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バズった投稿を分析して見つけた成功パターン3選

こんにちは、Minto編集部の田中千尋です。

MintoではSNSクリエイターの皆様とともに、企業のプロモーションのお手伝いをさせていただいており、国内最大級の約2700件の制作実績があります。

商品を知ってもらう、興味を持ってもらうことを一番の目的にした場合、どうしたらみんなが見てくれる面白い漫画にできるのか = “バズらせることができるのか” 、は大事な視点になります。

“バズるコンテンツ”をつくることは簡単ではありませんが、エンゲージメントが高かった過去の投稿を中心に分析した結果、3つの成功パターンに分けることができるのではないかと考えました。

そして、コンテンツつくる際に3つのパターンに当てはめた上で、それぞれのパターンの重要ポイントを抑えることで、ユーザーに刺さりやすいコンテンツを制作することができるようになりました。

今回分析したのは主に
・プラットフォーム:Twitter
・内容:人気のツイート、企業の商品やサービスのプロモーション
・発信形態:SNS漫画

ではありますが、どんなプラットフォームでも、プロモーションでなくても、コンテンツを作りたい、届けたいと思っているみなさんにとって、活用いただける部分があるのではないかと思っております。

3つの成功パターン

バズらせるためには、SNS上でコンテンツを見た読者に、いいねやRT、コメント等、なにかしらのアクションをさせる必要があります。この3つの方向性は、そのアクションを起こさせる“動機”に深く関わっています。

一番わかりやすいのは“共感”系

思わず「わかる!」「私のことみたいだ」と思うような内容は、いいねやコメントをしたくなりますよね。
例えば育児のレポ漫画などは、子育て中の悩みや困り事に関して、同じく子育て中の方から共感のコメントが多く得られる傾向があります。
他には、誰もが一度は経験した事があるであろう「日常あるある」はもちろん、社畜あるあるやオタクあるあるなどはTwitterと相性が良いです。

るしこさん(@39baby_com)は育児中の辛さが伝わってきつつも、ほっこりした気持ちになれる作品をたくさん描かれています。

川尻こだまさん(@kakeakami)は日常あるある(時々クセの強い日常)をコミカルに描かれています。

次にわかりやすいのは“ツッコミ”系

思わず「なんでやねん!」「ここ好き」など、コメントしたくなる内容もまた、バズるのに必要な要素になります。
また、企業のプロモーションや公式アカウントでは特に、そもそも”お堅い”イメージがあるため、ギャグが突き抜けていると「PRなのに」というツッコミが入ります。

PRの作品ではないのですが、私が大好きな作品のひとつ、
大友しゅうまさん(@ranpan21)の「ゴリラ女子高生」はツッコミどころ満載の作品です。

自由すぎる公式アカウントとして話題になったSHARPシャープ株式会社(@SHARP_JP)
は企業アカウントらしからぬツイートがバズっています。

最後に一番難しいのが“発見”系

これは読者側に「知らなかった」という驚きや「有益な情報だからシェアしたい」と思わせる情報、もしくは「これを誰かに知って欲しい」というなにかしらのフックが必要になります。防災・防犯などいざという時の対処法や、仕事や家事に役立つライフハック系が多いです。
有益な情報を発信するには正確な知識や信頼が必要で、タイミングも重要になるため、中々狙って投稿するのは難しいという側面があります。

羊の目。さん(@odorukodomo8910)の特発性正常圧水頭症という病気の啓蒙

日経サイエンス(@NikkeiScience)の地震発生直後の注意点を発信したツイート

それぞれの方向性で抑えておきたいポイント

共感系

共感系は主にレポを中心にした漫画が多いのですが、レポでも創作でも漫画以外のコンテンツでも大事なのは”感情表現”です。

ネガティブな表現を例にすると、
Aということが起きて「困っている」「悩んでいる」は事実の羅列になります。そこに「辛い」「悲しい」「悔しい」「苦しい」などの感情表現があることで”共感”が生まれます。

