お気に入りの番組『魔改造の夜』
身の回りのおもちゃや家電を大人げないモンスターへと改造し、競う番組。
意味不明のお題とそれに応える挑戦チームの技術のむだづかい（←褒め言葉）がおもしろい。

例えば「トースター高跳び」では、”ポップアップトースターで食パンをどこまで天高く上空に跳ばせるか”を競う。
とんでもないことをさせるのに、本来の働きはちゃんとしてね！というルールもおもしろい。そして、それが改造をより難しくする。
トースター高跳びでは、※パンは、おいしく焼くこと※

メーカーのエンジニアとして、高校の教員としてものづくりに携わり、その難しさや楽しさを経験しているので、感情移入してしまう。ワクワク ハラハラし、笑って、泣いて 最高のエンターテイメントだ。
これまでに、40近くのモンスターが登場しているが、その中で好きな3つを紹介したい。

◇ ALKNYAN (アルクニャン)　チーム Sニー
「ネコちゃん落下25m走」
"ネコちゃんのおもちゃを魔改造し、途中6m落下させ計25m走らせる"
※抱きしめたくなる愛らしさがあること※
圧巻！落下、着地、走る姿すべてが美しい。優雅に滑空し、しっかり足で着地して、ゴールへまっしぐら。スロー再生にほれぼれし、何度も見た。愛らしさ、遊び心もばっちり！
後日、Sニーの公式サイトに256ページに及ぶレポートが公開された。ここまで作り込まれていたのかと その機能、性能に驚いた。ページ数の256＝2^8は、ねらったのか？偶然なのか？どちらにしても美しい。

◇ DUST EMPEROR（ダスト エンペラー）チーム GX
「お掃除ロボット走り幅跳び」
"お掃除用ロボットを魔改造して走り幅跳び！どこまで遠く飛ばせるか”
※助走路の掃除をすること※
走り幅跳び感が抜群！規定のエリアをお掃除したあと、スタートラインへ行き、しばらく止まる。不具合発生？と思いきや、そこから猛スピードで走り、ジャンプ！アスリートがスタート前に集中を高め、助走からスムーズに踏み切って跳躍する姿と重なった。

◇ ブーブー旋風鬼　チーム Nットー
「扇風機50m走」
"扇風機を風力で走らせて50m走。25m走った後にターンして戻ってくる”
※「そよ風」で風鈴を30秒以上、心地よく鳴らしてから走ること※
こだわりが最高！エンジンで動く。安定したモーターではなく、制御の難しいエンジンを搭載。当然、燃料も積む。なんてことをするんだ！大好きだ！一発でエンジンかかるの？ターンでバランスくずすのでは？という嫌な予感をよそに、ピンクの液体（燃料）を揺らしながらゴール！思わず拍手した。

以前は不定期放送だったが、今は月イチのレギュラー放送になった。
どんなモンスターが誕生するのか、これからも楽しみだ。