脳と精神

以下を読んだ感想。

ちなみに筆者 qsona はこの精神科Q&Aを約17年にわたって愛読している。だからといって、なにもわかっちゃいないのだが。ただ読んでいるというだけで、この質問者の苦悩や、林先生の深い理解に比べれば僕はどちらも1/1000も有していない。が、久しぶりに心が震えるような記事が出て、無理にでも何か書きたいという気持ちが起きる。

ここ1年くらいで、精神に関していくつか体験をした。

1つめは、アルコールと精神不調。アルコールを飲むと、どうもイライラしやすい時があるということがわかって、注意している。外にいる時にはあまり起きなくて、身内に対してが多い。完全に申し訳ないので、家で飲むときの状況に気をつけている。

これは冒頭の例とは違い、どちらが真の自分かといえば、アルコールを摂取していないときの方であると考えるのが自然だし、そういうことにしたほうが自分の気持ちにも有利であるから特に問題にはならない。だが、しかし人の心というのは化学物質によっていとも簡単に変化する、というのを身をもって理解するには十分な体験だった。

2つめは、自己認識力が高まったと感じた時に、反動的に仕事へのやる気が低下したという現象だ。それまでの仕事のやる気、いわゆる "やっていき" というのは、短絡な怒りから発生していた時がある。なんでこんなクソなんだ、直してやる! といった具合だ。けれど、いつからか、そういう「自分が怒っている状態」というのに目を向けられるようになった。これはセルフコントロールの能力が上がった気がしたのだが、なにかそういう感情を認識できるようになった結果、そこから湧いてくる強い力みたいなのもなくなってしまった時期があった。

自分のこころの状態は脳の物質的な状態であり、いっぺんそう捉えてしまえば、あとはうまくコントロールすることができるような気がしていた。しかし結局そのコントロールするというのも脳なのであって、脳で脳をコントロールするという、なんだかメタ的なことになる。とにかく、そんな簡単なことじゃないんだなと悟った。

(もう一つこれに関係する話が最近あったのだが、どこかのタイミングで慎重に書きたい。)

最後に、

冒頭の記事からも紹介されているが、この問いは非常に哲学的で興味深いと思う。


noteの通貨流通量を増やしていきたい!!