プロモーションの漫画を描く時は、商品が何かの悩みを解決する商品だとしたら、その商品を使う人物像を深く掘り下げていきます。その人物の「最悪なシチュエーション」と「最高のシチュエーション」を感情表現と一緒に漫画に落とし込みます。

プロモーション漫画のプロットを考える時は、上記のフォーマットをベースに考えることが多いですが、何より感情を表現するキャラクターの表情や語彙力が大事なポイントになります。

プロモーションでなくても、何かを発信する時は、感情表現を入れることはとても大切です。例えば、前述した川尻こだまさんのチャーハンも最後は「怖…」で締めくくられています。エピソードに対しての共感とともに、この「怖い」という感情に対しても、共感が生まれています。日常のあるあるにも(少しおおげさでも)感情をつけてみる、というのも共感を生むポイントです。

ツッコミ系

人にツッコミを入れてもらうために大切なのは、読者の予想を裏切る「ギャップ」です。

企業アカウントの”ゆるいツイート”にツッコミが生まれるのも、企業が持つ”堅そう”というイメージとツイートの内容にギャップが生まれているからです。

漫画のストーリー展開やオチにも、読者の予想を裏切る「ギャップ」を入れることでツッコミが生まれやすくなります。

例えば、地球のお魚ぽんちゃんさんの「一線越せないカテキョと生徒」は、きっとこうなるだろうと予想できる展開を裏切っています。2回も。ノータイムで「42」と即答する高校生男子にも、宙を舞うカテキョに対してもツッコミを入れたくなりますね。

予想できる展開とのギャップが大きければ大きいほど面白くなりますが、漫画内に「ツッコミ役」がいない時は、読者がツッコミを入れる事になるので「ツッコミどころ」がわかりやすくなくてはいけません。

また、見た目からギャップ(インパクト)があるキャラクター設定は、わかりやすい「ツッコミどころ」になります。前述した大友しゅうまさんの作品のように冒頭から登場すると、物語に勢いがでます。

読者は漫画を読む時にキャラクターを予想しているわけではありませんが、私達にはステレオタイプが無意識に刷り込まれているため、そのステレオタイプとの間にギャップが生まれています。ツッコミどころをわかりやすくするために「ツッコミ役」のキャラクターを登場させるというのもひとつの手です。

Mintoの編集部でツッコミ系のプロットを考える時は、連想ゲームで「商品のイメージ」をたくさん出した後に、それと真逆のワードをまた連想ゲームで出していき、ギャップのあるキャラクターやシチュエーションを考えるというのを行っています。

発見系

発見系は「知らなかった」という驚きをつくることが大事ではありますが、何より、発信者の「知ってほしい」という情熱が大切です。

世間で一般的には知られておらず、多くの人にとって有益な情報を、たまたま自分が最初に発見する、ということはそう簡単にはできません。

ただ、一般的に知られていることでも、丁寧にわかりやすくまとめられていたり、どうしてその情報を知ってほしい、広まって欲しいと思っているのか、という発信者の思いが伝わることで、いいねやRTなどのアクションに繋がります。

また、発信者の「好き」や「偏愛」が詰まったクリエイティブはその情熱が伝播して、「私もコレ好きかも」と思わせるパワーがあり、「知らなかった」という驚きに繋がると考えています。

竹内絢香さん(@ayakatakeuchi56)のイギリスの学生服をまとめたツイート 

まとめ

バズる3つの成功パターンは、共感系、ツッコミ系、発見系です。
・共感系は「感情表現」が大事
・ツッコミ系は読者の予想を裏切る「ギャップ」が大事
・発見系は「知ってほしい」という情熱が大事

Mintoの編集部では、プロモーションしたい商品が「悩みを解決する商材」なら共感系、「レシピやガジェット系の商材」なら発見系にするなど、商材に合わせて方向性を決めています。

商品をプロモーションしたい方や、コンテンツを発信していきたい方にとって、今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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