全く共感を呼んでいない様子だった。その後ちょっと伸びたがそこそこだ。やはり、読者の頭上に軒並み「?」マークが浮かんでいるのを感じた。読者は全然ついてきていなかった。

しかし、妻はもはや、長いもので15〜16年連れ添っているパートナーだ。2003年の11月6日に三軒茶屋のGRAPEFRUIT MOONというライブハウスで出会い(私が演奏者で妻が客だった)、1年後の2004年11月6日に結婚した。読者の頭上に軒並み「?」マークが浮かんでいる状態にも関わらず、彼女は「サッカーとかなまら祭は何が違うのか」という深遠なテーマについて理解をしてくれ、あまつさえ爆笑してくれたのだ。

私たち夫婦は、普段からこういった話題について語り合うことがあるので、そもそもそういった会話から広がった発想がこの記事につながっているとも言える。しかし、結局のところ妻という人は、私の生活と人生のとても大きな部分を占有している人物なので、彼女に共感・肯定してもらうことでやっと自分が承認されたような気分にはなるし、逆にいくら世の中で共感を呼んでも(これは文章だけではなくて、仕事でつくっている制作物も含む)、妻に肯定してもらえないと全然良いものをつくった気分にならない。

カンヌなんとかフェスティバルとかですごい賞をもらったものなんかでも、妻が「ふーん」という反応を見せたものなんかには全く自信が持てないし(結構ある)、仕事で書く連載原稿なんかは妻のOKが出ないと入稿できない。私にとっては彼女が正解なのだ。これはノロケとかそういうのではなくて、自分にとって確実に自分よりも高くて間違いのない視座から客観的にコンテンツを批評してくれる存在がたまたま妻であるということだ。

親しくさせているいわゆるインフルエンサーの女性が、「たとえどれだけバズろうと夫が自分のツイートをファボってくれるのが一番嬉しい」と書いていて、これは自分にとっても本当にそうだな、と思う。

そんな私たち夫婦が、今回の記事で話題にした「サッカー」について常日頃から考察していることがもう1つあって、これは炎上してサッカーファンから怒られるのがとても怖いし、自分がサッカーファンだったらまず怒るであろうことなので、書くのが怖かったのだが、勇気を出して書こうと思う。

それは、「サッカー選手はみんなヘタなのではないか」ということだ。これについては、清水家ではある種常識になっている話で、清水家ではサッカー選手はみんな練習が足りていない、ということが前提になっている。

なぜかというと、サッカーのゴールはすごくでかい。サッカー選手はサッカーを専門にしていてずっとサッカーの練習をしているのに、あんなでかいゴールにボールを入れることができない。

バスケの選手はわかる。ずっといろんな方向からカゴにボールを入れる練習をしているので、どんどんボールが入る。バスケの選手はうまい。

しかしサッカー選手は、なんでいつもサッカーやってるのに1点とか2点とかしか入らないのか。練習が足りていないのではないか。もっと頑張ったほうが良いのではないか。

家でサッカーがテレビで流れていると「この人たちヘタだよね」「そうだよね」というのが我が家の日常的な会話だが、これは、我が家を一歩出ればこんなところで書くのがかなり憚られる過激な考え方だということもなんとなく理解しているし、一生懸命サッカーをやっている人にとってはきっととんでもない暴論なのだろうと思われるので、今まで口に出す勇気がなかった。

しかし、一昨日のサッカー記事に妻が共感してくれたので、やっとここに書く勇気をもらえた。

がんばれサッカー選手。もっとがんばれ。

みんなにも読んでほしいですか?

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