議論メシ・黒田悠介さんに聞く、「個人の問いを共有するための場づくり」【前編】

こんにちは。インタビューサイト「カンバセーションズ」の原田です。
気づけば、前回の投稿からあっという間に時が経ち、5月にして今年最初の投稿です(汗)。
カンバセーションズは、昨年6月のリニューアルからまもなく1年を迎えますが、
第一期インタビュアーの3人においては、それぞれのプロジェクト実現がいよいよ近づいてきた感があります。

「問い」をカタチにするインタビューメディアとして、
インタビュアーの方たちのプロジェクト実現を、記事の制作・配信という側面のみならず、さまざまな角度からサポートしたいという思いから、
このnoteでさまざまな方たちへのインタビューを通して、
「共創のプラットフォーム」としてのあり方を模索してきました。

そんな中、インタビュアーのひとりであるCINRA代表・杉浦太一さんが新たに始める教育事業のトライアルイベントが先日行われたのですが、
このきっかけが、第一期インタビュアー3人とそのゲストの方々が参加したカンバセーションズのリニューアル記念イベントで生まれたつながりだったりと、
少しずつ手応えを感じられる動きも出てきている今日この頃です。

こうしたリアルな場でのミートアップの重要性を改めて感じているカンバセーションズでは、
今後、各インタビュアーの個人的な「問い」をより多くの人たちと共有していける機会を積極的につくることで、
プロジェクト実現に向けた動きを加速させていきたいと考えています。
そんな折に、「議論でつながる共創コミュニティ」を掲げる「議論メシ」の存在を知りました。

議論メシとは?(「議論メシ」Webサイトより引用)
「議論メシ」は、多彩なメンバーがディスカッションでつながる共創コミュニティ。自身のプロジェクト、事業、キャリアなどにまつわるジブンゴトの問いを差し出せば、メンバーがディスカッションして前に進めるヒントをくれる。逆に、他のメンバーの問いをディスカッションすることで、貢献を通じて発想力や対人知性も自然と高められる。さらに、ここでしか聞けない知識・経験もインプットできる。ディスカッションという創発的なコミュニケーションのおかげで、メンバー同士が自然とつながり、コラボレーションや新しいアイデアが生まれます。創設当初の名称「議論でメシを食っていく人が集まるコミュニティ」から転じて「議論メシ」。

これこそまさしく「個人の問いを共有する場ではないか!」と思って色々見ていると、
なんと主宰の黒田悠介さんが、議論メシに興味のある人と話をするための窓口を設けられていて、この度お会いする機会をいただくことができました。

黒田さんはこの議論メシの運営のほか、約2,400名が所属する日本最大級の実名制フリーランスコミュニティ「FreelanceNow」の発起人などを務めるフリーランス研究家であり、
企業の新規事業に特化したディスカッションパートナーとして、事業構想からビジネスモデルや事業戦略、プロダクト開発までをサポートするなど、多彩な顔をお持ちの方です。

そんな黒田さんに、まずは議論メシを始めた動機について伺ってみました。

黒田:ディスカッションパートナーとして企業経営者の壁打ち相手を務めている中で、特定の分野の専門家をゲストとしてお呼びする機会が次第に増えていったのですが、第三者を交えて議論をすると非常に盛り上がるんです。多様な人がディスカッションの場にいると、新しいものの見方や考え方に触れることもできて楽しいという個人的な体験をもとに、議論メシを立ち上げたんです。

現在では、さまざまな専門性や興味・関心を持つおよそ180人のメンバーが名を連ねているという議論メシは、
月額4000円の会員料を払うことで誰もが参加できるコミュニティだそうですが、具体的にはどんな活動が行われているのでしょうか。

黒田:議論メシでは、オフラインでの場をベースに、ディスカッションを通してつながりとアイデアが生まれる場所をつくっています。
僕らは、「問いのオーナー」と呼んでいるのですが、話し合いたいテーマを持つメンバーが主催者となり、そのテーマに興味がある人たちと一緒に議論をするということを月に20~30回ほどしています。
ディスカッションを通じて仲間ができ、新しいプロジェクトが始まるようなこともありますが、それらは基本的にメンバー各々に任せていて、議論メシとしてはさまざまな人たちの知見や経験をつなぎ合わせるための場づくりに注力しています。

主宰である自らが中心にいるコミュニティをつくるのではなく、
あくまでも黒田さんは黒子に徹し、議論が活性する場の管理・運営に務めているのだそうです。
そこで、活発な議論が生まれるための場づくりとして、黒田さんが大切にしていることを聞いてみました。

黒田:議論メシの文化を表現する時によく使うのは、「FLAT」「POSITIVE」「COLLABORATIVE」という3つのキーワードです。
なるべくフラットな関係性で、未来のことについてポジティブに、かつ他者の発言にも乗っかりながら議論を積み重ねていくということをしています。
ちなみに、この3つの言葉も私が自ら掲げたわけではなく、メンバーに議論メシの文化についてディスカッションしてもらった結果、導き出されたものなんです。

文化というものは、まさにそこにいる人たちによってつくられていくものですが、
現在の議論メシを構成するメンバーは、経営者、会社員、フリーランスがそれぞれ1/3程度というバランスなのだそうです。
また、その職能もさまざまということですが、職種や立場が異なるメンバーたちは、それぞれどんなモチベーションで議論メシというコミュニティに関わっているのでしょうか。

黒田:モチベーションは一人ひとり異なると思いますが、傾向としては、経営者であれば事業のアイデアについて議論したいような人、
会社員であれば、会社の看板を下ろして、一個人としての自分のスキルを試したい、提供したいと考えている人が比較的多い気がします。
また、フリーランスであれば、何かしら自分の仕事につなげたいという人もいますし、学生のメンバーなどもいて、彼らの無垢な投げかけが議論を活性化させることもあるんです。
まだ特定のスキルや知識を持たない学生さんも自分なりにいかに貢献できるかということを考えていますし、異なるモチベーションを持つ人たちを、ディスカッションという軸で結びつけているのが議論メシなんです。

議論の場が、メンバーたちの多様なモチベーションの受け皿として機能しているからこそ、議論メシは多くの人たちを引き寄せるコミュニティになっているのですね。
さて、実際の議論の場においては、各メンバーの「問い」の精度というものが重要になりそうですが、このあたりについてはいかがでしょうか。

黒田:議論メシでは、最初にオンライン上でディスカッションをし、
盛り上がったテーマをオフラインのイベントにするケースも少なくないのですが、明確に反応が良い問い、悪い問いがそれぞれあります。
オンライン/オフライン限らず、多くの人たちの関心が集まる問いというのは、問いの背景にジレンマを抱えた人が見えてくるものなんです。
例えば、「どうしたらアフリカの孤児を助けられるのか?」という問いだと、「問いのオーナー」が悩んだり、困ったりしている状況が見えづらく、共感が集まりにくいんですね。
議論メシでは、当事者不在の問いはなるべく扱わないようにしていて、問いの生々しさというものを大切にしています。

黒田さんは、メンバーが問いをオンラインに投稿する際に参考にできるマニュアルも用意されています。
自らの問いをどのように言語化すれば当事者性が高まり、求心力を強めることができるのかということをメンバーに開示していくことが、
コミュニティ運営者としての黒田さんの役割ということなんですね。
とても勉強になります。

気づけばだいぶ長くなってしまったので、続きは後編でお届けするようにします。
それでは、また!


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