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【100円ノート】アドラー心理学で時代を読む!「夏休みの自由研究」前編

こんにちは!かんばやしです!

台風19号の上陸もありましたがみなさん大丈夫でしたでしょうか。

今回から「アドラー心理学で時代を読む!夏休みの自由研究編」と題して2回に分けて解説していきます。

夏休みの自由研究とか言ってますが、もう10月ですよね。

学校だったら文化祭や体育祭の季節。

本当は9月に書こうと思っていたんですが、ここまで流れ込んでしまいました。。。

もちろんその間遊んでいたわけではなく、思いのほか研究が捗ったり、新企画の準備を考えたり色々ありました。

そっちの方は順次出していく予定なのでお楽しみに。

近況報告はこれくらいにして解説に入っていきましょう!


さて今回はタイトルについている「時代を読む」がテーマです。

現代は「個人の時代」と言われています。

どうやってそういう時代になっていったのか、流れに沿ってみていきましょう。


まず最初の主役として登場するのが「国家・国」の時代です。

先の大戦や教科書に載っているような戦争しかり、国という基盤を安定させるために、人類は制度改革、国同士の戦争など様々なことをやってきました。

そして政治制度が大体のところで安定してくると次に出てくるのが「企業」です。


ここからは日本のことを思い浮かべるとイメージしやすいと思います。

会社が利益を上げ、みんなで豊かになる。そのために仕事を頑張り、給料を上げる。

高度経済成長に代表されるように、経済成長イケイケドンドンの時代です。


そして21世紀に入る前後で幾度かの経済危機を迎え、組織の安泰より自分の幸せを追求する「個人」の時代に入っていったのです。

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大体こんな感じに国家→企業→個人と時代の主役が移り変わってきました。

主役の単位がだんだん小さくなっていけた背景にはテクノロジーの発展があります。


有事では生きるために人とつながろうとしますが、

平時では一人でも居・食・住を完結させ、会社に属していなくてもお金を稼ぐことができる人までいます。

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ここで心理的に見ておきたい面があります。

承認欲求のサディズム的側面マゾヒズム的側面です。ここで言うのはえっちな意味ではありません(笑)


承認欲求におけるサディズム的側面とは「コントロール願望」のことです。

「あれをやってほしい」「これをやってほしい」「こうだったらいいのに」「ああだったら・・」というみなさんにもなじみ深いものです。


それに対してマゾヒズム的側面とは「帰属欲求」のことです。

戦前でいえばナショナリズム、戦後間もないころだと国をどうやって立て直すか、

企業の時代だと「〇〇会社の○○という役職に就いているオレ」といった肩書です。

たまに「肩書にしがみつくなんて~」と言う人がいますが、人の性と肩書は切り離せないものなのです。


それを体面上無理やり切り離した結果どうなったか。

何に帰属するようになったか。

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それは「観念」です。

観念とは、「正義」とか「何々主義」といった抽象的な観念のことです。


個人主義が進む前までは、企業や国家といった組織、具体的な共同体を通してそれらの概念と結びついていたと考えられます。

それが肩書を誇るということです。


しかしそういった組織への不信感や権利意識の高まりによって共同体から切り離され、

宙ぶらりんになった意識は直接自分の信じる、信じたい物語と結びつくようになったのです。


(意識の上で)人が概念と一体となるということは、その観念への否定を自分への否定だと捉えます。

たとえばどこかの国でクーデターが起きたら、自分に何の所縁もないのに「民主主義の危機」を叫んだり、

あるいは激安セールの叩き売りを「適正価格への挑戦」と苦言を呈する人もいるかもしれません。


また、概念と人が結びつくということは、その物語のすばらしさを語っている自分を無視するとか軽く扱うといった態度を

自分の信じる物語への挑戦ととらえ、「わからせてやる!」と執念を燃やす人もいるでしょう。


こういったことができるのも、インターネットのおかげです。

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インターネットの登場によって地球の裏側にある国の出来事を知ることができるようになり、

SNSやブログといった個人メディアの発達によって、こうして全然関係ないことにも口を出せるようになったのです。


テクノロジーの発達と共に時代の主役が細分化され、国家→企業→個人と移り変わり、現在は個人の時代にあたります。

そして個人の時代では自分の信じる物語‐観念と自分が直接結びつくようになったのです。


これが大きな時代の流れです。



後半は物語がどのように移り変わっていくのか、そして「個人の時代」をもう少し掘り下げて見てみましょう。

それでは今回はここまで!


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