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一人がいいけど、独りは嫌で

相手の気持ちに共鳴してしまう所があるので、嬉しい楽しいはクソ嬉しい楽しいになっていいのだけど、悲しい辛い苦しいにも入り込んでしまうから、気づいたら自分も凄く悲しくて苦しくなってしまう

人の苦しいをたくさん吸収したら凄くしんどくなってしまったので、早朝に家を出て長野へ

6:59

電車はいくら乗っても苦じゃないタイプです
道中の景色を見るのが好き
ちょうど日が昇ってて綺麗だった

7:37

東京に住んでると、地方に行くとき特有の、人が多い電車から少しずつ人が降りていっていつの間にかガラガラになってて、電車の中に陽の光が差し込んでいて、高いビルからどんどん田んぼ道とか山とか家だけになっていく景色が本当に心地良い

8:46 傾いてていいね
モーニング

外気はマイナス、身を縮めながらやっとの思いで喫茶店に入る
降る雪を窓から眺めながらあったかい珈琲とピザトーストを食べて一服して散歩へ

良すぎる絵と言葉と習字、こういうのめっちゃ沁みる

元気な時の散歩も好きだけど、元気じゃない時こそ歩きたくなる

10:55

音楽聴きながら、「綺麗だなー」とか「このお店いいなー」とか「あっ猫ちゃんだー」とか、考えることをやめた散歩がしたい、私はそういうのがいい

松本駅、喫茶店多くて凄く良かったな~店休ばっかで残念

こういう密集したテナントの看板いいよね

どこの喫茶店に入ろうか悩んだけど、既に潰れてるスナック「愛」、クレープ屋などが並び、真下にはマッサージ屋の看板、怪しさ満載でほんま大好きです!!!(褒め)

いや怪しいかよという入口すぎてだな(褒めてる)、君に決めた__

怪しさマシマシの通りを抜け、全く陽の光が入らないテナントの2階、中が全く見えん曇りガラスの扉を開けると

店内
マスター

灯油ストーブでホカホカ、とても綺麗な店内、奥さんの写真を大事そうに飾ってる白髪の蝶ネクタイしたマスター居て、何それそんなのアリかよ…と泣いちゃった

その後は中古CD屋を回ってジュディマリとオリジナルラブの好きなアルバムを買って、おやきを食べて松本駅を出た

長野駅に着いて喫茶店でゆっくり珈琲を飲んだ
夕方早くから営業しているお店を探してたまたま見つけたお店に入る

bancoramo

メニューがなく、お酒に合ったご飯を即席で作ってくれる+ご飯が酒飲みの、酒飲みによる、酒飲みのためのメニューすぎて、一人で来てた隣のお姉さんと一緒に頭抱えたの良い思い出

店主さんとお店を始めた経緯、仕事のこと、色々話して常連さんとも一緒に飲んだの、ただの最高の夜だったな
おすすめしてくれたおでん屋さんがまさに行こうと思ってた居酒屋だったから、何かの縁だなぁ…とそのお店に向かう
「ボトルキープしてるからそれで出汁割り飲んできて〜!」と言ってくださったこと、凄く嬉しかった

酒盗処

ネギだれおでんが美味しくて、常連に愛されてて、ボトルキープすると一人一人の特徴のフェルトを作ってくれるママ

常連さんも凄く優しくて温かくてお父さん×3と飲んでホカホカになった

仕事疲れちゃって、とママに話すと「看護師さんは本当に大変な仕事だよ、凄いよ。あんた負けたらダメだよ!あなたは素敵な人だから自信もちな!いつでも来な!電話でもしてきな!」と最後あたたかい手でギュッてしてくれてボロボロ泣きながらお店を出た

そのあとめっちゃ元気〜!になり仕事をしていたわけだけど、自然が見たくなってお母さんと群馬へ

行く途中、音楽聴いてただけで何も考えてなかったし満員電車の中だったのに、ボロボロ涙が止まらなくなって、あっ根本はまだ元気じゃなかったんだわと気がつく
頼むから誰も気付かんでくれと思いながら涙が止まるのをただただ待った

ビジュ良すぎとんかつ屋

「たくあんと柚子大根、大根の酢漬け食べる?あと白滝の和え物とかぼちゃの煮物、あとスパゲティの付け合わせ」とたくさん出してくれて、「これ食後のコーヒーね」と、座敷にリポDとかダンベル置いてある系(←何それ大好き)ご夫婦でやってる美味しいが確定しているお店でお腹いっぱいご飯を食べた

とんかつ200g

お父さんもお母さんも小さい頃から変わらずに美味しいものを迷わず分けてくれる記憶がずっとある。この日も5個しかないカキフライをそっと分けてくれた
お父さんとお母さんのおかげで私も大切な人に”そうしたいな“と思うことがたくさんある

高津戸橋見にいく予定だったけど、寒すぎて喫茶店に逃げ込む

ドアを開けると石油ストーブのあたたかさと共にバラのエプロンをした可愛らしいママが「電話してくれた方?いらっしゃい、今日は本当に寒いわねぇ〜…」とニコニコで出迎えてくれる

店内は私好みの椅子とほんま大好きです!!と言いたくなるビジュアルの座布団
ドアからは陽の光が差し込みストーブであたたかい店内、綺麗な生花が沢山飾ってあって、BGMはドリカム

天才?

