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FLOW 第633幕

本日は、原作: 金城宗幸、漫画:ノ村雄介のサッカー漫画『ブルーロック』第13巻第111話「FLOW」を読んでいて痺れた・感銘を受けた話『FLOW』についてご紹介したいと思う。

1.FLOWとは?

チームブルーロック総指揮の絵心甚八えごじんぱちが話す。

『FLOW』、それは人間が自らの”最適経験”により獲得する精神の『没頭状態ぼっとうじょうたい』である。
人間は、何かに集中し、時間も忘れて夢中になることがある。
その行為を楽しみ、脳がワクワクしているコトがある。
その行為を楽しみ、脳がワクワクしている状態、簡単に言えばそれが『FLOW』だ。
例えば、将棋の棋士が対局中に感じるコトもあれば、レジ打ちのアルバイトが体験するコトもあるし、プログラミング・登山・楽器の演奏や芸術活動など、それは規模の大小にかかわらず個人の意識の中で起こるモノだ。
そして、その心理状態はスポーツ・・・サッカーにおいても例外ではない。
思い出せ、お前らがここで自分の殻を破る時・・・体験してきたハズだ。
そのプレーに全てを捧げる瞬間を。

次の進化のヒントはここにある‼︎
では如何にして、
人間は『FLOW』に入るのか?
それにはいくつかの条件があるが、
俺が最も定義したいのが、『挑戦的集中』であるコトだ。
それはつまり「自分にとって適度な難しさの目標に向かうコト」
この図を見ろ。

ブルーロック『FLOW』より

これは『FLOW』に入るための「挑戦」と「能力」のバランスを示したモノだ。
自分の「能力」の高さに対して「挑戦」が低い場合、人間は楽しさを感じられず『退屈』になる。
その逆に「挑戦」する目標が「能力」より高すぎる場合、成功する可能性が信じられずに集中を切らし、人間は『不安』になる。
まあ要するに、
『退屈』と『不安』の状態では人間は喜びを獲得できないという話・・・
だからこその『挑戦的集中』
己の能力を的確に知り制御して、明確で身の丈にあった目標に挑むコトで人間は『FLOW』状態へと没入する。
この瞬間にこそ、人間は新たなパフォーマンスを発揮し、自らを更なるレベルへと押し上げるコトができる。

つまり、他人から見れば”奇跡”のようなプレーは、それぞれの『FLOW』によって生み出されるのです。
だがそれは簡単なコトじゃない・・・
なぜならこの世界で人間は容易に「夢中」にはなれない・・・
情報と娯楽のありふれたお前らの日常は、「退屈」と「不安」を誤魔化すための無限地獄だ。
スマホひとつで簡単に得られる、受動的な「夢中」はいい例で。
たしかに時間と自分を忘れさせてくれるだろう。
だがそれは、能動的に獲得するお前だけの「夢中」ではない。
「俺は”受動的な夢中”をエゴとは呼ばない・・・
ゴールを決めるあの快感。
新しい武器を手に入れるあの高揚感。
あの喜びは、お前たちだけのオリジナルだと、体験したお前らなら理解できるだろう?
あれがエゴだ・・・
そして、ブルーロックこそ、垂れ流しの「夢中」から逸脱し、サッカーに没頭できる人間だけが生き残れる場所。
さあ思い出せ。
才能の原石共よ。
ブルーロックで経験してきたコトの全ての意味を。
お前らが如何にして進化してきたのかを。
小さな成功を積み重ね、己を探究し、世界を体感し、己の非力を知ったお前らにとって、「U-20日本代表に勝つ」という目標は、
「退屈」か?
「不安か?」
夢中になれる”挑戦”だ‼︎
もう理解るだろう?
U-20代表に勝つための扉は、決戦の日、フィールドに立つブルーロックの11人が『FLOW』に入ることで初めて開かれる。

ブルーロック『FLOW』より

2.感想

実に、痺れる話だ。
物語に引き込まれてしまった。🤣

私たちは、受動的な「夢中」で満足してはいないだろうか?
ワクワク ドキドキして、能動的「夢中」の状態になった時、初めて『FLOW』状態に入ることができ、今までの自分を打破し新たな自分に生まれ変わっていける。

さあ、今こそ、目覚めよ。
挑戦せよ。
そして、己の殻を破り捨て、新たな自分に生まれ変われ!
あなたには 幸せな 輝ける未来が待っているのだから・・・

PS. スポーツ漫画のシーンで度々登場する『FLOW(フロー)』状態。似た言葉が『ZONE(ゾーン)』状態である。
基本的に、『フロー』が没頭している状態で、『ゾーン』は、『フロー』状態から一時的に発生する極限の集中状態であり、超一流選手が経験すると言われているが、漫画『ブルーロック』においては、ほぼ同じ状態と思われる書き方がされている。

動的集中により『フロー』や『ゾーン』と呼ばれる状態に入っていく。
一方、静的集中により『瞑想』状態から『無我の境地』へと入っていく。
両者は、動的状況、静的状況の違いこそあれ、潜在意識の先にある『真我』にたどり着いた状況に変わりはないのだ・・・



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では また次のnoteで お会いしましょう。

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