見出し画像

子供を産んだ後の自分のおやつ

子育ての仕方や常識、というのは、年々情報が変わっていく。今はどうかはわからないけど、私が子供を産んだ時は・・・

母乳育児促進期間中か?何のキャンペーンだよ!と、いうぐらい母乳を飲ませることを推奨していた。

極端な言い方、かもしれないが、母乳さえあげておけば「お風呂あがりの湯冷ましがいらない」「果汁もいらないよ」「離乳食もそんな焦らずオッケー」「自然卒乳を見直そう」みたいな感じだった。

もう右も左もわからないので、周りの先輩お母さん達の情報、ネットの情報、現役助産師の情報、栄養士さんの情報、ひよこクラブの情報・・・全て聞いて、自分の中で何が正しいか、自分なりの根拠をもって子育てをしていた、と思う。必死すぎてよく覚えていないが。加えて産後1年間は今思っても、精神状態がどうかしていた。どうしたらいいか分からなくて、一人泣いたりしていた。今だから言える事だけど。

母乳をあまり飲んでくれないと「ああ、昨日豚の角煮をごはんに、たんまりのせて、その上マヨネーズまでかけて食べたからや・・・まずいんやろうな・・・ごめんよ」(本当にそんなくどいものを食べていた。それはあかんやろ、と今、思わずツッコミいれてまうぐらいに)と、反省をして、母乳のために節制をしたならば・・・

「ああ、フライドポテトが食べたい、ケーキ食べたい、チョコレートが食べたい、鶏の唐揚げを食べたい。できるならたくさん・・・」となる。食に関して、自分にうるさくなったり、厳しくなったり、甘えたり、すごく不安定だった。これは自分が食い意地が張っているせいかもしれないが・・・

とにかく、エネルギーが必要なのに「母乳には粗食がいいよ!」と、自分の欲求とは全く真逆の情報が、自分の中では有力だったので、できるだけ頑張った。けど食べたい。食べたいのだ。もうあの異常な食欲の出所は、今でもわけが分からない。今これを書きながらでも、よくわからない。

そんな中で自分が考えたおやつがあった。

ごはんおはぎ・・・である。

え・・・?と思われたと思う。しかし当時の私は、自分の欲求と母乳の味に折り合いをつけるために必死だった。小豆は良質のたんぱく質があって、授乳中はごはんは食べれる・・・甘いものが食べたいの・・・?なら自分で作ればいいじゃない、とマリーアントワネットの様な台詞を言って、自分で砂糖の量を調節したあんこを作った。授乳中はもち米がNGなので、中身はごはん、というわけだ。

おはぎは大好きだし、あんこ単品も好きだから自分の中では大成功だった。万人受けしない事はわかっていたので、全部自分で食べた。最高だった。

母乳育児が終わって、しばらくしてからのダイエット中も、砂糖をあまりいれない「小豆煮」を作って、おやつに食べたりごはんの代わりに食べたりしていた。けっこういける。

でも、今はふつうの甘いぜんざいが食べたい。お餅は、2個ぐらい入れたい。白玉でもいい。そうだ、ぜんざいを食べに京都に娘と2人で遊びに行こう。「みつばち」のぜんざいが絶品だ。ソフトクリームも食べたい。おみやげにみたらしだんごか、わらび餅を買って帰ろう。

食べる事ばっかり考えているのは、今でも変わらないみたいだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?