お店には私たちと常連のおじいちゃんだけ、凄く心地いい

「パンとチーズケーキは自信があるの」とカウンターの向こうで嬉しそうに話していたママが凄く愛らしかった

ホカホカ分厚くてふわっふわのトースト、一皿で二人分かと思ったら一人分で泣いちゃった¥400円、「焼きたてだからうまく切れないわぁ〜…不格好で恥ずかしい…」と言ってたけど本当に美味しかった全人類食べた方がいい

すごくお元気に見えたけど病気持ちらしく、「いつドアの前に「長い間お世話になりました」って書いてあるか分かんないよーあははー、でも私にはこれしかできないからね、お客さんも来てくれるから」と笑って話されていた

歳を重ねても続けていること、大切にしている場所があって、そこで出会う人のために今日も美味しい珈琲とご飯を作ってくれていて、そこが常連さんにとっても凄く大切な場所になっているんだなと、そう思った時間だった

初めて会う人、そうじゃ無くても天気の話から始まる会話が好き
天気がいいね、寒いね、これ美味しいねとか、その人と同じ景色を見て、同じものを食べて、思ったことを共有したり、幸せを分かち合うような、私は日常的にそういう空間が心底尊いと思う
一人で綺麗な景色をボーッと綺麗だなぁ〜って見るのも、一人で美味しいものを食べた時のあの心の中でガッツポーズするみたいな、静かに噛み締める時もまた違うベクトルでいいんだけどね

ママとたくさん話をした後「あなた達仲が良いのね。あなた(私)お母さんが大好きなのね、東京帰る前にたくさんハグしなさいね、またね」と見送ってもらってお店を出た

わたらせ渓谷鉄道

気持ちが落ちている時に一人で出かけること、本当は一人になりたくない気持ちを「無」にしてる時もあって、それは会話が必要だと思ってしまうからだと思った
一人になりたい、何も考えたくないと人が少ない場所を選んで行ってるはずなのに、どこかで人との関わりを求めている自分がいることに気がついた
社会人になって一人行動をするようになったけれど、なぜ“一人がいい“と思うのか、私は人と関わることや人と話すことが下手なのかもしれない、誰かと関わる時の私も私なのに…と一人行動している理由が、自分が分からなくなった

帰りの電車でお母さんと日の入りを眺めながら
「誰かと居ると気を使うから一人でいるんじゃなくて、一人でいることで“気を休めてる“んだよ、休息。人に恵まれてるって思えるのは素敵なことだよ、みきはいつも誰かに与えてるから誰かが与えてくれるのかもね。与えてばっかりじゃ人間枯れちゃうからね。
小さい頃おりがみの端と端をピターって揃えて折ってたことを今でも覚えてるんだけど、昔からこうじゃなきゃいけないみたいな感覚があったのかな。色んな人がいるし、こうじゃなければいけないなんて、そんな事ないのよ。
26歳だから責任は自分で取らなきゃいけないけど、最低限生活できるなら看護師辞めたっていいよ、好きに生きたらいいよ」と温かい手でギュッてしてくれてバイバイした
母あまりにも偉大すぎる、その後めちゃくちゃ泣いた

その日は一日中涙が止まらなかったけど、不思議と寂しくはなかった

一人が好きだけど、独りは寂しいなんてそんな都合いいことあるかよと思ったけど、
一人でいることを肯定し、ポジティブな受け取り方をしてくれたお母さんの言葉にすごく救われて、一人でいる時の私も、誰かといる時の私も、どっちも私だと思っていいんだ、と思えた

社会人になって自分の機嫌の取り方は分かったけど、やっぱり自分の価値を自分で見出すことが出来ないままで、誰かに、何かに認めてもらいたいという気持ちがずっとある

それと同時に人が好きで、動物が好きで、歩くこと、音楽、ご飯、お酒、喫茶店が好きで、そこで出会えた人や物、感じたこと、出来た経験がとても尊いなと思う

だからこそ人との出会いや関わり、家族、友達、自然、色んなもの感謝して
自分の思考や感情、感性を大切にして生きていきたい

楽しいしとてもやりがいのある仕事だけれど、今の職場で看護師をしてる限り人の苦しみや生死は切り離せないものだからこれからも定期的に心がぶっ壊れるだろうけど、
それは承知の上で誰かに尽くすこと、自分が誰かのためになることが生きがいだから続けてる

何年経っても人の死や苦しみには慣れたくないし、それに慣れてしまったり何も感じなくなった時は看護師辞めようと思ってる

何が言いたいかというと、人間マジであったかいよなって話

最近自分のことさえもよく分からなくなってるけど、考えて、時には考えるのやめて、また明日から頑張ろうと思う

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