褒められる不快感【思索】
褒めて欲しいのに、いざ褒めてもらうと心がざわついて素直に喜べない。
そういう感情を抱く。
この症状は『インポスター症候群』というらしい。
病気というより、気質に近いものでHSPに似ている。
インポスター症候群については色んな記事があるのでそちらの方が詳しいので読んでみるのもアリ。
わざわざ定義されているのでこの世の中、褒められると不快に感じる人は割といるようだ。
そうではない人にとっては、なぜ褒められると嬉しくないのだろう? と疑問に思うだろう。
様々な理由と原因が事細かにネットに流れているが、一言で言ってしまえば『自分が自分をどう思っているか?』と言うことに他ならない。
今まで生きてきた環境だとか、自分自身の生まれ持った資質や容姿だとか様々な原因が考えられるが、この症状の原因は結局、自分自身にある。
自分中心で考えている限り、この泥沼は抜け出ることはできないと思われる。
『褒めてくれる』ということに限定して言えば、相手が自分褒めてくれた時に、わざわざ自分を卑下して「自分はそんな人間じゃないんです」なんて言ってしまうと、相手の褒めに対しても否定していることになるからだ。
せっかく褒めたのに、そんなネガティブで返されたら相手の方はどう思うだろうか? というところまで想像力を働かせる必要がある。
(この話は、インポスター症候群に関する記事でもよく書かれている)
自分自身にあると言いながらも、相手の事も考える必要があるので言葉では簡単だが、実行するのは中々に難しい物があるだろう。
言うは易く行うは難し。
もし褒められたり、感謝されることがあったとしたら、自分の感情はどうあれとりあえず『ありがとう』や『嬉しい』と言おう。
自分の感情の方は自分で処理するのが人としての責任だから。
「自分はそんな褒められる人間ではないので……」と、相手をダシにして自分の気持ちを相手にぶつけず、別の方法を考えよう。
褒められるときに湧き出る不快感は、決して悪いものではない。
それはただ『自分に厳しい』だけだから安心して欲しい。
もっと上を目指せる、本当はもっとこうしたい……といったエネルギーだから、不快だからと言って自己否定の全否定をする必要もないのだろうと思う。
そして意外と褒められると嫌な人はたくさんいるということだ。
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